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2014年5月

2014年5月 5日 (月)

曲げる・曲がる・曲がらない・曲がり過ぎ

Bu14043028日のひん曲げラウンドで一緒に廻ったN氏は、ゴルフ雑誌の編集者でレッスンや用品用具の担当をしている。
大変な飛ばし屋だが用品用具、特にクラブに関する知識が豊富で、現在活躍中のプロなどからの取材で最新のクラブに関する豊富な情報を持っている。

その彼に言われた事が「今のプロでも、今のクラブでドローをうまくコントロール出来る人は居ませんよ」。
フックを打とうとしてチーピン連発となった私の悪戦苦闘に、昔のパーシモンの様な感覚では今のドライバーは扱えない、と教えてくれた。
確かに自分の中では、ドライバーをかってのパーシモンのように曲げて打ちたいと言うイメージがあった。
「特に曲げて打つプロは、みんな400cc以下のヘッドのドライバーを使っています」という言葉には納得出来る...460ccのG20では全くコントロール出来ずにまっすぐ飛ぶだけだったし、MP425では軽いドローかチーピンになるだけでフックボールはうまく打てなかった。
曲がり幅や結果がパーフェクトと言う訳ではないが、黒トップはダフったりしない限り思った方向に曲がってくれるし、3Wも大きなミスも無く曲げたい方に曲がってくれる。
それなのに、ドライバーだけが「簡単には曲がってくれない」と身体が感じている為か、思い切り曲げに行ってドチーピンと言う悪夢が繰り返された。
スライスはミスしてもそれほど大きな怪我にならないが、フックのつもりがドチーピンは大トラブルとなって大叩きの原因になってしまう。
それにそのトラブルが崖の下だの隣のホールだので、山坂のアップダウン歩行の繰り返しとなり後半のホールでのエネルギー切れや筋肉痛になってスイングの集中力が削られて行く。
ドライバーの左へのトラブルの後は、息が切れてショットが曲がらずに真っすぐ抜けてしまうミスが多くなった。

さて、どうしよう。
3Wで打ってもラウンドは問題ないけど(と言うより絶対にスコアはまとまる)、ドラも使って曲げて行くのが美学だと感じているしなあ...

あるいは、300Sや230チタンのヘッドの復活か...この前打ってみたらシャフトに強い違和感があったからなあ...(シャフトって時間が経つと劣化するのか?)

連休が明けたら、ひん曲げ3ラウンド目で小さいヘッドを試してみたい。

(もう4月も終わりなんだねえ..)

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変態ひん曲げゴルフ2ラウンド目

Bu140429_2昨日東千葉CCで、漫画家の松田一輝氏・高橋よしひろ氏に、飛ばし屋の編集者N氏とのゴルフをして来た。
東千葉は初めて廻るコースだが、松田氏がメンバーと言う事で西コースバックからのラウンド。

当然自分は「全ショットひん曲げゴルフ」をするつもりだったが、「ここは曲げて打つのに向いていないから」と松田氏は反対...勿論自分は「これからは全てのラウンド曲げて行くつもりだから」と強行。

この日は、ゴールデンウィーク中と言う事で前夜早めに道の駅「オライはすぬま」に行き、一人宴会&車中泊。
早くついたので酎ハイ片手に本を読み始めたのがいけなかった...延々と飲み克つ読みで時間を過ごしてしまい、気がついたら午前1時。
慌てて歯を磨いて寝たのだが、同じ姿勢で本を読んでいた所為か右腰に張りを覚えた。
翌朝は6時起床...と言うより朝日で目が覚めてしまったのだが、起きようとして右腰にかなりの痛み。
慌てて、マッケンジー体操を十分やって柔軟体操も...痛いけど、ゴルフをやるのはなんとか大丈夫。

さて、西アウトスタート。
1番521Yパー5
 1W左の林からスライスかからず左一直線に林(あれ?)...腰が痛む、出して残り230Y2iでフック,,,まあまあ、残り50Yピン左。
2番357Yパー4
 1Wフック,,殆どかからず、100Yサンドでピン左。
3番349Yパー4
 2Iスライス...ミス・当たり損ね、残り150Y・9Iフック...ショート。
4番441Yパー4
 3Wフック...イメージ通り!、残り190Y・3Iでフック...チーピン、残り100Y...木の後ろからサンドでフック、グリーンオーバー。
5番175Yパー3
 6Iでフック...ショート。
6番448Yパー4
 1Wスライス・あまりかからず、残り200Y・3Iでスライス...かかり過ぎてグリーン右。
7番208Yパー3 
 4Iでフック...かかり過ぎて左バンカー。
8番372Yパー4
 1Wでフック...チーピン2発...これは酷いショットで、腰もまた強く痛む様なスイングだった。飛ばないがフェアウェイキープする二人と飛ばしに成功したN氏に対抗しようと欲が入り過ぎ(笑)。
9番556Yパー5 
 気を取り直してもう一度1Wで同じ様なショットを試みたが、結果は8番と殆ど同じチーピンでOBに。
もうフックを打つのはやめてスライス狙いで暫定球打つが、これは殆どまっすぐにフェアウェイ左サイド、3Wでフック・ミス、7Iでフック.ショートして手前バンカー。

