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2012年8月20日 (月)

ゴルフには「アームチェア・ゴルフ」という楽しみがある

Bu120820


摂津茂和氏の「古今 ゴルフ名語録選集」の中に、この言葉がある。
「ゴルフの多くの楽しみになお一つの楽しみがあるのを忘れてはならない。それはゴルフをせずに炉辺の安楽椅子に腰掛けながら、いろいろのゴルフの文献を読んだり、見知らぬゴルフコースの美しい写真や絵画を眺めて一人悦に入るアームチェア・ゴルファーである。」...ジョゼフ・マードック。

ジョゼフ・マードックという人は、ゴルフ収集家協会の創立者であると同時に、USGAミュージアムの委員であり、「ゴルフジャーナル」の主幹でもあった人で、いわばゴルフの「プレー」意外の趣味の大家であった人。

この「アームチェア・ゴルフ」というのは、かっていろいろと因縁のあった夏坂健氏もその著作の中でも何度も書いていた、ある意味高尚なゴルフ趣味である。
ゴルフをやらないとき、あるいはゴルフをやれない季節、あるいはゴルフをやりたくてもやれない事情がある時に、ゴルファーはそうした時間を持てば決して無為な時間を過ごさなくて済む、と。

ただ日本の多くのゴルファーの現実は、そういう「暖炉の前の安楽椅子」のような「場」もなく、ゴルフをしていない時に優雅に「ゴルフの文献を読む」ような時間も文献もなく、一人ゴルフ場の写真を見ながら満足するような「余裕」はない。
唯一「プレーしないゴルフ」を楽しんでいるのは、ささやかでプライベートな収集家...以前書いた「ポチッとする人」達くらいではなかろうか?
彼等は集めた趣味に合うクラブを眺めて、時を越えイメージの世界でそのクラブにまつわるゴルフを楽しんでいるけれど、現実のプレーはそのために犠牲になっている事が多い。

安くなったとはいえ、ゴルフはやっぱり経済的に余裕のある人向けの遊びだろう。
経済的に余裕のない人には、アームチェアゴルフの勧めも空しく響く。
...まあ実際のところ、ゴルフの文献を楽しむようになるには英語が出来ないとあちらの書物を楽しめないし(日本で発売されているゴルフ関係の書物にそれほど面白いものはない)、それらを手に入れるのにも面倒な手続きやお金がかかる。
それらの書物も、自身の生活にゆとりがないと心から楽しむ事は出来ない。
セントアンドリューズの写真を見て、その歴史に思いを馳せ、いつかこのコースでゴルフをしたいと夢を見ても、実際にプレーできる人は経済的に恵まれたごく一部の人だけだろう。

でも、あえて書きたい。
優雅な、暖炉の前の安楽椅子には全く無縁の生活でも、ただスコアだけを追求して数少ないラウンドを「ふいにする」のはやめようぜ、と。
スコアなんて、どんなに練習しても努力しても、その日のゴルフの神様の気まぐれ次第、なんて部分が大きいんだから。
スコア以外の、ボールを打っているとき以外の、「ゴルフをやらないとき」のゴルフの楽しみを自分なりに何か持っていた方が、結局深くゴルフを楽しめる。
アームチェアならぬ、「座椅子のゴルフの楽しみ」なんて感じでね。

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