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2011年1月18日 (火)

あちら側とこちら側...続き (2010年1月14日)

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広野ゴルフ倶楽部、というコースがあるのを知っているだろう。
ゴルフを始めた頃に、よく人が「広野を見てから...」というのを耳にした。
いろいろなコースの「レイアウトが」とか「難しい」「易しい」「長い」「短い」「トリッキー」「正統派」...なんにしろ、コースを評価する基準は広野ゴルフ倶楽部が基準になっているという。

しかし、その広野ゴルフ倶楽部というのは、まず我々がプレーすることは不可能なコース。

自分にも以前に一度だけ、広野でプレーできるかもしれない、というチャンスがあった。
ゴルフをはじめて3~4年経ったときだったろうか、六本木に事務所を持つある広告代理店の社長とゴルフの話をするようになった。
仕事の合間に、スイングの話やらコースの話やら...そんな時に「広野でプレーしたことがないと、コースの評価は出来ないそうですねえ」なんて話をしたら、「何だ、広野でやりたいの?」「俺メンバーだから今度つれてってやるよ」「え!本当ですか?」「ぜひお願いします」
少し経って、「来週の金曜日にいくから一緒に行くか?」「はい!ぜひお願いします!」
...帰ってから、奥さんにも話して多分高いだろうプレーフィーとか、日帰りはとても無理だからホテル代とか飛行機代とか...貯金を下ろしてなけなしの金を用意して、バッグはいつ送った方がいいのか、それとも飛行機に荷物として積み込むのか、とか...
大騒ぎして用意を終えた。
そして詳しい情報を聞くために、その次の日に事務所を訪ねた。
スタート時間とか、いくらくらいかかるのか、服装は、気をつけることは...等々。
話が進んでお礼を言って帰ろうとした時に、社長が訪ねた。
「渡辺君、ハンデいくつくらいなの?」
下手なの連れて行って他のメンバーに文句言われたくないんだろうと思って
「あの、オフィシャルハンデは9になりました」と言った...
とたんに「何!シングルなのか!」
「あーこの話なしだ!」「え?」
「シングルなんかとやったら俺が馬鹿にされるじゃないか!」
「なし!なし!この話はおしまい」
それで終わり。
その事務所の仕事は、それ以来やっていない...もう20年くらい前の話だけれど。

広野でプレーすることは死ぬまでないだろう。
誘われても行く気にはもうならない(意地だけど)。
だから、俺にはコースを測る基準がないということらしい。

それが一例。
あちら側から出されるゴルフ本の数々には、あちらの優雅なエピソードの数々が、「これこそがゴルフライフだ」みたいな形で紹介される。
彼らは紳士で騎士で、生活の心配などないロマンチスト...ゴルファーってのはこうでなくちゃいけないよ、って教えてくれている。

でもね、俺の周りにはそんな人は一人もいない。
みんな生活に懸命で、やっと作った時間となけなしの金で潔くゴルフ場に遊んでいる。
だから上から目線で俺たちを指導してやろう、なんて思わないでほしい。
ゴルフのマナー本やゴルフライフ本の何か感じるうさんくささは、我々とは全く関係ないあちら側のことを「常識」として「指導してくれている」点にある、と俺は思っている。

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「倶楽部というものが、結局は同じ物の見方と経済力がある人たちの集まりということを考えれば、そういうことなのでしょう。
パブリック大好き雑草ゴルファーとしては、そういった名門でのプレーはあまり興味のない話です。どこに行っても100ヤードは100ヤードだし...
Posted by:torachan at 2010年01月14日(木) 22:40

ゴルフ本を読み漁っていますが,
何か違和感を感じたのは
「あちら側」だったからなのかもしれません。
汗水たらして働いて,
その自分へのご褒美に行くゴルフと
根幹から違うのでしょうね。
Posted by:はなたれ at 2010年01月14日(木) 22:44

似て非なるものってありますね
アメフトとラグビー、野球とベースボール、空手とキックボクシング等々
経験はしてみたいとは思うものの、その世界にいたいとは思わないってもの
これも「こちら」の負け惜しみになっちゃうのかな?
Posted by:myひげおやじ at 2010年01月14日(木) 23:59

oratyanさん、こんばんは。
我々は我々でそういうゴルフを思いっきり楽しんでいます。
だから、あちら側の楽しみ方を教えてくれなくても良いんですよ...というわけです。
良いコースは(我々にとっての)沢山ありますから(笑)。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 00:21

はなたれさん、こんばんは。
ゴルフの本を読むと、多分たくさんの人が私が書いたような違和感を感じていると思っています。
もちろんそうじゃない本も沢山ありますが...
ただ普通の庶民である我々の、ゴルフ生活の喜怒哀楽を、本当に表現したような本はありませんねえ。
そんなのは本物のゴルフじゃない、とでも思われているのかもしれません(笑)。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 00:27