昼は生中で乾杯して歓談...ゴルフ自体は天気も良く、実に面白く笑いっ放しのラウンド。

インコース
1番361Yパー4
 3Wでフック・OK、残り120Y・ピッチングでピン左。
2番556Yパー5 
 1Wでスライス・殆どまっすぐ、3Wフック・まあまあ...でこれが誤球(笑)。
3番185Yパー3
 6Iフック・ピン手前オン。
4番402Yパー4
 1W・フック...やはりチーピンで林、出して6Iでフック・グリーン手前。
5番420Yパー4
 3W・フック...満足、3I・フック...曲がり過ぎグリーン左。
6番526Yパー5
 1W・フック...曲がらず右林(これはチーピンを痛がり過ぎたため)、3I・フック...当たり損ね、100Y・グリーンオーバー。
7番364Yパー4 
 2I・フック...曲がらず右の木に当たりその下、残り190Y池越え・3Iでフック,,,少し咬んでわずかに足らずにクリーク、残り70Y58度ざっくりで池(笑)、もう一度58度・グリーンオーバー。
8番201Yパー3
 2I・フック...曲がらず右の木に当たり下に、残り70Y・58度ショート。
9番390Yパー4
 3W・フック...かからず右の林、サンドで出して、残り110Yサンド・フック...ピン右。

と見ると、ドライバでのフック打ち全て失敗してチーピンでトラブルになっている。
またスライスでも思ったようには曲がってくれていない。
3Wでのティーショットは殆どが上手く行き、ミスはフックが曲がりきれない事くらい...となると、今の自分の力ではドラのフック狙いは自殺行為...それを打ちこなす力が無い事を認める。
フックを打つ時は3Wを使えばいいだけ。
しかし、スライスもうまく打てないのが悩み...ならドライバーはゴミ箱に捨てようか(笑)。
アイアンはそれほど問題ないが、腰の痛みと疲れで、後半はフックもスライスもかかり難くなった。
これは技術と言うより体力と腰の状態の問題だから、このまま続ければ面白くなりそう。
何よりひん曲がり球でグリーンを捕まえるケースが少しずつ増えている。
スコア的にはドライバーを使っての大トラブルが無ければそこそこでまとまりそうだし、何より打つのが面白い。

今は、厳しい腰痛...特に右腰が伸ばせないくらいの痛み、湿布薬を貼りまくっているが効き目は今ひとつ。
この腰を治してから、これからも「ひん曲げゴルフ」を続けて行こうと思っている。

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ゴルフひん曲げ遊びの反省と成果

Bu140427先日の「ラウンド徹底ひん曲げ遊び」の変態ラウンドは、実に面白い結果を残してくれた。
今までに何度も「曲げて打つ」遊びはやって来たけど、アプローチまで含めて全ホール全スイング「曲げる」事を徹底したラウンドはこの前が初めてだった。

このラウンドの一番の感想は「フェースできちんとボールを捕らえる事が出来た回数はこの方が全然多い」ということだった。
いつもは何となく「ピンまっすぐ」を意識してラウンドしていたけど、当たり損ね...トップやダフリ、カス当たりやシャンクなんてのは結構多く・・・と言うより、ピシャッとボールを捕まえる事が出来た回数の方が全然少なかった。
「ああ、先っぽだ」とか「厚く当たり過ぎ」だとか「ハーフトップだ」とか「開き過ぎ」だとか「かぶった」だとか...「これは来た!」なんて感触はラウンドに一球か二球なんて事が普通だった。

それがこの前のラウンドで、スタンスから徹底して曲がり球を決め打ちするとボールにきちんと当たる回数が圧倒的に多い。
ミスした時の「当たり損ねた」なんて感触があまり無い。
勿論ラウンドした結果からわかるように、ちゃんと狙い通りに曲がって目標に行ったなんてボールはあまり無いのだけど、それは「曲がり過ぎた」か「曲がりが足りない」という問題であって、「ちゃんとフェースに当たらなかった」という欲求不満の残るショットの数は圧倒的に少なかった。

