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2012年10月

2012年10月30日 (火)

気合い

Bu121030_2Nさんは、40歳になる。
見た目は若く、ちょっと見は30前に見えたりする。
でも、そんな風になったのはこの2〜3年だ。

もともとNさんは学生時代から大人しく、何度も教師から「引っ込み思案」と評価されたくらい消極的な性格だった。
そんなNさんだったけれど、23の時に就職した会社の先輩に見初められて結婚した。
口八丁手八丁の先輩に、何がなんだかわからないうちに押し切られて結婚してしまった、と言う感じだった。
その結婚生活は10年ちょっとで終わった。
夫となった男は、調子がいいときは何処までも乗って行くけれど、少しでも逆境になるとNさんや周りに当たり散らし、悪い事はみんな他人のせいにするような男だった。

幸い子供がいなかったので、離婚はすんなり決まった...夫には他に女がいるようでもあったからだが。

その後、元気がないNさんに、まだ健在だった父親がゴルフを勧めてくれた。
昔はシングルだった事もある父親に教えられてゴルフを始めると、すぐにNさんはゴルフが一番の楽しみになった。
パートの合間の、月に2度ほどのコースラウンドを楽しみに生きている、と言っても良いくらいゴルフが好きになった。

そうしたラウンドの途中で、Nさんは自分の性格と向き合わざるを得なくなった。
引っ込み思案...気持ちを表に出さない、自分の意見を言わない、いつも冒険なんかしようとしない、まるで後ろ向きの性格。
裏を返せば、失敗が怖くて安全な所にばかりいようとする、自分の責任で何かを決めたくない、トラブルになって格好悪くみっともない姿を見せたくない...それでも失敗すれば悪いのは自分じゃない、と思いたい自分がいるということ。

コースに行く度に、そういう自分を再確認させられた。
30代も終わりに近くなった頃、Nさんは「こんな自分は最低だ」と認める事にした。
そんな自分がどんどん嫌いになって、我慢できなくなったのだ。

...ゴルフのスタイルを変える決心をした。
「行く!」
「逃げない!」
「突っ込む!」
「届かせる!」
「やる前に失敗なんか考えない!」

池ポチャや、OBや、グリーンオーバーや、3パット4パットが多くなった。
でも
「最近よく笑うようになったな」と父親に言われた。
「あなたがそんな事はっきり言うなんて...初めて聞いた」なんて友人に言われた。
Nさんは、ゴルフで自分を変えるために「気合い」を入れようとしているだけなんだけど、それが普通の生活にも影響してきたようだった。

...今のNさんのゴルフには、「慎重に」とか「大事に」とか「危険を回避して」なんて考えはない。
打つ前にボールを見て、クラブを見て、「気合い」を入れてスイングする...それだけだ。

...特に、珍しくバーディーパットを打てるときなんか、絶対にショートはしない。
それで3パットや4パットしようと、5パットになったって、本当に心から楽しいし嬉しい。

Nさんの「気合い」は、ゴルフから始まって、Nさんの全てに満ちて来ている。

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2012年10月29日 (月)

ゆったりしたテンポがつかめれば...

Bu121029_2「ゆったりしたテンポがつかめれば、ゴルファーも一人前」...中村寅吉。

中村寅吉は、ツア−25勝、シニアツアー12勝の戦後日本ゴルフ界の名手。
樋口久子の師匠としても知られ、後年日本女子プロゴルフ協会の初代会長も務める。

さて、この「ゆったりしたスイング」というもの、口で言うのは簡単だが実際に簡単には出来るものではない。
数多くの名言に言われている「速すぎるスイングは絶対に良くない」と言う事、それ自体が普通のアベレージゴルファーにはよく理解できない事だろう。
特に「速すぎるバックスイングが良くない」とは、本当に多くの過去の名手達が言っている言葉だが...
練習場などで見かける普通のゴルファーは、殆ど全員速すぎるらしい。

面白いのは、プロよりも速くバックスイングをするそういうゴルファー達が、ほぼ全員トータルのスイングの時間はプロよりもずっと遅い。
遅いスイングと言われる代表的なプロ、アーニー・エルスのビデオ映像なんかと一緒にスイングしてみると良い...まず絶対に彼より早い時間でスイングを終われない。

ゆっくりとバックスイングしながら、切り返しからダウン・フォローにかけて、速く振っているように見えないのにアマチュア達より遥かに速い。
これが「ゆったりスイングする」ということ。

アマチュアの並のゴルファーは、「ゆったり振れ」と言われると、「ゆっくり振る」事しか出来ない。
バックスイングをゆっくりと上げようと意識すると、切り返しもダウンもゆっくりとなり、全体に力が抜けただけのグニャグニャ腑抜けスイングと成り果てる。
当然飛距離は出ないし、全身が緩んだだけだからボールにちゃんと当たらず、ダフリトップ、テンプラ・チョロ、あげくの果てに空振りまでする。

ゆったりスイングすると言うのは、我々には実に難しい事なのだ。
全てのスイングが、自分の体力にあった正しいものでなくては出来ない。
「今のスイングが速すぎるから、ゆったりと振れ」なんて事は、「下手なんだから上手く振れ」と言われているのと同じ事だ。

で、我々にこれを言われてもどうしようもないかと言えば、努力目標として意識するのは役に立つだろう。
それは「ゆったり振る」を、飛距離が落ちてもいいから「少し自分のスイングのリズムを遅くしてみる」と考えてみる事。
例えば「イチ! ニ! サン!」で振っていたのを、「イーチ! ニー! サン!」にしてみるとか、「イーチ ニー」にしてみるとか...
特に多くの名手達が言っている「バックスイングが速すぎるのはミスのもと」と言う言葉を意識して、バックスイングだけをとりあえず遅くしてみる。
あるいは、バックスイングの始動の数十センチを意識してゆっくり動かす、とか。
ともかく自分のスイングの「はじめの方だけを遅く動かすように意識」してみる。

インパクトからフォローをゆっくりするイメージだと、我々のようなヘボはスイング自体が緩んでしまうから、それは考えない。
遅くゆっくりゆったりをイメージするのは、バックスイングから切り返し、ダウンの始めまで。

実際にやってみると、これは腕とか上半身だけの問題ではなく、体全体の動きのリズムとタイミングの問題なので実に難しい。
「ゆったりしたテンポをつかむ」という事が出来れば、上級者になったと言う事なのだ。

しかし、やらなければ一人前にはなれない。
速すぎてせわしなく、慌ててミスを繰り返し、速く動かしているはずなのにボールは一向に飛んでくれない...そんなゴルフを卒業したいなら、寅吉さんの言う「ゆったりしたテンポ」をつかむ努力をした方がいい。

まず、バックスイングをゆっくりから...ね。

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2012年10月28日 (日)

秋が深まり...

Bu121028先日、叔父の葬儀があった。
88歳、癌と診断されて半年間の闘病生活だった。
静かな人だったが、最初から自分の病気も残された時間も知っていたのに、ずっと普段と変わらない態度の人だった。

最近は自分と変わらない年齢の人の逝去のニュースを良く聞く。
妹も2年前に世を去り、残された自分は「残りの人生の時間を無駄にはしない」と誓ったはずなのに...
気がつくと易きに流れて、ぐだぐだと時間を潰している自分に気がつく。
全く、意志薄弱・完全俗物の根性なんてちょっとやそっとの事じゃあ治りやしない。


...いつの間にか、あれだけ強力に思えた夏は遠くに去ってしまい、秋が深まっている。
ニュースでは中禅寺湖からいろは坂が紅葉の盛りだとか。
関東低山の紅葉には少し早いけれど、紅葉の名所では今がハイシーズン。
空は高くなり、秋の雲と飛行機雲が美しい。
気がつけば10月も終わりで、間もなく11月。
10代20代の輝ける時間を楽しんでいるうちに、気がつけば30代も終わりになっていた...なんて気分に近いんだろうか。

11月6日にある、いけうち誠一氏主催の「バレンタインカップ」100回記念コンペに向けてスコアを作れるようにしておかなければ...
1回目と100回目の両方優勝なんて、これは最近にない気合いが入りそう。
がしかし、腰の状態がやっぱり悪い。
これについては読者の方からストレッチの方法を教えて頂いたので、真面目に取り組んでみるつもり。