大叩き男さん、こんばんわ
この2つの記事を拝読し、自分が持っていた違和感がなんとなく分かりかけてきたような気がします。
Posted by:ファルコンまつばら at 2010年01月15日(金) 00:31

myひげおやじさん、こんばんは。
確かに、負け惜しみと言えます(笑)。
きっと「ゴルフに行く」ということの、生活における重要度は全然違うんじゃないかと思います。
そんなゴルフに行きたくても行けない状況になった人々のことなんか、あちら側では考えられないことなんでしょうし。
私はそんな人たちのことをもっと書き続けていきたいと思っていますが...
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 00:32

ファルコンまつばらさん、かぶってしまいました(笑)。
この「感じ」は、こちら側にいる人の大部分が感じていることだと思います...
あちら側は、我々を正しい道に導こうとしての「善意」からでることなんでしょうが。
我々の気持ちは判らないでしょうねえ..
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 00:36

まったくもって
同感です。
Posted by:YASO at 2010年01月15日(金) 01:06

大叩き男さん、そうですね。かぶっていたようで(笑)
あちら側の方たちから見れば、(自分らが当たり前に行っている)”正しい道”に導こうとしているのに何で?って思われているかもしれませんね。
あちら側とこちら側、立ち位置が違えばきっと見えている風景も違うでしょうし、当たり前の基準も違うのでしょうね。
でも私はこちら側でいいです。←ここだけは負け惜しみでなく。
Posted by:ファルコンまつばら at 2010年01月15日(金) 01:09

あちら側というコトバで狩撫麻礼&たなか亜希夫のボーダーという漫画を思い出しました
勝負(競技)があちら側とこちら側が唯一接するところなんでしょうね
なんか燃えます
身の程知らずです はい
Posted by:とりあへ at 2010年01月15日(金) 03:29

・・・「あちら側」「こちら側」
そんな感じ方をしておられる人が多いのにびっくりしました。
大叩き男さんの不幸な経験は廣野が悪いのではなく、その社長個人の人間性だと思います。
そんな人間はいずれ真のゴル友はいなくなってしまうだろうし、そんな話が広まると社会的にも抹殺されるかもしれません。
少なくともそれで仕事一つ、影響力のある人間一人失ったわけですから。
どんなコースにもいい人(人間的に)もそうでない人も居ると思います。
中には名門メンバーであることを鼻に掛け、上から目線の人もいるでしょう。でもそれはその人個人の資質。
ことさらに「あちら側」「こちら側」と自分から溝を作ってしまう考え方は、私には賛同できかねます。
おなじ「ゴルフ」と言うゲームを楽しむ者同士、垣根を作らず楽しめればと思います。
Posted by:yamasan at 2010年01月15日(金) 05:10

おはようございます。
私 yamasan さんの意見に賛成ですね。
私は是非廣野に行ってみたい。アリソンさんが設計したコースを
楽しんでみたい。倶楽部では無くコースを見たいって思います。
過去プレーした中で一番名門と言われるのは茨木カンツリー
ですが、井上誠一氏が設計したコースを回りました。
とても面白く、舐めてかかったホールは全てダボ 以上!
その時は「名門がど~した?料金が高いだけだろ?」って感じで
伺ったのですが、プレー後 「何故あんな所で叩いたんだ?」
とコースと設計者を調べ出しました。初めてコースに
興味を持った日でした。
連れて行って下さった方は 100叩き でしたが、私の見る限り
ゴルフと人を楽しんでいる様に見えました。
料金の高額さを気遣ってか 「1年に1度位やったらエエやろ」
って意味の事を言ってくれました。
やはりメンバー個人の人格が問題なのでしょうね。コースの
良さも分からず名門と名が付くから、金が有るから、
ステータスの為、って感覚の方は何をやっても同じ印象を
受けると思います。(連れて行って下さった方がそんなタイプの
人じゃなくて良かったです)
コースは設計者、倶楽部は人。
名門コースであっても、名門俱楽部では無い事が
悲劇なのかも知れません・・・。
Posted by:joshua at 2010年01月15日(金) 09:12

YASOさん、こんにちは。
ありがとうございます。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 10:1

ファルコンまつばらさん、こんにちは。
こういう気持ちは、こちら側だけが感じている気持ちなんだと思います。
それを感じる側にいることが嬉しく思います。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 10:14