もう一つ、今までに無かったのは「逆球」が出なかった事。
今までのラウンドでは、(多分にカッコ付けの問題なんだが)「スクエアに構えてスイング軌道でドローとフェードを打ち分けたい」なんて見栄を張っていた。
上級者なら(自分は上級者ではないのに)、ドローやフェードはそうやって打ち分けるのがカッコいい、なんてつまんない思い入れがあった。

しかし、そうして打つとたまにちゃんとそうしたボールが打てるけど、「ドローを打つつもりなのにプッシュスライスになった」とか、「フェードを打つツつもりなのに引っかけチーピンになった」なんてトンデモ逆球が出て大怪我をして結果大叩きになる事が頻繁にあった。
もう身体が十分に柔らかくなく、反射神経も筋力も衰え、そのうえ運動不足であちこち痛いなんて状態なのに、強い筋力と微妙な反射神経のバランスが必要なそういう打ち方を出来ると思っているのが身の程知らずの大バカものと言う訳だ。
今回の実験でそれを十分に理解した。
曲げようとするなら、スタンスから含めて球を曲げる為の準備が必要で、基本通りに打つなら必ずボールは思った方向に曲がってくれる...その度合いは練習と経験が必要だけど。

メジャーの試合で昔から見て来た有名プロも、曲げなくちゃいけない場面ではきちんとスタンスから曲げる体勢を取っていた...トム・ワトソンもグレグ・ノーマンも、フレッド・カプルスも...
B・ワトソンのようにオープンスタンスからフックもスライスも打つなんてのは例外中の例外。
子供の頃からゴルフをやっているプロやトップアマ達なら、スタンスは一緒でもそういう球を打とうと思うだけで打ち分けられるのだけど、我々の様なゴルファーは曲げたい時は曲がる球を打つ体勢を作るのが一番だ。

そうしてセットしたなら、あとはスアンスに沿ってボールをきちんとインパクトする事だけ考える。
このうえインから入れるとかアウトから入れるなんて考えるとオーバードゥというやつでまたミスになる。

そしてさすがにアプローチは曲がらなかった...と言っても70ヤードくらいを7番アイアンでハーフショットで転がす時に曲がりをつける事は出来る...距離間が全くあわないけれど。
ウェッジで曲げようとすると、空中では曲がらずに着地した時に急激にどちらかに跳ねる。
まあ、これはやっても意味が無いかと...

パターは無理(笑)...一応やってみたけどね。

結果は曲げた球が思い通りに目標にはいかなかったけど、これは経験が増えれば成功率は増す予感。
なので今後のラウンド、続く限り全ショット(アプローチとパットは除く)ひん曲げラウンドを続けるつもり。

とりあえずは明日、漫画家の松田一輝氏と編集の飛ばし屋N氏とのゴルフで、2回目の実践だ。

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俗物変態ひん曲げゴルフの実験

Bu140425ちょっと忙しい日々が続いていたけど、マスターズも終わったこの季節にゴルフをやらないなんて...という事で無理矢理昨日、ホームコースの東ノ宮CCで遊んで来た。

テーマは、これからの自分のゴルフを一番楽しめるのは「曲げる」事じゃないかと最近思っていた事の徹底的実践。
つまり、全てのショットを「ドローボール」だとか「フェードボール」だとかいう、高尚で美しく気取った球筋なんかではなく(元々そんな美しい球なんか打てなかったけど)、全ボール意識的に「ドスライス」か「ドフック」で打ち通すという事。

まずはおばなスタート・バックティーから。
ドライバーは手持ちで一番慣性モーメントの大きいピンのG20(8・5度Sシャフト)。
このドライバーショットは、マスターズでのM・クーチャーの「クローズスタンスで右肘を身体につけたままの低いトップ」を真似したスイングをラウンド通してやってみた。