そして、この前奥さんとあるコースに練習ラウンドに行って来たけれど、ウッドが良くない。
アイアンは、途中シャンクの連発もあったけど、まずまずイメージに近い。
特に3番アイアンが芝の上から210ヤードきっちり打てた事が嬉しい。
それに引き換え、スチールヘッド3の4wが全くダメ。
ティーショットでもフェアウェイからでも曲がり過ぎ(左右に)。
青マナsのついたテーラーの3ウッドは良いのだから、ユニフレックスシャフトがコースでは合わないのだろう...練習場ではノーミスなのに不思議な話だが。
新ドライバーは、今の所まだ当たらない。
ちゃんと当たった1発だけはよく飛んだけど、どうもヘッドを感じられないでスライスが多い。
で、鉛を貼ってヘッドを効かして、今週旅ラウンドにいくつもり。

11月も終わりになれば寒さが強くなるだろうし、あと数週間のベストシーズンを楽しみたい。

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2012年10月24日 (水)

ムスターファ

Bu121024ヤ ムスターファ ヤ ムスターファ
〜純情可憐なムスターファ・・・

なんて歌が流行ったっけ。
Yさんの顔に、苦い笑いが浮かぶ。


昔、坂本九が歌ってヒットしたその歌は、日本語の歌詞しか知らないが最近よく頭に浮かぶ。
...それは、ムスターファと言う貧乏な若者が素敵な女性に恋をする話。
しかし、その女性は奴隷の身の上で、自分の恋人にするためには莫大な金が必要だった。
そのために、ムスターファは金持ちになって彼女を買い受けるために必死に働く。
様々な苦労をしてムスターファは金持ちになって行き、やがてトルコで一番の金持ちになる。
やっと彼女を手に入れて幸せになれると、彼女の元を訪ねると....彼女はもう60歳になっていた...それで歌の題名が「悲しき60歳」。

金持ちになって彼女を自分のものにしようと、懸命に働いているうちに時の経つのを忘れてた。
それは今の自分の姿と同じだ、とYさんは思う。

30歳でゴルフを始めたYさんは、すぐにこの遊びに熱中し、自由になる時間にはゴルフの事ばかり考えるようになった。
3年経つと、遊びだけでは飽き足らなくなり競技ゴルフにも夢中になる。
そのために自宅から100キロ以上離れた場所にあるコースの会員権を買った。
まだ会員権の値段は高く、普通のサラリーマンであるYさんが手に入れられる価格のコースは、その辺りにしかなかった。
そこはホール数も会員数も多く、月例も受付開始したらすぐに申し込まないと参加できないコースだった。
当然クラブライフと言われているようなものはなく、Yさんは腕試しと技術確認のために毎月月例に参加するだけだった。

そんなYさんに、いつか入りたいと考える「夢のコース」があった。
ホール数は18で、著名な設計家が設計し、コースレイアウトの評判もよく、会員数も少ない。
昔からある名門コースと違って、金さえ用意できれば会員になる敷居も高くなく、自宅からの距離も自分のコースの半分だった。
しかし、会員権の金額は1000万円を遥かに超えていて、Yさんには近い将来まで考えても手のでない夢のコースだった。
Yさんは貯金をした。
ゴルフのプレーは自分のコースだけにして(仕事の付き合いは除いて)、昼は弁当、夜の酒の付き合いも減らし、クラブやボールやウェアも中古や割引品を最低限必要なだけ買う事にした。
10年では無理だった。
20年では、家庭生活での必要経費が増えたので貯金に回す金は殆どなかった。

そして、最近になってそのコースが倒産して民事再生法を受け、大手のゴルフ場経営会社に買われたのをニュースで知った。
そして、そのコースが新しくメンバー募集を始めた事も知った。

その値段は高かった時からは一桁違う金額。
Yさんが今まで貯めて来た金で十分買える金額。
思わず飛びつこうとしたYさんは、焦る気持ちを抑えて一晩待った。
...夜中寝ないで考えた。

Yさんは、60歳を過ぎていた。
会社は定年退職して、今は年間契約で以前の給料の半分余で勤めている。
ボーナスは出ない。
年金をもらうまでにはまだ時間があり、退職金だって不景気のためか思ったより多くはなかった。

そして自分のゴルフを考えた。
好きな気持ちは変わらない。
まだシングルハンデは維持している。
しかし、飛ばなくなった。
そして五十肩は治ったがひざを痛めて、スイングが思うように行かない。
最近は腰にもずっと痛みがある...血圧も高くなり、筋力も衰えた。

憧れ続けたコースだけれど、今これからの自分があのコースでゴルフライフを楽しめるだろうか?
毎週コースに通ってメンバーライフを楽しむ事が出来るだろうか?
月例に出て、良いスコアを目指して、メンバー同士で競い合う競技生活を始められるだろうか?
自分のゴルフライフなんてあと数年しか残ってないんじゃないか?
年会費が今いるコースの2倍以上だけど、それを払う事が負担にならないか?

...遅すぎたかもしれない。
10年前だったら、今の悩みの殆どは関係なかった。
20年前だったら、後先考えずに飛び込んでいた。
ああ、いまはそれが...
...悲しき60歳...

ヤ ムスターファ〜 ヤ ムスターファ〜
あのメロディが、繰り返しYさんの頭の中を流れている。
..時の経つのを忘れてた...

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2012年10月23日 (火)

2012年10月雑感

Bu121023いつの間にか、半袖では寒く感じる季節になった。
雲の位置は高くなり、吹く風は気持ち良さの中に冷たさも感じるようになった。

さあ、ゴルフシーズンだ...と言うのに腰の痛みは収まらず、日々の暮らしにも苦労するような状態。
ただ、それでも今を生きている証のように、ゴルフをしたいと言う気持ちは変わらない。
とてもトータルスコアを競うようなゴルフは出来ないが、ゴルフと人生を楽しむ気持ちは強くなるばかり。

まだ少し関東の低山紅葉には早いけれど、あとひと月が今シーズンのベストな期間だろう。
高山の「錦織なす」風情には勝てないが、低山紅葉には低山紅葉だけの美しさがある。
いわば名門と呼ばれるコースの美しさに対する、大衆コースなりの美しさとでも例えられる、派手ではないが飽きのこない色合いの紅葉だ。

そんな舞台で、いくつ叩いたと怒ったり落ち込んだりしてしまうのはもったいない。
天気の良い日を選んで、旅そのもののようなゴルフを楽しみたい。

世の中は、少し前まではなかったような問題が日々メディアから伝わってくる。
「つながり」や「絆」を求めて、ネット依存症になる人々が増え続けているとか。
みんな「ひとり」になるのが怖いらしい。
ミクシーだとかフェイスブックとか...
自分はそれらの閉鎖的な仲間遊びに興味はないが、世の中にはそうして仲間を求める人が猛烈に増えているらしい。
...自分が興味が薄いのは、案外年齢のせいかもしれないな。

ブロガーの人達が集い遊ぶブロガーズコンペも、それに近いものかもしれない。
ただ、そうした「祭り」のような高揚した時間を求めすぎると、祭りのあとの寂しさはなお一層堪え難くなって、すぐにまた次の祭りを捜すようになるのではないか?

人生に、祭りなんてそんなにあるもんじゃないと思うんだけど...

マスコミから流れるニュースは、そんなネットのおかげで以前よりは客観的に見る事が出来るようになっている。
勿論ネットの情報が全て正しいなんて訳はないんだが、少なくとも違う意見を見ることによって、同じ事件に対して違う視点がある事を知る手がかりになる。
マスコミによる意図的な世論誘導に流され難くなっている事は、ネットが発達した事の大きな功績の一つだろう。
隣にある国の、大きな権力に自由に操られる普通の人達の姿を見てそう思う。

ただ日本の最近の意図的な世論誘導のようなものが、誰の意思によって行われているのかには不安を感じる。
原発の放射能の問題。
その瓦礫処理の問題。
代替えエネルギーの問題。
あるいは、その資源を取り合う国際紛争。
政治の問題、選挙の問題。

...この辺の方向を決めるのは、本当の責任者は誰で、本当の施行者は誰なのか...
そして本当にそれが我々に必要な事、大事な事なのか。

自分の子供たちの世代のためにも、見ない振りは出来ないから、我々ははっきり目を開けて耳を澄まして、本当の事を知るようにしなければ...

