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2013年10月21日 (月)

良かったらそれでよし、悪かったらすぐに忘れろ

Bu131021_2「ベストを尽くせ。良かったらそれでよし、悪かったらすぐに忘れろ。」...ウォルター・ヘーゲン。
ウォルター・ヘーゲンは1910年代から1930年代にかけて活躍したプロゴルファーで、それまで賭けゴルファー同然として見下されていた「プロゴルファー」という職業を、今の時代に見られる様な「トップレベルのゴルファー」に見直させた功労者。
マッチプレーにめっぽう強く、メジャー11勝を挙げてその記録はジャック・ニクラスが1973年にメジャー12勝目を挙げるまで44年間破られなかった。
ゴルフ以外の部分でも、ヘーゲンは型破りの生活と清濁合わせ飲む器量で数々の伝説を残している。
敬称として「ザ・ヘイグ」と呼ばれる。

この言葉、要するに「悪い記憶はいつまでもぐずぐずと頭に残すな」と言う事。

初めて行ったコースでは結構良いスコアでまわれるが、そのコースに2度3度と行くうちにスコアがどんどん悪くなる、なんてこと身に覚えが無いだろうか?
特に難しいとか名門なんて言われるコースでだ。
これは、ラウンドした記憶のうち「失敗した事」「上手くいかなかった事」の記憶が大きく残って、そのホールに行くとその悪いイメージがどんどん強くなって、更に酷いミスを引き起こすからだと言われている。
ショットの前に失敗したイメージが蘇って、良い事は一つもないのだ。
「池に入れた」と言う記憶は、ますます池の存在を大きくイメージする事になり、「OB」を打ったというイメージは、ますます身体のバランスを崩して動きがぎこちなくなる。
チョロした記憶はきっとチョロと反対のミスを呼び、ダフった記憶はきっとトップボールを生む。

こうした悪い記憶を消す事が出来る能力こそ「一流プレーヤーとそうでないプレーヤーを分ける」とまで、ヘーゲンは言っている。
これは私の極言だが、昔から言われている「悪いヤツ程ゴルフが上手い」と言う言葉がそれを表現している様な気がしている。
つまり「都合の悪い事」や「自分に不都合な事」なんかあっさりと忘れられるヤツこそ、そういった場面で悪いプレッシャーに取り付かれずに良いショットを打つ事が出来るから、だと。
善良で慎み深く、謙虚でいつも我が身を省みて反省する人間は、そういった場面で「自分が悪かった」と言う過去のミスショットの場面ばかりが浮かんでしまう。
そんな風に遠慮したり縮こまったスイングで良いショットが打てるはずが無い。

しかし普通のそういう人間が、自分の失敗を平気で「無かった事にする」なんてのは至難の業。
じゃあ、「そんな下手なミス、俺が打った事あったっけ」なんて平気で思える様にならない人は上手くはなれないのか?...なんて言うとそんな事は無い。

多くの過去の名手達が、そんな時には「過去の上手くいったショットの事考えろ」と言っている。
別にそこのホールの事でなくても良いから、自分の上手くいったショットの事だけ覚えておいて、その感触や気持ちを思い出せばいい、と。
悪い事を忘れるのは善良なゴルファーには難しい事だから、その記憶を良かったショットで上書きする。
その良いショットをはっきり思い浮かべてから、打つ事にするのだ。

ショットに時間をかけてはまたミスの原因になるし、スロープレーにもなっちゃいけないから、自分の打順が来るまでにそういうショットにメージを頭に懸命に思い浮かべておく。
そして自分の打順になったら、悪いイメージが顔をもたげてくる7秒以内にショットすれば良い。
それを練習して自分のものにするしかない。

やっちゃいけないのは、「ここの池にこの前入れたんだよなあ」とか「ここ、前はOB打ったんだけ」とか、「いつもこのライはダフるんだよなあ」「この距離のパット外すんだよなあ」なんて、悪いイメージを言葉に出してしまう事。
善良なゴルファー程、言葉に出せば「自分の言葉に責任を取って」同じミスをする事になる。
チラッとでもそう思ったら、すぐに良いイメージを頭に思い浮かべるように努力する事。

良いショットだけ覚えておいて、悪いショットはすぐに忘れる。
それが、どうしても上手くいかなかったら...最後の手段は「悪党」にでもなるしかないかなあ。

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