この変態ラウンドのショットの結果を書いてみる。
おばな
1番521yパー5
  1wスライス狙い・曲がらず左斜面(距離はまあまあ)、4i・スライス(成功)・残り155y上り6iスライス(曲がり足りず)グリーン左バンカー。
2番394yパー4
  1wスライス狙い曲がらず、7i・フック当たり薄くショート、アプ・フック回転グリーンオーバー。
3番323yパー4
  2iティーショット・フック会心の当たり、残り100y黒トップサンドでフック・ショート。
4番348yパー4
  2iティーショット・スライス曲がり過ぎ・右林、林の下4iでパンチ・フック狙い、木の枝に当たりグリーン右50y、58度フック・グリーンオーバー。
5番345yパー4
  1wスライス・カス当たりで右斜面160y、残り190y上り・4iフック・曲がり過ぎグリーン左。
6番471yパー5
  1wスライスかからず、2iスライス・トップミス、残り150y6iスライス・曲がり足りず左バンカー。
7番201yパー3
  4i・フックかかり過ぎグリーン左。
8番414yパー4
  1wスライス・かかり過ぎ右ホール、残り180y6iフック・かかり切らず右奥バンカー。
9番170yパー3
  7iフック・ドダフりミス、サンドスライスかからずグリーン左。

やはり慣性モーメントの大きいG20は曲げ難く、無理矢理曲げようとすると情け無いミスショットになる...で午後のMP425が楽しみ。

午後のさつきコース
1番486Yパー5
  1wフック・かかり過ぎ(というよりチーピン)、4iフック・満足、残り140y9iフック・かかり過ぎで左バンカー。 
2番377yパー4 
  1wスライス・かかり過ぎ右崖、ラフから7iフック・芝が咬んで50yショート、58でスライス・かかり過ぎというより上がり過ぎてピンショート。
3番173yパー3
  4iスライス・かかり過ぎてグリーン右、行ってみるとわずかにOBだったので前進処理で4オン。
4番416Yパー4
  3Wスライス・うまく打てて残り180、木を避けて2I超スライス・曲がり過ぎてグリーン右、アプ58度スライス・やっぱりかからず(笑)。
5番581Yパー5
  1wスライス・まあまあ、左足下がり斜面2iスライス・トップミス、残り160y7iフック・当たり薄くかかり過ぎショート。
6番387yパー4
  1wスライス・いい当たり、残り150y7iスライス・曲がりが少なくただのフェードになってピン奥。
7番179yパー3  
  4iフック・フックかからずまっすぐグリーン右、58度でフック・グリーンオーバー(笑)。
8番361yパー4  
  1wフック・テンプラ気味だけど球筋OK、残り110ヤードピッチングスライス.ピン右1m。
9番388yパー4
  1wフック・かかり過ぎ左林、残り155y8iフック・イメージ通りだけどグリーンわずかにショート。

という訳で、始めこそ曲がり具合が掴めずに大きなミスが多かったけど、後半はだんだん変態ゴルフがモノになって来た。
ドラはやはり慣性モーメントの小さなヘッドの方が言う事を聞いてくれやすく、打つ方の楽しみが多い。
3wは、まず問題無し。
黒トップは、こうした打ち方にきっちり答えてくれるし、ミスはミスで納得のいくミスになってくれる...ミスがクラブに助けられるという事が全く無いので、これはこれで納得して潔い気持ちになる。
そして何より、あの「黒トップで芯を喰った時のモッチリとしたくっつき加減」を何となく打つ時より何倍も体験出来る。
アプローチでの「曲げ打」は、一応やって試してみただけの話で曲がる訳ないし意味も無い。
でも、これも意地になってやってみなけりゃ始まらないので、いい実験になった。
これを今年、と言うよりこれからの俺のゴルフの基本にして行こう。
そのうちスコアもついてくれば、一緒に廻る人が呆れる程の変態ゴルフになる事だろう。

やってみればゴルフの楽しみってのは、本当に深いし...まだまだ色々と知らない事が在るもんだ。

でも...俺って、やっぱり性格も曲がっているのかも知れんなあ。

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知られざる来日プロ〜1 (掘っくり返し屋のノート〜8)

Bu140423戦前日本を訪れたプロゴルファーで、当時のゴルフ界に影響を与えた人物というと、ウォルター・ヘーゲン(1930、38)やジーン・サラゼン(1937)が取り沙汰され易い、他には1930年に訪れた”ワイルド”ビル・メルホーンとボビー・クルックシャンクも挙げられるだろう。

1930年以前に日本を訪問した面々では、上海のグリーン某(1889〜1919)とジョージ・ノリス。東京GCが雇ったスミス某(?〜1919?)や後任のトム・ニコル(1879〜?)。(当時アマチュア復帰していたが程ヶ谷CC旧コースを設計したウォルター・フォーバーグ。長期滞在したダヴィッド・フードがい居る。彼等もなかなか興味深い話があり、日本のゴルフに影響を与えているのだが、今回はトム・ニコルについて書かせて頂いた。