...そういえば、辞表を出した法務大臣を一斉にマスコミは責めていたけれど、彼が国会に自分の運転する軽自動車で通っていた、なんて事を報じるメディアは一社もなかったとか。
何が正しくて何が悪いか、今出ている情報だけで判断するのは非常に危険である、という事を身に沁みこませて覚えておく事だ...と強く思う、10月の日の雑感。

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2012年10月22日 (月)

両腕が肩をひねり、両足が腕をほうり出す

Bu121022_2「両腕が肩をひねり、両足が腕をほうり出す」...ジム・フリック。

ジム・フリックは、アメリカの超一流レッスンプロ。
この言葉は、彼の「アメリカ打法」(金田武明訳)の中の言葉。

我々が読んだ事のあるレッスン書には、殆ど全部「肩を回せ」と書いてあるだろう。
この「肩を回せ」と言うのが、実はいろいろな弊害を巻き起こす動きとなるらしい。
肩を回してバックスイングしようとして、実は右へのスエーを引き起こす。
ボールを見ながら肩を回そうとすれば、頭の上下動を引き起こす。
あるいは、トップから肩を回して打って行こうとして、右肩が突っ込んで「当たらない」「飛ばない」スイングになってしまう。
この辺は誰でも身に覚えがあるだろう。

こんな事に思い当たる事がある人はどうすれば良いか。
バックスイングは両腕を自由にしてスイングすれば、両肩は結果として回転する、という。
この時、「腕をスイングさせても肩が回転していない」と感じる人は、原因が二つある。
一つは、両腕に力が入り過ぎていること。
この両腕に力が入りすぎる原因としては、グリップが強過ぎる事...右手のグリップが強過ぎるのは勿論、左手の3本指で握っていてもその指に力が入りすぎれば同じ結果となると言う。
もう一つの原因は、精神的なプレッシャー。
欲と不安と見栄が原因の精神的な問題は...それぞれが解決方法を見つけるしかないだろう。

そして、「両足が腕をほうり出す」は、腕を自由に「正しく」スイングさせるための絶対条件。
トップから打ちに行って右肩が出てしまうと、後はまともなスイングは絶対に出来ない。
また、トップから右手に力が入ってしまうと、リリースが速くなり「飛ばないスイング」しか出来なくなる。
これを防ぐには「左手でクラブを引き下ろす」と言うのが正しい動きだが、腕だけでこの動きをするのは無理。
左ひざを動かし、下半身がリードして初めて腕を正しく振れるようになる。
この左ひざの動きは、ダウンで「左にスライドし、左に回転し、打ち抜くまで曲げたまま」でいる事が正しいと、ジム・フリックは言う。
速い話が「下半身リード」なのだが、全ては両腕を「正しく」自由にスイングさせるため。

細かい話は「アメリカン打法」を読むしかないけれど、この言葉のイメージは普通のゴルファーでも判りやすいだろう。
「肩」ばかり気にするより、こんな風に大きく楽なイメージでスイングを考えるのも、たまには必要かと。
なんと言ったって、気持ち良く振れれば結果は着いて来るのがゴルフと言うもの。
気持ち良く振る方法として、良い言葉だと思う。


それに何より、こんなイメージだと身体を痛めるような動きにはなり難いのではないか、と。

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2012年10月21日 (日)

初めての海

Bu121021_2うちに前にいた猫「パトラ」は、キャンピングカーで一緒に旅をした「旅猫」だった。
北海道から東北、北陸から中部地方まで、あるいは夏恒例のキャンプも一緒に、1週間前後の旅をいつも一緒にした。
やはり猫故に旅のはじめは緊張して布団の中に隠れていたが、2日目位からはキャンピングカーを我が家として普通に暮らすようになっていた...旅を楽しんでいたかどうかは判らないけれど。

柚をそんな先代に負けない旅猫に、と一泊の海を見る旅に連れて行った。
今年の夏一度も海を見れなかった下の娘の要望もあって、場所は以前行っていた根元キャンプ場から、九十九里の海を楽しむドライブ。
金曜夜、娘が勤めから帰って来た後、8時出発。
とりあえず館山まで行くために、首都高からアクアラインを通り、館山道で館山に。
館山の海岸パーキングで車中泊だが、割合スムーズに走れて10時過ぎには到着。
柚は、最初は怖がって椅子の下に潜り込んでいたが、少し走って慣れて来たら娘と一緒に寛いでいたようだった。

翌日は、館山で朝食をとった後、まず根元海岸。
もう夏の名残は無く、やや雲の多い天気の下、懐かしい景色が広がる。
キャンプ場も色々変わって、古いトイレや炊事施設が無くなっていたり、施設の数が半分ほどになっていたり...この数年で大きな変化があったように見える。

で、柚の出番。
辺りに犬や他の人の姿もなく、海鳴りと風の音だけの砂浜に柚を連れて行く。
...その結果は写真のように...

砂の感触と、波の音と、風の音、多分猫にとっては広すぎて隠れる所もない風景に、腰が引けて後ずさりするばかり。
抱いて海岸に行く途中で、もの凄く不安そうな顔になり舌が出たままになり...
砂の上に下ろすと、尻尾は後ろ足の間に入ったまま。

一歩も前に進まず、ただ娘の足元に後ずさりするだけ。
パッと振り返ると、必死に娘の肩に上がろうとする。
普段どんなに戯れても爪を出さない大人しい猫が、必死に爪を出して肩に上がろうとするので「可哀想だから車の中に入れてあげよう」。

写真のように肩にしがみついて、車の中に帰って行った。
...車に戻ると、一目散に椅子の下に潜り込んでしまったとか...

大体猫は広い所が苦手だというから、ちょっと可哀想な事をしてしまったようだ。
犬と違って、砂浜を駆けるなんて無理な事なんだけど...これも経験と言う事で。
うちの2代目旅猫となるからには、少し変わった環境でもパニックにならないようにしなくては。

帰りの車の中では、すっかり落ち着いて普通に椅子の上の布団の上で眠っていた。
怖がってはいても酷いパニックを起こさなかったし、落ち着くのも速かったから、もう少し慣れれば立派な「旅する猫」になれそうだ。

これからは、定期的に旅に連れて行こう。
なあ、柚。

.....いや、か?

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2012年10月19日 (金)

アイアンの番手

Bu121019_2これは、以前「天下の暴論」でも書いた事だけど、今のゴルフの試合中継の視聴率が上がらない隠れた原因じゃないか、と。
と言うより、一般のアマチュアゴルファーがプロの試合に興味を無くしつつある原因じゃないかと思うのだ。

先日、ゴルフ業界に関係のある人間と3人で飲んだ。
その時の話題で一人が
「今のゴルフの試合なんて、見てもちっとも面白くないよ」
「だってなにあれ! 残り200ヤードを8番だとか、残り160ヤードをピッチングだとか!」
「もう、別に勝手にやってろよ!って感じだよ」
「ニクラスでもワトソンでもバレステロスでも、俺たちと1番手かせいぜい2番手しか違わなかったのに...」

確かにそう思う。
今のプロの試合と言うものが、あまりに手にする番手が違い過ぎるために、見ている人間が(普通のゴルファーが)全く共感できない、ただのショーになってしまっている。
その番手の違いは、今のプロゴルファーがアスリートになって体力が違いすぎるのが原因と言うだけではないだろう。

自分は、前に「天下の暴論」で書いたように、番手に意味が無くなって来ている事が大きいと思う。
例えば7番アイアンで言えば
60年前のロフト...40度
40年前のロフト・・・38度
20年前のロフト...36度
現在のロフト・・・・・32度

つまり現在の7番アイアンは、60年前の5番アイアンのロフトであり、20年前の6番アイアンのロフトであると言う事。
それだけでなく、現在はもっとロフトが立っている7番アイアンも多数存在している。
そして、プロにとってはそれぞれが自分に合うように、あるいはメーカーの希望するようにロフトを変えているから、「7番で打ちました」と言ってもなんにも情報としては役に立たないのだ。
(KUROさんの情報に寄ると、MP800の7番は28度! しかし、今はこれが普通なんだそうです・・・これは20年前の5番のロフト!)


