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2011年1月18日 (火)

別れの時  (2010年1月12日)

Bu100112


もう19年になる。
人間で言えば90を過ぎた年なんだと...

長女が小学生の時に拾って来た子猫は、野良生活で苦労したらしく、人になつかない猫だった。
餌を与えても、それを人から見えない場所に持っていって、うなり声をあげて食べていた。
虎縞で顔立ちのいい雌猫は、娘達にクレオパトラを略して「パトラ」と名付けられた。

娘達二人と妻以外には懐かず、俺に対しては冷ややかな対等関係、というところだったろうか。
いかにも猫らしく、媚びず、甘えず、誇り高く、マイペースで我が家の一員として暮らして来た。
若いうちは、飛んでくる小鳥にも木に登って挑みかかり、うちの小さな庭に侵入してくる猫達には、どんなに相手が大きくても雄猫でも果敢に戦いを挑んでいった。
そのため、顔面に向こう傷が絶えず、怪我も多い猫だった...しかし、尻尾や背中などを噛まれたことは一度も無く、常に身体の正面にしか傷を受けないというのは...気の強さもハンパではなかったんだろう。

7-8年くらい前までは、ちょっと太り過ぎじゃあないかというくらい太っていて、のっしのっしと歩く姿を良くからかったものだった。
それが、ここ1-2年は身体も痩せ、だんだん走り回ることが無くなって来て、階段も一段一段ゆっくりしか登れないようになった。
...外に散歩に行っても数分で帰って来て、日がな一日昼寝ばかりするようになって来た。
歯が悪くなり、食べ物も柔らかいものしか食べられなくなり、好き嫌いが激しくなった。

それでもマイペースで誇り高い風情は変わりはしなかった...

その猫がここ数日から、食べ物も水分もとらなくなり、じっと寝ているだけになった。
当然、心配した娘達は獣医に連れて行ったりしたんだけれど...腎臓が悪くなり、体温が下がり、ここ数日だろうと言われたという...
90歳を過ぎた年齢の猫...いわば老衰という形で寿命を終わろうとしている。
娘や妻は、何か出来ることはないかと自分を責めているけれど...静かに眠る猫には、安らかな表情しか見えないのだから...

家族の一員だったものがいなくなることを、「幸せだった時間が終わってしまうみたい」と妻は泣く。
諸行無常、同じではいられない、さよならだけが人生だけど...いい思い出があれば、人間は生きて行ける。
死ぬまで生きて行ける。

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「切ないですね。
うちの犬は今4歳♀で、おてんばが少々落ち着いてきたところです。人間でいえば30歳くらいですが、あっという間に自分の年齢を抜いていくんですね。
一緒の時間を大切にしたいと思います。
Posted by:myひげおやじ at 2010年01月12日(火) 18:10

ひげおやじさん、こんばんは。
犬は猫よりも、もっと寿命が短いんですよねえ...
子猫や子犬を可愛がっているうちに、あっという間に大人になり、先に老いて行く...
世の理とはいえ、娘達にとっても辛い時間です。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月12日(火) 18:55

こんばんは。
動物達は口が利けない為、その死が人間以上にさびしい事も有りますね。
今我が家では3歳のを飼っていますが、その前に犬を飼っていたのは20年以上前。
飼い主が無知なばかりにフィラリアにかかり、7歳で死なせてしまい、その時の悔いから立ち直るのに20年を要しました。。。
でもパトラちゃんは最後まで家族に見守られて、とても幸せだったと思います
Posted by:まいごう at 2010年01月12日(火) 21:37

こんばんは
ウチにも雨の日に拾って来た猫が居ました
もう何年も前に他界しましたが、今でも家族の1人です
Posted by:Shu at 2010年01月12日(火) 22:50

大叩き男さん、こんばんわ
ウチのネコくんは今13歳。
義理の妹が生後3ヶ月で貰ってきたのは良いけれど、1週間もしないうちに大家さんに見つかり、我が家で面倒をみることになりました。
子供のいない我が家では、私も嫁も「息子!」って呼んでいます。
仕事で明け方に帰ってきても、必ず玄関まで来て「ニャゴ」と。
命あるものいつかは・・・と思いますが、あまり考えたくないことではありますね。
良い家族と過ごせてきっと幸せなのだと思います。
我が家も息子にとって良い家族でいられるよう頑張ります。
Posted by:ファルコンまつばら at 2010年01月13日(水) 01:05

実家で、これまで何匹もの猫を飼い、その度に人間よりも短い寿命を目の当たりにしてきました。最初の猫は、老体となっていることが目に余る状態なのに外で遊ぶことを止めず、最後は猫らしく(?)死に際を人に見せることなく、結局は家に帰ってきませんでした。
ペットも人間も、自然の摂理には勝てません。
それでも、精一杯、生きることが大切です・・・・よネ。
Posted by:MR-G at 2010年01月13日(水) 01:46

ウチの美智子(ねこ)もやはり腎不全でした
最後は点滴でしか命をつなぐ方法がなかったです
獣医がいうには
のべつ二日酔い状態
しんどかったんやろなと思うと今でもほろりときますね
Posted by:とりあへねこ好き at 2010年01月13日(水) 06:27

いくつが天命かわからないですが、大叩き男さん家族の一員として過せた19年は
とっても幸せだったと思いますよ。
生き物はなんでも誰でも最後はあるもので、別れは悲しいことですが
悲しめる気持ちがあることに感謝することも大切ですね。
寂しいですが今はそうでない方も多くいますので・・・
ご家族の一員として過された猫ちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
Posted by:みずお at 2010年01月13日(水) 07:38

まいごうさん
Shuさん
ファルコンまつばらさん
MR-Gさん
とりあへねこ好きさん
みずおさん
どうもありがとうございます。
彼女は、離れた場所でアパート住まいをしている(拾い主である)長女が訪ねてくるのを待つようにして、家族全員に別れを告げてから逝ってしまいました。
娘と妻の悲しみは深く、しばらくは立ち直れないような痛みを負ったようです。
19年も一緒に暮らした彼女が、ただのペットではなく、家族の一員としての存在であったと改めて感じます。
...皆さんの家族である猫や犬達が、これからもずっと幸せを与えかつ貰える存在であり続けることを願います。
今日はブログをお休みします。
Posted by:大叩き男 at 2010年01月13日(水) 08:49 」

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