彼は1878年にスコットランド、St,アンドルーズに生まれた本場育ちのプロであり、JGMミュージアムの説明書きには、有名なクリークメーカー、ジョージ・ニコル家の者か、と推測しているが詳細は不明。確認が取れる事は二十代の頃、少なくとも1900年代初頭にはアメリカに渡り、西海岸でプロ兼コース設計家として活動をしていた。
[The Architects of Golf]には1905年にバーリンガムCC、サンホセCC(1915)、メンロウCC(1916)、ロスアルトスCC(1923)等を設計している事が書かれている(後ろ二つの年次は別の書籍から、この箇所は「佐藤昌が見た世界のゴルフコース発展史」にも引用されている)。
私が確認出来た最古の記録は1916年版「American Annual Golf Guide(以下AAGG)」にサンホセCCのプロとして記載されているもので、この事からコースを設計すると共に契約していたようだ。次は1917年版「Spalding Golf Guide」に小さいが写真も載って紹介されている。
同年の「American Golfer」10月号で、有名なマクドナルド・スミスと入れ替わりでクラブを離れた記事が載っており、「The Architects of Golf」ではこの年にフィリピンのマニラに渡りコースを造ったと在る事から、それは所属地となったマニラGCのことであろうか?
叉、英国のゴルフ年鑑「Golfer's Hand Book」の人名録に、長年「アメリカ・中国・日本・マレーにコースを造った人」と書かれているが、中国、マレーシアには来日までの間に行ったのだろう。

ニコルと日本の最初のコンタクトは「新版日本ゴルフ60年史」によると1918年に神戸GCが求人を出した際に取っており、マニラが雨期の期間の契約の契約を持ちかけており、1920年5月1日の手紙ではレッスン料1時間四円で交渉していると有るが、契約は成立しなかったようだ。
日本にやって来たのは1920年8月で、これは東京GCの要請によるものであった。
東京GCにはその前年にスミス某という若い英国人プロを雇っていたのだが、彼はホームシックからアルコール依存症となり、業務に支障をきたした為、本国に送還されてしまっており(航海中、壇ノ浦で投身自殺をしたという)、クラブとしては会員のコーチやクラブ修理をしてくれるプロを渇望していたのである。

東京GCに置けるニコルはプレーヤーとしてスミスには及ばなかったが、素杯な好人物という人柄は会員達に愛され、後々まで「ニコルは良い奴だった」と評されるに至った。
彼は日本に来る際にクラブの修理製作用工具と素材を持ち込んでおり、時間があれば会員達のクラブの修理調整や、クラブ製作を良く行っていた。
その腕前はかなりの物だったというが、故郷のSt,アンドルーズには有名なロバート・フォーガン(新世界にプロを斡旋していた)を始めとするクラブメーカー・クリークメーカーが多数在ったので、おそらくそこで働いていたのだろう。

そんなニコルの作業を興味深く眺めていたのが、当時十五歳のキャディーマスター、安田幸吉であった。ニコルも安田少年が興味を持っているのに気付き、言葉は通じないがやってみるかと誘った。そこから安田に身振り手振りの付ききりでクラブ修理製造のノウハウを教え、日本を離れる時には工具の全てを彼に贈っている。
彼が安田にクラブ作りを教えた所から関東のクラブ製造の源流が始まったと言って良いだろう。事実、安田の下でアシスタント達や、研修に訪れたスポーツショップの店員が技術を学んでおり、また彼等の下からクラブメーカー達が育っているのだ。

ニコルの日本におけるもう一つの功績は軽井沢GC(現旧軽井沢GC)を設計した事だ。
クラブ発起人の一人田中実が日本のゴルフ界のパイオニア達による座談会で語っている所によると(「Golf Dom」1931年1月号「ゴルフ座談会の記(6)」)、彼を出張費時給5円・一日5〜6時間の計算で日給30円程として軽井沢まで連れて行くと、ニコルは1日半でレイアウトを済ましたという。
内訳は、半日土地の見回り(薮が酷かった)をした後、9本ずつの赤白の棹を刺してティとグリーンの位置を決め、後は発起人達で増設するというもので、一日半の働きに対し費用は百数十円で(内30円は藪漕ぎでボロボロになってしまった彼の洋服代)、田中曰く「これより安いレコードは恐らく無いでしょう」との事。
コースは翌年4月6H、23年9Hに拡張、七番パー5は674ydという特筆すべき長さから東洋一のパー5と謳われ、1928年8月に浅見緑蔵が3オン1パットのバーディーを出した時にギャラリー達が感嘆した程の難ホールであった。