元々は、同じ距離を同伴競技者より長いアイアンで打ちたくない(つまり、飛ばないと思われたくない)と言う見栄が原因で登場した「同じ番手でロフトの立ったアイアン」だが、それがこんな風に秩序のないメチャクチャな番手表現になってしまった。

しかし、本当はこんな番手の違いにはなんの意味もない。
ある「芝の専門家」から聞いた話では、競技などで「芝の速さ」を決める時には、例えばピンから160ヤードと言う距離を考える。
その時、160ヤードのフェアウェイから打った場合はピン手前に落ちてグリーンに止まる。
ラフから打った場合は、160ヤード飛んでもグリーンには止まらない、と言う具合に調整するそうだ。
特別に変則的な技術でも使わない限り、160ヤード打つクラブが7番であろうと9番であろうとその止まり方に違いは出ないのだとか...
それは結局番手が違っても、160ヤード飛ばすロフトが同じようなものだから。
つまり番号に意味は無く、ロフトが決める事だからと言う訳だ。

実際にはシャフトや、クラブヘッドの形状でボールの飛び方止まり方は多少違うらしいが、本質的な事は変わらないらしい。
だったら、やっぱりロフトで番手の番号は統一するべきだと思うのだ。
例えば7番アイアンのロフトは36度、ピッチングウェッジは48度、5番アイアンは28度、3番アイアンは22度とか。
ピッチングは10番アイアンにして、その後は11番12番にしても良いし、間のロフトが良ければ7・5番とか4・5番とかがあっても良い。

ともかくそういう事を決めてしまって、それに反するものは違反クラブにする。
そんな風にすれば、「ああ、あのプロはここで8番のフルスイングか」とか、「お!あの距離を6番でクォーターショットか」なんて事だって想像できるし、「あのプロはちょうど自分より1番手飛ぶのか」とか、「あのプロのアイアンは自分と同じだ」とかで、よりプロの試合に親近感が湧くだろう、と思うんだけど。

これだけ沢山の道具を使うゲームに、統一基準がないのはおかしいと思わないか?

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2012年10月18日 (木)

腰痛が治らない

Bu121018_3 9月頃から酷くなった腰痛が、一向に良くならない。

今まで腰痛は何回も経験したがこういう痛みは初めて。
よくやるゴルフでのギックリ腰は、痛めた当座はゴルフどころか日常生活のどんな動きも出来なくなるけど、治療をしたり時間が経てば必ず良くなる。

また以前に経験した座りっぱなしが原因の腰の痛みは、早歩きをしたりストレッチをすれば良くなった。
しかし、今回の腰痛は早歩きとストレッチを繰り返してもなかなか良くならない。
時に右腰の痛みは腹の中迄痛みを感じるようで、右足を上げるのも辛い。
そのために朝起きるのが一苦労。
靴下を履くのにも声が出るほど痛くて、汗をかいてしまう。

ただ、不思議な事にゴルフのスイングは「軽めに回転で振る」事なら出来る。
前傾が深くなるショートアイアンやウェッジは、アドレスの時に気をつけないと痛みが来る。
本来ならパッティングに一番影響が出そうだが、幸いな事にずっとロングパターを使っているので腰を痛めないですむ。

そのゴルフスイングと言うのも、要するに腰が傷まないようにシンプルに腰や身体を回転させるイメージのスイングで、腰で「ため」を作るとか言う動きは出来ない。
だからドライバーが飛ばない。
そんな理由で振れなくなったXシャフトの代わりに来た、時期エースにするつもりのSシャフトのドラはまだ打っていない。
本当は今週後半ラウンドする予定だったんだけど、天気予報が雨なのでエントリーしなかった。

また、そんな腰の状態なので今まで参加していた「パーシモンの大会」に出られそうもない。
パーシモンのドライバーこそ、ダウンで腰のためを作りスイング全体に粘りがなければ飛距離は出ないので、今の状態でゴルフをするともっと腰を悪くしそうだ。

折角のゴルフのハイシーズンなのに、この腰の状態のまま楽しむしか無さそうだ。
これからのゴルフの目標は、11月6日の漫画家コンペ、「バレンタインカップ100回大会」。
千葉カン野田で行われるこのコンペは、第1回が自分の優勝なので100回目も優勝で締めくくりたいと思っている。
それに向けて調整して行きたいんだけれど、腰はどうなる事か...

温湿布や冷湿布を試しているんだけれど、なかなか効果が出ない。
この原因は、太り過ぎなのか、運動不足で筋力が落ちたためか、それとも....

まいったなあ...

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2012年10月17日 (水)

遠くへ行きたい

Bu121017Tさんは、30代後半...間もなく40の声を聞く年齢。
東京郊外に住む親と離れて、独りで気軽なマンション暮らしも10年になる。
手につけた資格と技術のおかげで一応生活は安定しているが、土日が休めない仕事と男性に知り合う機会が少ない職場のために、結婚という話は最近はもう話題にもならない。
Tさん自身も、今の生活に不満はない。
欲を言えばもっと収入が欲しいが、まあ、今の所はこんなもんだろうと思っている。

...Tさんは土日に休めないために平日に二日間休みを取れるのだが、以前はこの平日の休みを持て余していた。
友人に平日休みの人がいないために、独りでぼんやり過ごす事が多かった。
そんな日々が続いていた時に、近所のゴルフ練習場の「ゴルフスクール生徒募集・初心者歓迎」のチラシを見かけた。
運動不足解消や気分転換に良いかもしれない、とそのスクールに入って、毎週二日間練習をするようになった。
はじめは上手く当たらなかったけど、当たり出すとどんどん熱中して行った。
1年ほどスクールを続けた後、その練習場のコンペでコースデビューした。

最初のスコアは、ハーフ70以上を叩く酷いものだったけど、ラウンド後の爽快感は他で経験した事のないものだった。
その練習場は毎月コンペをやっていたが、ほとんどは土・日曜日の開催で平日開催は年に4回だけだった。
2年ほどはラウンドはその年4回で我慢していたが、もっとラウンドしたい気持ちは強くなるばかりだった。
そして、3年目のある日さんざん迷った結果、平日開催しているオープンコンペに参加した。
そのオープンコンペは「レディースコンペ」という奴で、女性だけが対象のコンペ。
まだスコアは110を切れない状態だったが、レディースばかりのコンペはもっと叩く人も多かったので、ラウンドを楽しむには十分だった。

そうしてオープンコンペに独りで参加して楽しんでいるうちに、スコアも100前後でまとまり、周りを見る余裕ができ、賞品を手にする事も増え、ラウンドしたコースが増えて行った。
最近では、手軽に行ける近場のオープンコンペ開催コースは殆どラウンドした...すると、...「もっと違うコースを見たい。」
「回った事のないコースを回りたい。」
...そんな気持ちが強くなった。

それで、この1年は片道100キロ以上の行った事のないコースに行く事が多くなった。
遠い所は200キロ以上、そんなコースでも結構オープンコンペは開催している。
日帰りがきつい時は、主にコースのロッジに前日素泊まりするか、近所の民宿に泊まる。
そんなに裕福ではないので、良い旅館やホテルには泊まらない。
車中泊でも良いと思っているけど、さすがの女独りでの車中泊には踏み切れない。

しかし、こういうコースに行って判った事がある。
遠いコースには良いコースが多い。
高速代(なるべく使わない)やガソリン代を考えるとトータルでは少し高くなるけれど、回ってみて「ああ、損したな」なんてコースは少ない。
むしろ、特徴があって忘れられなくなるホールを持つコースが多いような気がする。
周りの風景が気持ち良かったり、四季の移ろいを身近に感じたり、珍しい鳥や小動物を見かけたり、行き帰りのドライブ中にも「あ!」と思うような景色に出会ったりする。