とりあへさん、こんにちは。
それを感じる側と感じない側と...
難しい問題です。
とりあえず、こちらは自分のゴルフを楽しみます。自分たち流で。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 10:17

yamasanさん、こんにちは。
広野のエピソードは個人的な「口惜しさ」の思い出です(笑)。
問題は、我々のプレーがほぼ不可能な「広野」がコース評価の基準とされていること。
それを決めたのはあちら側。
始めから参加を拒否されて、「広野を知らないのに評価なんてするな」といわれているのはこちら側、ということです。
(実際にはそんなこと誰も言ってませんけどね)
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 10:23

oshuaさん、こんにちは。
個人のゴルファーの善し悪しではなくて、ましてや名門がどうということでもなく、「こういうゴルフがいいゴルフなんですよ」と紹介されているのが、我々が全く関係ないあちら側のことであるというのに違和感を感じている、ということです。
その一つの例に、個人的に口惜しい思い出のある「広野」のことを出しましたが...
残念ながらあちら側の優雅なゴルフライフは、こちら側でゴルフを楽しむ人々とは全く縁のないものだと思っています。
代わりにそれぞれが違う楽しみを持っていますから、そちらの価値観の押しつけは無用である、というわけです。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 10:32

私も「名コース百選」等のトップに必ず廣野が入っているのは腑に落ちません。
「コース選びの基準」となっている(のかどうだか知りませんが)からではなく、評価する人が(おそらく)日本の一部コースしか知らないくせに全体を評価しているからです。
日本の全コースをラウンドしている訳でもないのに、トップを選ぶことは不可能でしょ?ってことです。
Posted by:yamasan at 2010年01月15日(金) 11:45

yamasanさん、そういうことです。
我々は知ることも出来ないのに、そういわれて認めるだけの存在なんでしょうか...
Posted by:大叩き男 at 2010年01月15日(金) 17:09

何処で線を引くかは微妙なんだと思いますし、
自分であっちとこっちの区別をするのも微妙なんだと思います。
言葉って同じ文字でも前後の文字やタイミングで
読まれた方の印象が随分違ってくるので・・・
たぶんこうであろう?と想像するラインからすると
私も間違いなくこちら側ですが
偶然廣野には一度お邪魔することが出来ました。
所謂名門とされている倶楽部に所属されてる方や
肩書きのある方の話を伺うことがありましたけど
あちらはあちらで大変なようですよ。
そういう意味ではこちらのほうが自由気ままに遊べるのでは?
なんて感じています。
残念なことは一つだけ、あちらのほうがきっと美しく整備され
優雅に楽しめる環境があったように思います。
Posted by:みずお at 2010年01月16日(土) 13:19

連投すいません^^;
私は田舎のゴルフ場の設計、運営に携わる縁を頂きました。まぁ田舎の山岳コースで、お世辞にも恵まれたコースではありません。
コースは狭いし、フェアウェイはうねってるし、バンカーも堅い。グリーンは高麗芝ですが、2面だけ山陰にあるためベント芝です。18ホール中2ホールがですよ(混在するコースなんてアリエナイでしょ(笑
どう考えても四流、五流・・・人によっては「こんなのゴルフコースじゃない」という人もいると思います。
けれど、そこには愛情をかけて芝を育むコースマンがいて、色んな条件に縛られながら自然と闘い続けています。不出来な我が子をいつくしむように心をこめて働くスタッフもいる。
そしてそんなろくでもないコースに愛着をもって楽しんでくれる田舎の紳士・淑女が大勢います。
私はすばらしいコースでプレーするのも大好きですが、やっぱりホームのろくでもないコースで、なじみのお客様とあーでもないこーでもないとゴルフを談じるのが一番のゴルフライフだと思っています。
あちら側の人にはこういう楽しみ方はわからないんでしょうけどね(笑
Posted by:ZO at 2010年01月16日(土) 13:44

みずおさん、こんにちは。
ええ、難しい問題に足を突っ込んじまった、と...
ゴルフの楽しみは、それぞれ様々...ただちょっとある場所で、我々がいくようなコースに上から目線で「本物のコースは」みたいな意見を見まして、カチンときました(笑)。
どのみち、そういう「本物の」コースでは我々はプレー出来ないんですから、はじめからこちらの反論は封じられている訳ですし..。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月16日(土) 13:53

ZOさん、ありがとうございます。
18面のうち2面だけベントなんて...凄いコースですね(笑)...そしてそこに集う愛好の士なんて!
いかにも昔のイギリスのリンクスに集う「カントリークラブ」のありようみたいじゃないですか。
そんなゴルフ倶楽部のそんな雰囲気から、世界に巣立つゴルファーが生まれる...なんていったら格好いいですねえ。
私がいけるコースは車で1時間2時間走らないと行けないコースばかりなんで、近くにそんなコースがあったら仕事が暇な時は入り浸っているでしょうね...コースの手伝いするから、安く遊ばせてくれ、なんて言って(笑)。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月16日(土) 13:59 」

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