数ヶ月の日本滞在の後、ニコルはフィリピンに戻ったのだが、1921年にはアメリカに帰国して居たようで、1922年版「AAGG]に再びサンホセCCの欄にプロとして名前が載っている。(書き写しノートより)

その後の記録としては1930年版「Golfer's Hand Book」の人名録で所属地(宛先)が同じカリフォルニアのロスアルトスccとなっている。
コースを設計したのは彼であり、1928年版「AAGG」(プロの名の綴りがThomas Nichollsに成っているが...30〜31年版ではTom Nicoll)には1923年開場で在る事を考えると開場前後から所属していたと見てよいだろう。
サンホセに戻った時だろうか、ロスアルトスに移った頃だろうか、ニコルは「Golf Dom」社長の伊藤長蔵にプロ・グリーンキーパー問わず、給料が不十分でも、コース脇でジャガイモでも育てて日本で暢気に暮らしたい...と再来日が可能か、仕事場を求める手紙を送っている。
これは叶わず、サンホセで長年働く事になるが、1931年末、クラブ作りを教えた安田幸吉が渡米選手団の一員として西海岸のトーナメントに参加した際、ニコルは彼に面会し旧交を温めた。

その後のニコルについては1946年にロスアルトスの改修を行った事と、毎年ゴルフ年鑑に名が載るくらいしか記録が無いが、高齢になっても倶楽部プロの仕事をしている事から慕われていたのだろう。
1956年版まで宛先に同倶楽部が使われているが、57年版から同じ市内の自宅と思われる住所に変わっており、1960年版で名前が消え、JGA、ミュージアムの説明書きの生没年には1959年に81歳に亡くなっている事が書かれている。




2014年4月3日


Golf Dom 1931年合本  
ゴルフに生きる(平成3年版)  安田幸吉 1991  ヤスダゴルフ
新版日本ゴルフ60年史 摂津茂和 1977 ベースボールマガジン
American Annual Golf Guid 1916、23、28、30ー31年版
Golfer's Hand Book 1936〜37、40、50、55〜60年版
Spalding Golf Guid    1917年版
The Architects of Golf Geoffry S. Cornish Ronald E. Whitten 1993(第二版)

JGA資料室、USGA museum HP デジタルライブラリーにて閲覧


この記事の著作権は全て松村信吾氏に所属します。

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柚の目の色

Bu140421人間だったら「赤目」現象と言われるものなんだけど、柚の目は実に美しい。

金色の目に緑の瞳、と言うんだからこれはもうイラストや絵本の世界の猫だろう。
こんな目を見ていると、古来猫と言うものが「この世とあの世」を生きるもの、とか「妖しい生き物」とか、「魔力を持っている」と言われて来たのもよくわかる。

とは言っても、この柚は「何ともねえ...」とため息をつく事が多い存在であるんだが...

この姿は寝箱に入って、周りを見ている時に無精して箱の縁にアゴを乗せてリラックスしている姿。
このまま寝てしまう事もある。

顔立ちは大分美人になったと思うけど、あまり大きくはならず華奢な猫だ。
あまり戯れず、諦めも早く、大食いでもなく、甘噛みでさえ殆どしない。

今日は肌寒いが、もうすぐ陽射しの下で長く伸びながら昼寝が出来る季節になる。

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忙しく...

Bu140420マスターズが終わって「さあこれから」というつもりだったんだけど、偶々仕事が重なって忙しく働いている。
フリーと言う仕事の性質上、忙しくなるのもヒマになるのもケ・セラ・セラ...
運良く今まで仕事が続いて来たから生きて来られたけど、仕事が無くなりゃいつ行き倒れても不思議は無い世界。

仕事があるのが有り難や、とね。
死ぬまで気楽な隠居生活には縁が無い立場...だからゴルフが楽しいとも言える。

有名でもなく顔が広い訳でも無く、売り込みが苦手で愛想がない男がこうして仕事を続けて行けるのも、パソコンとネット環境があるおかげ。
わりと早い時期にアナログからデジタルでの製作に変更したのが、運良く今まで仕事を続けていられる理由だろう。
ずっと以前は打ち合わせも作品提出も全て都内の出版社や新聞社に出向いて、直接編集者や担当者と会って会議や相談などの話をしなければならなかった。
ファクスが使えるようになるまでは、ラフスケッチでさえ直接相手に見せて決定しなければならなかったから、忙しくなるほど都内に出かける回数が増えて、酷い時にはほぼ一週間毎日違う所で打ち合わせや〆切の提出に歩き回っていた。
当然その仕事をやるのは、家に帰ってから夜中ずっと描く事になる...おまけに素材が全てアナログだから、絵の具の乾く時間もかかれば失敗した時には一から紙に描き直しになり、寝る時間なんて一日に2〜3時間なんて事がしょっちゅうあった。
まさに若くて体力があったからこそ出来た仕事だった。