Tさんにとってのこの「ゴルフ+小旅行」は、仕事を気持ち良く続けるためのリフレッシュ行為になっているし、「今」を悔いなく生きるための原動力になっている。

今は、その気持ちは「もっと遠くへ!」

ゴルフをする気持ちが、「遠くへ行きたい」気持ちと一緒になっている。

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2012年10月15日 (月)

ゴルフは80パーセントのメンタルと、20パーセントの筋力のゲームだ

Bu121015_2「ゴルフは80パーセントのメンタルと、20パーセントの筋力のゲームだ」...ベン・ホーガン。

...ああ、今もそうだったら良かったのに...
なんて思っている人が多くないだろうか?
実は自分がそう思っている。

ベン・ホーガンの時代、多分大多数のゴルファーはそうだった。
ゴルフ史に名を残すような、若くして大きな試合に勝ったゴルファー達も、筋力というよりは精神力・メンタルな部分を自分なりに鍛えて行って栄誉を勝ち取ったはずだった。
そして、だからこそ既に中年の域に入ったベテランゴルファー達でも、そうした若いゴルファーを迎え撃って名勝負を繰り広げていけたのだ。

しかし、そんな時代はタイガー・ウッズの登場によって変わって行った。
アスリートとして、他のスポーツをやっても一流になり得たような筋力を持って、数々の勝利を重ねて行ったタイガー・ウッズ。
「メンタルなんて関係ない」そのパワーの前には、長い経験で磨かれたはずの「ベテラン」の技など、なんの役にも立たなかった。

...タイガー以前にも、パワーを認められた名ゴルファーは多い...例えばパーマー・ニクラス・プレーヤーの時代を作った3人も、その腕の太さと飛距離が売りだったし、次の時代を受け継いだワトソンもその腕の太さから「ポパイ」なんて言われていた。
しかし、そんなゴルファー達だって、それぞれの飛距離でのアドバンテージはあっても、本当に強くなるには「メンタル」の部分での熟成が必要なはず、と考えられていた。
だから、こうした時代を背負うようになったゴルファー達は、皆人間性も立派な人達だと思われていたし、事実そう見えた。

ゴルフの上達には、強くなるには人間形成の時間が必要である。
ゴルフは人間性を深めるのに役に立つ。
ゴルフは耐える事、我慢する事を覚えさせてくれるゲーム。
ゴルフは紳士になる事を助けてくれるゲーム。
...良くそんな風に言われてきた。

そんな事をみんな吹っ飛ばして、タイガーは飛距離全盛・パワー全盛の時代を作ってしまった。
今は、ゴルファーだってジムで筋力を鍛え、他のスポーツでも十分通用するような身体を作り上げ、科学的なトレーニングを続けるようになった。
アマチュアの試合は、子供時代からそうした科学的なトレーニングと練習をして来た学生の天下となり、今や中学生や高校生に大人になってからゴルフを始めた人間は太刀打ちできない。
人生のベテランの「我慢」や「耐える」や「平常心」のメンタルなんぞ、若い「イケイケ」の筋力に対してはなんの力にもなれない。

プロの世界も同じく、300ヤードを軽く超えるゴルファー達の天下となり、ベテランの技などが通用する世界では無くなった。
ゴルフは「90パーセントの筋力と、10パーセントのメンタルのゲーム」と成り果ててしまったのではないか?
...ベン・ホーガンが今のゴルフ界を見たら、同じ言葉を言えるだろうか。

とはいえ、競技の世界なんかを離れて自分のゴルフを楽しむ事だけに専念すれば、「80パーセントのメンタルと、20パーセントの筋力」は十二分に納得するゴルフの魅力となる。
たとえ飛距離が落ちたって、昨日の自分に勝つ方法は一杯頭に入っているし、ビビるメンタルをごまかす事だって面白い。
景色に、記憶に、身体の動きを束縛する弱いメンタルを、どう押さえつけて、どう騙してやろうか、なんてのが毎度毎度面白い。

筋力つけて体力つけて「嫌な奴ほどゴルフが上手い」となるよりも、ビビって動揺して嘆いて焦って落ち込んで、全ショットメンタルに振り回されるボンクラゴルフが面白い。
...てことはつまり、自分こそがベン・ホーガンの言う「ゴルフというゲーム」を実践しているという訳だ(笑)。

上手くいかない事だらけでも、だからゴルフは面白い。

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ゴルフは80パーセントのメンタルと、20パーセントの筋力のゲームだ

Bu121015_2「ゴルフは80パーセントのメンタルと、20パーセントの筋力のゲームだ」...ベン・ホーガン。

...ああ、今もそうだったら良かったのに...
なんて思っている人が多くないだろうか?
実は自分がそう思っている。

ベン・ホーガンの時代、多分大多数のゴルファーはそうだった。
ゴルフ史に名を残すような、若くして大きな試合に勝ったゴルファー達も、筋力というよりは精神力・メンタルな部分を自分なりに鍛えて行って栄誉を勝ち取ったはずだった。
そして、だからこそ既に中年の域に入ったベテランゴルファー達でも、そうした若いゴルファーを迎え撃って名勝負を繰り広げていけたのだ。

しかし、そんな時代はタイガー・ウッズの登場によって変わって行った。
アスリートとして、他のスポーツをやっても一流になり得たような筋力を持って、数々の勝利を重ねて行ったタイガー・ウッズ。
「メンタルなんて関係ない」そのパワーの前には、長い経験で磨かれたはずの「ベテラン」の技など、なんの役にも立たなかった。

...タイガー以前にも、パワーを認められた名ゴルファーは多い...例えばパーマー・ニクラス・プレーヤーの時代を作った3人も、その腕の太さと飛距離が売りだったし、次の時代を受け継いだワトソンもその腕の太さから「ポパイ」なんて言われていた。
しかし、そんなゴルファー達だって、それぞれの飛距離でのアドバンテージはあっても、本当に強くなるには「メンタル」の部分での熟成が必要なはず、と考えられていた。
だから、こうした時代を背負うようになったゴルファー達は、皆人間性も立派な人達だと思われていたし、事実そう見えた。

ゴルフの上達には、強くなるには人間形成の時間が必要である。
ゴルフは人間性を深めるのに役に立つ。
ゴルフは耐える事、我慢する事を覚えさせてくれるゲーム。
ゴルフは紳士になる事を助けてくれるゲーム。
...良くそんな風に言われてきた。

そんな事をみんな吹っ飛ばして、タイガーは飛距離全盛・パワー全盛の時代を作ってしまった。
今は、ゴルファーだってジムで筋力を鍛え、他のスポーツでも十分通用するような身体を作り上げ、科学的なトレーニングを続けるようになった。
アマチュアの試合は、子供時代からそうした科学的なトレーニングと練習をして来た学生の天下となり、今や中学生や高校生に大人になってからゴルフを始めた人間は太刀打ちできない。
人生のベテランの「我慢」や「耐える」や「平常心」のメンタルなんぞ、若い「イケイケ」の筋力に対してはなんの力にもなれない。

プロの世界も同じく、300ヤードを軽く超えるゴルファー達の天下となり、ベテランの技などが通用する世界では無くなった。
ゴルフは「90パーセントの筋力と、10パーセントのメンタルのゲーム」と成り果ててしまったのではないか?
...ベン・ホーガンが今のゴルフ界を見たら、同じ言葉を言えるだろうか。

とはいえ、競技の世界なんかを離れて自分のゴルフを楽しむ事だけに専念すれば、「80パーセントのメンタルと、20パーセントの筋力」は十二分に納得するゴルフの魅力となる。
たとえ飛距離が落ちたって、昨日の自分に勝つ方法は一杯頭に入っているし、ビビるメンタルをごまかす事だって面白い。
景色に、記憶に、身体の動きを束縛する弱いメンタルを、どう押さえつけて、どう騙してやろうか、なんてのが毎度毎度面白い。

筋力つけて体力つけて「嫌な奴ほどゴルフが上手い」となるよりも、ビビって動揺して嘆いて焦って落ち込んで、全ショットメンタルに振り回されるボンクラゴルフが面白い。
...てことはつまり、自分こそがベン・ホーガンの言う「ゴルフというゲーム」を実践しているという訳だ(笑)。

上手くいかない事だらけでも、だからゴルフは面白い。

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2012年10月13日 (土)

