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2011年1月16日 (日)

ライ角、ロフト角の調整には注意! (2008年9月17日)

Bu80917


アイアンのライ角、ロフト角の調整って、もの凄く高度な技術が必要だってみんな知っているんだろうか?
俺は、今から十数年前に「酷く痛い体験」をしている。

その頃、ゴルフが面白くてしょうがなく、ハンデも少なくなり、競技でも優勝したり予選を通ったりが普通になり、週一回以上ゴルフに出掛けていた。
そして、クラブも色々と良いものを使うようになって、「これからずっと愛用できる」特別なアイアンを使いたいと思うようになった。
そして目をつけたのが、その当時発売されたばかりのダンロップのプロモデルの、1000セット(だったかと思う)限定モデル。
銅下メッキの柔らかさを謳い、高級さを謳うシンプルで綺麗な軟鉄鍛造アイアンだった。
値段は確か30万以上、当時の俺としては普通なら手が出ないアイアンだった。
でも、ゴルフをずっと最高の趣味として続け、その間ずっと使い続けるとしたらそんなに高くはないかも知れない...なんて自分を説得して、ローンで買うことにした。

そして手に入れたアイアンで、初めて自分のホームコースをラウンドしたとき、同じ組で回った顔見知りの若い男に、「これ、調整してますか?」と聞かれた。

何でも、鍛造アイアンは買ったらライ角とロフト角は調整しておかないと狂いがある、という。
その男は最近自分でゴルフショップを開いたので、「調整してあげますよ。」と言う。
その言葉に乗ってしまった俺は、「じゃ、5番で27度、60度で、それから何度刻みで...」とか何とか、頼んでしまったのだ...勿論自分だけの武器としてずっと使い続けたいために...

しばらく立って、「出来ましたよ、ばっちりです!」の連絡とともアイアンを受け取った。
彼の言うように、測定器で測るとどれも正確にその数値になっている。
「友達だからサービスしますよ」なんて言葉に感謝して、コースに持って行った。

「え!? なんだこれ!??」
コースで使ったときに思わず俺は声を上げた。
顔つきがみんなバラバラなのだ!
例えば、(ほんのわずかではあるけど)4番がちょっとグースに、5番はストレート、6番は少し出っ歯に、7番はまた少し受けている...てな具合に。

後で調べて判ったことだけど、アイアンの調整というのは、ベテランの職人がライ角ロフト角を一緒に三次元的
に一気に曲げて決めるんだそうだ...その際に決める腕が、顔をそろえ調整も決まるという「本物の職人技」で、それには10年も20年もの経験が必要なんだと。

ただ、機械的に「まずライ角を決め、次にロフト角を合わせ」なんてやっていると、俺のアイアンのように「数値は合っているけど顔がバラバラ」なんてことになってしまうのだ。

結局買ったばかりで、まだローンが殆ど残っているそのアイアンは、俺にはとても使う気にならないクズとなってしまって、中古クラブ屋に新品同様なのに3万円で売ってしまった。
ローンはその後半年以上払い続けることになって...

その男には「友達だからサービスでやって上げますよ」と言われた手前、何も文句は言えずに「調整を安易にやるのはやめた方がいい」とだけしか言えなかった。

それ以来、俺は中古ショップやオークションで落とした中古のアイアンしか使っていない。
勿論調整してもらったこともない...ホントにあれは痛かったから...


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こんにちは
すごい体験ですね、できれば経験したくないです。
僕も最近ライ角だけ調整してもらいました。
そこの職人がロフトはむやみにいじらない方が良いと言ってました。
Posted by:Shu at 2008年09月17日(水) 17:29

その職人さんは、その調整が難しいと言うことをちゃんと判っている人ですね。
そんなに簡単に調整ができるわけないってことを、知ってもらえば、私のような大失敗の経験をする人が少なくなるんじゃないかと思います。
せっかく手に入れたアイアンなんですから。
Posted by:大叩き男 at 2008年09月17日(水) 18:4

なるほど、って経験が・・・
そういうことだと今始めて知りました。
Posted by:みずお at 2008年09月18日(木) 01:33

大事なことは、ライ角とロフト角を別々に曲げて数字を合わせても、同じ顔にはなりにくい...というか、構えたときに同じ顔つきにはならない、ということなんです。
此を知っている優れた職人は、一気に(自分から見るとひねって斜めに、と言う感じ)顔つきが同じになるように曲げます。
もの凄く集中する、(理屈じゃない)感性が大事な熟練の技の作業のようです。
ちょっと機械を買ってそろえた素人が、数字だけ合わせて「出来ました」って言うような作業じゃ「絶対に」ありません。
これは実体験です。
Posted by:大叩き男 at 2008年09月18日(木) 09:46

補足すれば、例えばロフトを立てると、ちょっとグースになります。
ロフトを寝かせれば、ちょっと出っ歯になります。
それにライ角の調整をするためにさらに違う方向に曲げるわけです。
それで結果として構えたときに「同じ顔つき」にする...って、どのくらい複雑に曲げなければいけないか想像できるでしょ?
Posted by:大叩き男 at 2008年09月18日(木) 10:04

さらに補足です。
だから、ロフト角を調整するときに、「立てればグースに」「寝かせれば出っ歯に」を判っていて頼むなら問題はないんです。
俺のように「調整した後も同じ顔に」になる、と思っているとこんなことになるわけです。
ライ角だけの調整の方が、顔がバラバラにはなりにくいでしょうね。
Posted by:大叩き男 at 2008年09月18日(木) 10:22 」

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