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2012年2月10日 (金)

さらば、愛しのランクルBJ44

Bu120210


初めての、ちゃんと車の流れに乗れる車だった。
ずっと憧れだった車。
家族で何処へでも行ける車。
壊れない、頑丈な車。

そんな車だった、ランクルBJ44。
10年間乗り、14万キロを超えた。
しかし、武骨であり、まるでクラシックカーのような外観のデザインは、要するに鉄板をただ直角に張り合わせたようなもの。
垂直に立った壁は、内部容積を増し、室内の広さは大したものだった...が、それは溶接部分が直角に近い所だらけで、青空駐車しか出来ない状況では雨露がいつもそこに留まり、錆が発生する。
それが判っているからマメに錆び止めを塗るのだけれど、10年も乗ると接合部分は何処も錆が浮いて来てしまう。
やがて、左右のウィンカー取り付け部分は錆で取れそうになり、前輪のフェンダー裏は錆だらけでボロボロと崩れ、あちこちの接合部は穴が空いて向こう側が見えてくる。

「もうダメかな」と思いだしたのは、遂に運転席の床下に穴が空いた時。
上に乗せていたゴムマットを剥がすと、いくつも穴が空いて地面が見えていた...
冗談ではなく、足元から地面が見えていて走るのは、床が抜けそうな気がして結構怖いもの。

10年経ったある時、走行中に錆びてマフラーが落ちた時に、買い替える事を決心した。

ランクルBJ44は、うるさい車だった。
走行中は激しいエンジン音と走行音で、普通の声での会話なんてとても出来なかった。
車の流れに乗れる、とは言っても、ローでは動き出すだけ、急いでセカンドに入れるとやっと普通の車のロー並み。
サードで思い切り引っ張り、やっとトップで流れに乗れる...オーバートップギアはついていない4段ギアのために燃費はそれほど良くないが、軽油が安かったためにそれほど負担は大きくなかった。
トップギアで走っていても、普通にスピードを出せるのは100キロまで。
100キロを超えると、その空気力学を無視したほぼ直角だらけの車体設計のために、前面投影面積は馬鹿でかくなり、スピードはいくらアクセルを踏んでも大して上がらない...ただエンジン音が大きくなるだけ。

しかし、このクラシックカーのようなデザインが好きだった。
蒸気機関車の魅力とも似て、なんだか生き物のような存在感をいつも感じていた。
武骨で無愛想で、いざという時には頑丈で力強い...悪条件になるほど、その真価を発揮する...いわば、自分の好む男のあり方のような気がしていた。

10年の間、その4駆の力強さで、いろいろな所で落ちていたり脱輪した車を引っ張り上げた数、10数台。
自分で落ちかけて、引っ張り上げたのが1回。

ランクルに惚れ込んで乗った10年。
ほぼ乗り潰すくらい、十分乗った気はした(5年落ちを買ったから15年分か)。

...買い替えにあたっては、やはりランクル系でと思っていたのだが...

(続く)

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