小名浜シーサイドホテル&ゴルフクラブに行って来た。

Bu1210131_4 Bu1210132_2
場所は小名浜シーサイドホテル&ゴルフクラブ。
10年くらい前から気になっていたゴルフ場だ。
昔は小名浜スプリングスと言って、スプリングス系のゴルフコースの一つだったけれど、遠い割には安くなかったように覚えている。
売りは本州では珍しい「海越え」のホールや、ぺブルビーチをイメージすると言う海沿いの最終ホール。
本当に海に沿ったコースと言う事で、一度は行ってみたいとずっと思っていた。
しかし、やがて「コースは荒れている」とか「状態が悪すぎてつまらない」という声が聞こえるようになり、倒産したとかの噂も聞いた。
それがアコーディアが買い取って整備されたとかで、「また面白くなった」という声を聞いて今回の旅ゴルフとなった。

180キロ以上ある遠いコースなので、前夜早めに家を出て珍しく高速を使って近くの関本PAに。
近くに道の駅がないために、高速のパーキングでの車中泊となったが、場所が狭く大型トラックと離れられないためにトラックのアイドリングのエンジン音が大きくて、よく眠る事が出来なかった...勿論一人前夜祭はやったけど。

コースは海際に立つホテルがクラブハウスを兼ねていて、スタート口から見えるコースと海の全景は、快晴の天気のもと期待通りの美しさだった。
早めに着いたのでアウトのトップスタートに変更されて、山側の9ホールをスタート。
風が強めに吹いていて、海のそばでゴルフ遊びをするには最高の条件。
アウトコースは海から離れた側にあるので、海はグリーンやティーグランドから時折覗けるくらいだが、5番だか6番だかにある売店の展望台からは晴れ上がった空を映す青い海が見えた。

...が、あえて言えば、ホール幅が狭い。
普通のコースのホール幅の半分くらいだろうか...だから、ホールの真ん中まで隣からボールが飛んでくる。
そして、ボールの落ちどころが全く見えないホールも多い。
...当然、手持ちのボールは二ホールに一個ずつの割合で消えて行く。
OBになったものは多くはないのだが、無くなるのだ...フェアウェイ中央に打ったはずのボールが無くなる。
一回は隣から駆け込んで来た人が打って行ったものっぽい...一つは前の組の人が戻って来て打ったものが自分のボールだと思う...その辺はこのコースではしょっちゅうある出来事みたいなので、いちいち確かめるのも面倒になっていた(そのために前日にロストボールを10個買っておいた訳だし)。

幸いに、コースの人の計らいでスルーでインを回らせてくれる事になったので、そのまま残り9ホール。
このインコースは海側を回るので、ほぼ毎ホール海を見ながらのゴルフとなる。
これは楽しい...強風も吹いていて、ボールをあっちに曲げたりこっちに曲げたり...上手くいけば風を利用して1メートルにベタピン、風に逆らってワンピンにビタッと止める、残り250ヤードの打ち下ろしを追い風を利用して3アイアンでカラーに...等々。
そのかわり、失敗して海の藻くずと消えたボールも3個・4個(笑)。
実に楽しい。
名物ホールの16番海越えは、この時は...海の藻くず、打ち直しはベタピン。
最終の名物「ペブルビーチ」似のホールは、ティーグランドに立ったとたん「狭!!」。

昼食後、ワンハンやる事にして「インをもう一回やらせて下さい」。

面白かった...天気が良かったために、海の青さが半端なく奇麗で、おまけに遠くにある台風の影響か波が荒いのがまた美しい。
夏の間仕事が忙しくて海に一度も行けなかったので、久し振りに奇麗な青い海を堪能できた。
おまけに風と一緒に球遊びを出来たのだから、もう何も文句はない。

ワンハンめのインコース、名物ショートはバックティーから3メートルにワンオン。
18番は、ティーショットが風に煽られて海の藻くずに...笑うしかない。

コースの印象は、スケールとしてはペブルビーチを10分の一にしたような感じ...やはり狭さと短さが、スコアを作ろうとするゴルファーには厳しい評価となるだろう。
でも、海の景色を見ながら風と遊ぶ事の出来るゴルファ−なら、普段のゴルフと違う楽しみを楽しむ事が出来ると思う。

コースがどうとか言うより、海とコースの組み合わせを楽しめればそれで十分なんじゃないのか、と。
はじめはスコアをつけようとしていたうちの奥さんも、途中からそんな事は忘れて、海とコースの組み合わせの景色を楽しむ事に専念していたようだ。
悪いショットはすぐに忘れて、印象的なホールのショットだけをお土産にする、と。

あ、もしこれから行きたいという人がいるなら、無くしても良いボールを多めに持って行った方が楽しめる...ボール探しをするのも危険が伴うから、変な所へ行ったボールは捨ててしまうようにして。

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2012年10月11日 (木)

35年目の初優勝

Bu121011_3 少し前、最近あまり興味の無くなった日本ツアーの試合で懐かしい名前を聞いた。

9月30日最終日の「ISPSハンダカップ秋晴れのシニアマスターズ」という試合。
北海道の登別CCで行われたシニアツアー。
そこで8ホールのプレーオフを制して優勝したのが、佐藤剛平。

以前自分がホームコースとしていた栃木県の芳賀カントリー倶楽部の所属プロで、今は支配人をしている。
このコースでハンデを6とした頃、所属の佐藤剛平プロとは、森口康一プロや斉藤義勝プロと共にラウンドしたり取材をしたりした。
当時、森口プロがハワイのパールオープンで優勝してハワイアンオープンに出場したり、佐藤プロがレギュラーツアーで青木との優勝争いをしたり、なんて時にメンバーは懸命に彼等を応援していたものだった。

が、森口プロはショットの切れは超一流なのに、パットが弱かった。
佐藤プロは168センチしかない身体で、180センチクラスのA・O・Nに対抗しようとフライングエルボー気味のスイングで飛ばしていたために、時にショットが暴れる事があった。
また、最終日に青木との優勝争いを演じていた試合では、やはり3日目までの勢いは無くなり崩れて行ったのを覚えている。
「体力的に4日間の試合は無理なのかなあ...」なんて、メンバー同士が話しあって残念がっていた。

佐藤プロは熊本県の出身で、関西学院大学出身。
21歳でゴルフを初めて、QTには5回目で合格。
1985年ツアープロになり、1987年ツアーデビュー。
力はありながらレギュラーツアーでは勝てず、ゴルフを初めて35年、プロになって27年目に、シニアツアーで2日間競技とはいえ「ツアー初優勝」を果たした。

アマチュアのうちに優勝してしまう人もいれば、一年に何勝もするプロもいる。
アメリカツアーへ行くついでに日本に寄り道して、優勝賞金をアメリカでの経費に当てるつもりで勝つプロもいれば、アマチュアで数多く優勝を重ねながらプロでは1勝するのにに苦労しているプロもいる。

佐藤剛平氏は、今は芳賀カントリー倶楽部の支配人をしながらシニアツアーにも参戦している。
プロゴルファーとしての環境は恵まれている方だと思う。
しかし、彼が35年苦労した後で今年生涯初のツアー優勝を手にした事は、全てのゴルファーに元気を与える出来事だと思う。
「諦めなければ、夢は叶う」のだ、と。

殆ど大手マスコミのニュースにもならない小さな試合だったけど、諦めなかった男の戦いの結果は8ホールの厳しいプレーオフの後、手にしたものだった。
「今度は4日間の競技で勝ちたい」と言う佐藤剛平プロの目に、少し涙が見えた事だって格好悪くはなかったよ。

おめでとう。

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2012年10月 9日 (火)