今のデジタルでの仕事はその辺が楽だ。
打ち合わせも〆切も、アイデア交換も全てネット経由で済む。
デジタルでのイラスト制作は、絵の具を持つ必要が無くなり、修正が楽になり、何回でも試行錯誤が出来る様になった。
まさにアイデアが勝負で、製作時間そのものは以前に比べて遥かに短縮出来ている。
そのかわり、目が疲れるのと座りっ放しで運動不足にはなりがちだが...

そんな訳で、今は仕事が重なって一日パソコンの前で座りっ放し。
使っているのは、古いマックのG5。
メモリーは10GB積んでいるが、ネット環境はサファリの10・5・6。
もう今のネット利用では使えない部分、追いつけない部分が多々あるが、自分の絵を描く環境としてはフォトショのCS2とペインター11、これで十分。

ところで、花粉症はまだ軽いけれど続いている...スギ・ヒノキ・イネ科植物のアレルギーだそうだから、まだもう少し目薬もマスクも必要だ。
腰の状態は、毎朝起きる時の「マッケンジー体操」を欠かさず続けている為か、時間があれば散歩をするようにしている為かで悪化はしていない...現状維持なら、そこそこゴルフは出来るので有り難い。

あとは、時間を作ってゴルフに行くだけ。
この前のマスターズでティーショットのスイングが参考になるプロがいたので、それをコースで試してみたい。

無理矢理、来週の晴れた日に行こうと思っているけど..どうなるかなあ。

さて、仕事やらなくちゃ...

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ティーオフだ

Bu140417お祭り気分のマスターズが終わって、いよいよ自分にとっての今年のゴルフシーズンがスタートする。

2014年になって、今までに4ラウンドした。
しかし、それは自分にとって番外編とでも言う「シーズンオフ」のゴルフ。
勿論そんな時期にするゴルフは義理の付き合いでなんかじゃない、「楽しいから」わざわざシーズンオフにする特別なゴルフ。
そして、これから7月までは本シーズン...今年の自分のゴルフのテーマを決めて、それに近づくように「それなりに努力する」真面目なゴルフ...と言っても、絶対にスコア重視じゃないお楽しみゴルフは変わらないが。

で、今年の自分のゴルフのテーマは「全球曲げて打つ」。
別にB・ワトソンの真似じゃ無いが、この4ラウンドで試した結果だ。
「曲げよう」と意志を持って打った場合の方が「何となくまっすぐに」打った場合より遥かに結果が良かったし、何よりも「ボールを捕まえる確率」が高かった。
何となく打った場合には、上手くいっても「まぐれ」の様な気がするし、ただ「運が良かった」と言う気分にしかならない...ミスした場合も「やっぱり」という感じで、何が「やっぱり」なのかが自分でもわかってない(笑)。

対して、どちらかに「曲げよう」という意志を持って打った場合は、うまく行けば「自分を褒めてやりたい」程気持ちが良いし集中力が増して行く。
それが上手く行かなかった場合でもそれなりに納得出来るし、何よりミスした原因がはっきりと自分で分かるのがいい。
「曲げ損ない」や「曲がり過ぎ」は次のショットで修正が効くし、例えトンデモボールになったとしてもその原因が自分で納得出来る場合が多い。

勿論短いアイアンでは曲げるのは難しいが、どちらかに曲げようと意識した方がスイングでやる事がはっきりしているのでボールをしっかり捕まえやすい。

それに今年使い倒す予定の黒トップは、ボールを曲げる事においては「曲げやすい」アイアンだと言える。
2番から使うつもりだからティーショットでの2番の曲げ使いは、これから練習もしなくちゃ。

そして今日、溝規制で使えるものが無くなったサンドウェッジのかわりに、ネットでポチした適合サンドウェッジが届いた。
キャロウェイのVフォージド58度のカッパーフェイス...バンスが9度と言うのがちょっと少ないが、カッパーのフェイスの柔らかい感触は銅下メッキのクラシック黒トップに近いのではないか、と。
これで今年戦う武器は、とりあえず揃った。