転がす時は右ひざを送る

Bu121009_4 「転がす時には右ひざを送る、止めたい時には右ひざを止める」...トム・ワトソン。

トム・ワトソンは、海外メジャー9勝、米ツアー38勝、その他に27勝を誇る名ゴルファー。
「帝王」と呼ばれたジャック・ニクラスに次いで、「新帝王」と呼ばれた。

これは「名言」と言うより「ワンポイントレッスン」みたいな言葉だが、即効性があるので頭のどこかに入れておくといいだろう。

実際には、アプローチにはグリップやスタンス、手の動きや肩の動き、腰の使い方、ボールの位置やボールのライ等、いろいろと細かいテクニックなり感覚がある。
あるプロは「アプローチはパターのように打て」と言うし、あるプロは「短いアプローチでも、下半身を使う」と言ったり、「肩と手で振れ」と言う人がいたり「腰のターンで打つ」と言う人がいたり...
そんな意見は、普通のショットを小さくしたのがアプローチと言う人と、パットの延長がアプローチと言う人の二つに分かれる。

仕事で20年以上色々なレッスンプロに話を聞いたり、レッスンイラストを描いて来た身としては、アプローチなんてのはパットと同じで「結果として寄ればいい」と言う事で、自分に合った方法ならどんな形でも、何を使っても良いというのが自分の結論。

ただどんな打ち方にしても、右ひざの動きを気にしてみると、ダウンスイングで右ひざを左に送ればボールはより転がる。
まあ、右ひざを左に送ることによってヘッドスピードが上がり、ロフトも立って入るという事なんだけど、同じ振り幅で転がりが多くなるという結果になる。

逆に右ひざを止める意識で打つと、ボールは上がり、落下してからそれほど転がらずに止まる。
ボールの位置を変えずに同じように打ったつもりでも、明らかに打球に変化が出るのが判る。
右ひざを止めればハンドファーストの度合いが弱くなり、ロフトが寝て入り、ボールは上に飛び出しスピンもかかるという事だろう。

これを意識してやってみると、同じ振り幅で同じスピードで打って球質が変わるので、アプローチがよりシンプルになるとも言える。
これで使うクラブを換えれば、殆どの状況に対応できるだろう。

アプローチとパットは、力を制限して振らなくてはならないが故に、普通の月一ゴルファーには難しい。
どれほど力を制限すればどうなるかを覚えるには、絶対的に経験が不足しているし、これから覚えるにも時間が足りない。
ましてフェースを開いたり閉じたり、打ち方を変えて上げたり転がしたりで距離を合わせるなんて...(月一ゴルファーじゃ)まず無理。
ならばアプローチなんてものは、こんなワンポイント以外なるべくシンプルに機械的にしたほうが良い結果を生み出しやすいだろう。

トム・ワトソンのワンポイント。
こんな言葉が「名言」と言えるかどうかは、やってみた人の成果にかかっている。

如何、かな?

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2012年10月 7日 (日)

Sカントリー倶楽部の飛ばしっこ

Bu121006なんて書いたものの、実はそれぞれが自分の新しいエースドライバーを決めるための、「試打」が目的だったんだけどね。
きっかけは、前回「自分には合わない」「打てそうも無い」と嫌がるM氏に無理矢理私のエースドライバーを打たせてしまったのがきっかけなんだけど。
これは失敗した(敵に塩を送った結果になってしまった)。
なんと私のエースだったクラブ(MP425、8・5度、白マナ75Xシャフト)で打ったボールは、若い飛ばし屋N氏や、私のいい当たりを軽くアウトドライブ...本人さえ「なんで?」という感触なのにキャリーで飛び越えた...それが二ホール続いたのだ。
私にとってはこのクラブは、体調が良い時にはベストで飛ぶクラブだったけど、今のように腰が痛いととても振り切れないクラブ。
本来、クラブや用具には詳しいM氏にとって「想定外のクラブ」なのに、彼の現在のベストな飛ぶクラブとなったそのドライバーは、その後彼の所に嫁入りする事となった。
少なくとも私の所にいるよりも、「幸せな飛ぶクラブ」でいられるだろう、と。

で、無くなった私のエースドライバーの代わりを、N氏とM氏で色々見繕ったクラブを持ち寄ってコースでの試打を兼ねたラウンドとなった次第。
用意したドライバーは、3人で計7本。
これを打ちたい人が打ちたいものを各ホール使ってみる。

練習場のように、同じ所から何度も打つのでは判らない「クラブとの相性」と「実際の飛距離」を確認して、私の次期エースが決まるはずだった。

...ところが、3人とも行った事が無いコースだった「Sカントリー倶楽部」は、ドライバーの試打には不向きなコースだった。
グリーンもそこそこ速く、レイアウトも奇麗なホールが続くが...ドライバーの打ち所が狭かったり見えなかったりするホールが殆ど。
インスタートで、10番で3人でロストが3球。
11番でロストが4球...
てな感じで、キャディーのつかないセルフでは、大丈夫だろうと思って打った所が殆どアウトなんて事が続く。
スコアをつけるのは諦めて...というより、「ボールがハーフ持つのか?」という不安を持ちながらも、3人はそれぞれボールを引っ叩く。

元ボート部で40代、背筋軽く340キロを超えるとか言うM氏は、地力があるのだろう...他のクラブでは吹き上がっていたボールが、私の元エースドラだと「チュド〜ン!」という感じで、飛ぶようにも見えないのに何処までもゆっくりと飛んで行く。

対して、若き30代筋骨鍛えたN氏は、身長で劣る変わりにギリギリと捻り上げた強力な筋肉でゴールが潰れるくらいに「バッチこ〜ン!」と引っ叩く。
ボールが潰されて低く出て行って空気を切り裂いて飛んで行く。
二人ともベストな当たりでは300ヤード前後を打っていた。

で、この大叩き男、だ。
腰が痛いのでかなりじっくりとストレッチして、ラウンド中も色々動かしてみたけど...
この二人にはとても届かない。
クラブのせいもあるけれど、あるホールで「これは行った!」という感触があったのに、行ってみると二人より飛んでなかったり...この時使ったクラブはもうこれで使うのはやめたけど(笑)。

M氏は、やっぱり私のエースドライバーが抜群に合っていて、他のクラブでは良い結果はでなかった。
N氏は、当初エースにと思っていたクラブでは満足する結果が出ず、古い奴や違うスペックをもう少し探す、という事に。
私は、ヒットした時の感触が良いヘッドはあったけれど、「シャフトが合っていない」との二人の意見で、後日シャフトを白マナの75Sで組み上げてもらう事にしてもらった。

...しかし、この二人は本当によく飛ぶ...
こんな20歳や30歳下の飛ばし自慢と勝負なんて、腰が治らなくちゃ無理だって(笑)。
その腰も、どうも長引きそうな感じが強いので、これからのゴルフはだましだましやるしか無いだろうなあ。

ただね、一発勝負なら自分の感覚通りに振り回せるドライバーさえあれば...
この二人が唖然とするような「一発」を打ってみせる自信は...あるんだけど。
やっぱり、年をとっても...男って馬鹿だよねえ(笑)。

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2012年10月 5日 (金)

腰が痛ぇ...

  • Bu121005_2最近またちょっと急ぎの仕事があって、何日か座りっぱなしの日々が続いた。
    そのためか、ずっと痛みがあった腰がかなり調子悪い。
    朝起きる時に特に痛みが酷く、立ち上がるまでにしばらく時間がかかり、痛みで声が出る。
    ズボンを履くのも一苦労で、特に右足を上げようとすると痛みが強い。

    日中はストレッチなどをしてなんとか普通に動けるが、右腰から右下腹部が痛む。
    やっぱり太り過ぎが腰に負担をあけているからだろうなあ...
    ベスト体重が80キロくらいだと思うけど、今は89キロ...かろうじて90キロを切っている状態。
    運動不足でこの体重じゃあ、やっぱり腰に負担は来るはずだよなあ。

    という事で一昨日、久し振りの練習に行って来た。
    二ヶ月振りか、三ヶ月振りか...借りている「次期エースドライバー」をそろそろ決めなくては。
    2本借りているうち、Aというドライバーは構えるとフェースの向きがスクエアで、「左には行かない」というイメージ。
    Bの方は、ちょっとフェースがかぶって見えて、「つかまりそう」というイメージ。
    どちらもシャフトは同じでSXくらい。
    はじめはAの方がいい感じだったけど、打っているうちに音が気になり出した。
    Aは、インパクトの時にちょっと硬い金属音がして、何発も打っているうちに妙に力が入って来るような感じ。
    たいしてBの方は、インパクトの音が柔らかく、何発打っても同じような調子で打てる。
    「つかまりそう」という感じも、力が入らないですむイメージで良いのと、かなり捉まえに行ってもチーピンになりやすい訳ではなかった。
    Aの方は、疲れてくるとボールが掴まらない事が多くなった。
    自分のレベルでは(というよりこの腰の状況では)、捉まえに行く打ち方がし辛いので「つかまらない」のは辛い。

    最初の印象と、何発も打って行くうちに感じる印象が変わって行く。
    自分の最初の印象は、自分が何処も痛くなく、身体を十二分に動かせた時のイメージが残っていたためなんだろう。
    実際に打って行くと、自分の身体はもう若い時のように自在に動くはずもなく、ただ硬くなり、弱くなり、痛みや違和感だらけで、以前のイメージより遥かに悪い動きしか出来なくなっている事を自覚せざるを得ない。

    なんとかスイングは出来るけど、下にあるボールを拾う時とか、アプローチをするとかで腰を深く曲げると激痛が走る。
    ...本当にまあ、なんて情けない身体になってしまったんだろう。
    ダイエットと早歩きの運動をまた始めようか...もう世間もそれほど暑くなく、朝晩には風が気持ち良さそうだし。

    しかし、こんな身体でも折角のゴルフシーズン。
    明日は若者達と、狭いコースで飛ばしっこになるらしい。
    来週はちょっと遠いコースに、奥さんを連れて「旅ゴルフ」でもと考えている。
    11月はじめには、漫画家コンペ「バレンタインカップ」の100回大会。
    1回目優勝の自分としては、100回目優勝で締めくくりたいから、それまでに調子を上げて行きたい。

    それにしても、腰が...なあ..。

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2012年10月 3日 (水)

復帰願い

Bu121003_3 Hさんは、プロテストを5回以上受けた。
それ以上は何回受けたか、思い出したくない。
最初のプロテストは惜しかった...悠々と合格できる順位だったのに、最終日に崩れて2打差で落ちた。
序盤に、なんでもないパーパットを「お先に」をやって外した。
それから、パットがおかしくなった。

2回3回と同じようなパターンで落ちると、それからは決まって終盤で崩れて合格ラインには遠く及ばないような結果が続いた。
5回目のテストを落ちた後は、もう合格する事なんて「絶対無理」なような気になった。
ゴルフをプレーする事自体が苦痛になった。

プロテストを受ける前までは、周囲から期待されていた。
自分でもプロゴルファーになるのは当たり前だと思っていた。
いくつかの試合で優勝したし、飛距離も出たし、小技にも自信があった。

何度目かのテストに予想通り落ちた後、研修生生活をやめて男と一緒に暮らし始めた。
所属していたコースのメンバーで、若くして商売で成功したと言う派手な男だった。
しかし、その生活は2年ももたなかった。

プロテストもゴルフも諦めて、バイト暮らしを続けた後、今の夫と結婚した。
真面目で優しい夫との生活は幸せだったが、子供二人を抱えての日々は全くゴルフとは縁のない暮らしでもあった。
しかし、ゴルフから離れてほぼ十年の時間が過ぎると、何かの瞬間に白いボールの軌跡が頭に浮かぶ事が多くなった。
ぼーっとしている時だったり、うたた寝をしている時だったり、子供世話が一段落した時だったり...
青い空を軽いドロー回転で飛んで行くボール。
緑輝くグリーンのピンデッドに突き刺さるボールだったり。
あれほど苦手だった、複雑な傾斜をカップに向かって転がるボールだった事もあった。

夫は会社の付き合いでゴルフを始めたばかりで、だんだん熱中して来たようだ。
元々球技には自信があるという夫は、平日の年間会員になって競技に出たいなんて言い出した。
「お前も子育てが一段落したら、一緒にゴルフをやろう」と言ってくれている。

そんなことで今の夢は、子供たちが少し手を離れて時間とお金の余裕ができた頃に、夫と一緒にゴルフを楽しむ事。
夫はまだHさんが、元研修生だったなんて知らない。
でも、時間が経てば夫は上手くなるだろうし、一緒に競技に出るのも面白いかもしれない。

...その夢はまだまだ先の話で、本当にできるかどうかなんて判らない。
でも、将来にそんな夢があれば、今をもっと楽しく過ごせそうな気がする。
きっと、その時のゴルフは楽しいだろうなあ、と想像する。
今の生活にはとても自分がゴルフをする余裕なんて無いけれど、その未来に一歩進むためにHさんは行動を始めた。

その第一歩が「アマチュア資格復帰手続き」。
プロテストを受けていたHさんにアマチュア資格は無くなっているので、JGAに「アマチュア資格復帰申請書」を出した。
この復帰願いが受け入れられて、Hさんがアマチュア資格を取り戻すのには少し時間がかかるけど、いまのHさんにはとてもゴルフを始める余裕は無いのだから問題ない。

あと5年後か10年後か、Hさんにゴルフをする余裕ができた時にアマチュア資格があればいい。
そして、夫と一緒にダブルスの競技に出てみたい。
その日までどんなに時間がかかっても、そんな夢があるからこそ生活を頑張れる...と思う。

Hさんは、一歩歩き出さした。
もうこの歩みは止まらない、とHさんは信じている。

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2012年10月 1日 (月)

腰は、回さないより回しすぎる方がずっとまし

Bu121001


「腰は、回さないより回しすぎる方がずっとまし」...ジャック・ニクラス。

ニクラスは、「帝王」と呼ばれたプロゴルファー...ゴルフをする人で知らない人はいないだろう。

そのニクラスの、何気ないこの言葉。
言った対象は、筋力が落ちつつある中高年の男性ゴルファーと、力のあまり無い女性ゴルファー。
その理由...最近のプロゴルファーの多くは、殆ど腰を回さずに上半身を捻転させて、そこにパワーを貯めてロングヒットする。
そして腰(下半身)を静かに使うことによって、ショットの正確性も増す事になる。

一流のプロがそういうスイングをするようになると、当然一般のゴルファーもそれを真似て、プロ並みの飛距離と正確性を手に入れようとする。
レッスンプロについて教えてもらっているゴルファー以外は、ゴルフ雑誌やテレビの映像によって今主流のスイングを自己流で真似をする。

ニクラスは、「若く非常に強い筋力があり、また柔軟性もあるゴルファーならそれも良い」と言う。
「しかし、普通の人や筋力の劣る女性、あるいは年を取って筋力が落ちて来ているゴルファーは、腰を回さないより回しすぎるくらいの方がずっと良い」
その理由は、そうした特別に強く柔らかい筋肉の持ち主でない限り、腰を回そうとしない事でスエーをしてしまいやすくなるから。
バックスイングで右にスエーし、ダウンで左にスエーする。
要するに、左右への体重移動でショットを打つようになってしまう。

ところが腰を回せば、横への運動ではなくゴルフ本来の回転運動がしやすくなる。

やってみると判るが、左右へのスエーでクラブを振るとティーアップしているものならなんとか当たるが、芝の上にあるボールを打つとダフリトップのミスが多くなり、また非常に窮屈な感じのスイングになる。
ショートアイアンなら当たっても、ロングアイアンなんて全く当たらないだろう。

ところがリバースになるのも覚悟して、その場で腰まで回転させてスイングすると、ボールの方向はともかく「ボールが掴まって」飛距離が出るし、ロングアイアンだって当たるようになる。

「ボビー・ジョーンズは、肩と同じくらい腰を回すスイングフォームで、あれだけ飛ばしたし、強かった」とニクラスは言う。
中高年のゴルファーや女性ゴルファーは、今の現代スイングから離れて「腰を回す」スイングを考えるべきだろう。
身体にも優しいし、飛距離も出るし、球筋も打ち分けられる、というのだから。

ただし、ニクラスが二つ注意点を言っている。
1・肩の回転に腰が従う事(腰がリードしない)
2・右膝を伸ばさない

どうだろう。
確かに練習場で見ていても、中高年のゴルファーは腰をあまり回さずにスエーして打っている人が多い。
肩の回転に合わせて、もっと腰も回して行けば、案外若い頃のショットが戻ってくるかもしれないぞ。

とりあえず、信じてみては?

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