一番の問題はドライバーだが...これは、まだ自分の思うように曲げられるものが見付からないので、しばらくは試行錯誤するだろう...3Wでかなり曲げられるので、当分はこっちがティーショットの主役になりそう。

今年...気がつくと、今年で自分がとんでもない年齢になっている事に驚く。
「何だ、この俺の年齢は!」
しかし、まわりを見ると、遥か以前に男達が皆憧れた花のように美しかった女性が、いつの間にかその輝きを失って年老いて普通のオバさん(またはオバーさん)になっている...
青春を謳歌していた、光に包まれてまるで絵に描いた様なハンサムだった男が、いつの間にか腹の出た脂ぎった禿オヤジ(またはジジー)になっている...
だから、写真を見て「何だこのジジーは!」と思ったヤツが自分の姿だったとしても、しょうがない事なんだ...そう思って自分を納得させようとする。

人生のラウンドでは、俺は今18番ホールのティーショットを打ち終わったくらいだろう。

ゴルフが出来る残りの時間、本当に大事にしなくちゃな...

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マスターズ雑感

Bu140415aああ、お祭りが終わっちゃったなあ...そんな気になっている。

ずっと昔、30代半ばでゴルフを始めて、最初にマスターズをテレビで見た時「俺はこの試合に出たい!」って思った...現実にはすぐに、「30代半ばになって初めてゴルフクラブに触ったゴルファーにそんな事が可能な訳ない」って思い知るんだけれど。
あの時は、あのコースに立っている自分の姿がはっきり見えたような気がしたなあ(笑)。

「マスターズに出る」と言うのは全てのゴルファーの夢なんだろうけど、実際に出るようになれるのは子供の頃からゴルフに触れて十分に練習もラウンドもやれる環境にあり、なおかつ類い稀な才能と運に恵まれた一握りの存在だけ。
日本を代表するゴルファーになったって、あの試合に出る資格を取る事は難しい。
ああいうツアーと言うものは世界の異常な天才達が集まって、その中のごくごく少数のまた神様みたいに凄い天才がやっと出場出来る「場」なんだから。

そんな中で、変態自己流スイングで380ヤードもぶっ飛ばすB・ワトソンが勝ったって言うのは、天才ぞろいのメジャーの試合で勝つ為には他人が真似出来ない様な絶対の武器を持った方が有利、と言う事だろう。
若い天才スピースは、何でもソツなくこなすオールラウンドプレーヤーだ。
そのいずれの技術もが超一流だからこそ、20歳で世界のトップに名を連ねている訳だが、他人を圧倒する様な絶対の得意技というのが無いように見える。
例えば、200ヤード以上の距離からでもピンに絡めるフェアウェイウッドやロングアイアンの精度とか...
もしそんな絶対の得意技があったら、常に50ヤード以上短い距離にいるワトソンに対し、いつも先にピンに絡めてプレッシャーを与え続ける事が出来て試合の流れも変わったかも知れない。

まあ、そんな次元の違う事は別にして、今回のマスターズでは50歳を超える「オヤジーズ」が健闘を見せた。(自分にしてみたら50歳をちょっと越えたぐらいの年なんて、まだまだ「若造」の世界なんだけどね。)

しかし、次元の違う様な若い化け物ゴルファー達に対して、あの長さのコースで対等以上に戦うオヤジーズの連中のゴルフには勇気づけられた。
特に3日目と最終日の2番まで頑張ったF・カプルス。
1番2番連続バーディーで「ひょっとしたら」という気になったけど、続くホールでずっと惜しいバーディーパットを外し続けて勢いを失った。
前に書いたようにここで勝つ為にはあのくらいのパットは全部入れなくては...

優勝争いには参加出来なかったけど、いつの間にか8位に入ったのはB・ランガー。
シニアではその正確なアイアンショットで優勝を重ねているが...あの7400ヤードを超える距離のコースでは優勝争いに参加するまでは行かなかった。
この男の凄いのは、体型が若い頃と変わらない事...腹の出ていない姿は羨ましいったらない(笑)。

それに、今回一番健闘したのがM・A・ヒメネス。
まだ50歳と言うのも、体重が74キロなんてのも是対嘘だ。
年齢は65歳、体重は100キロは絶対にある!!(笑)。
その存在感とか貫禄は、まるでギャングの親分かどこかの独裁国家の大統領...
ただ、彼のスイングはほれぼれする程頭の動かないシンプルスイング。
飛距離がちょっと足りないだけで、そのショットの正確性は素晴らしい...シニアツアーに入ったら、すぐに何勝もするだろう実力者だ。

...以前は、「ゴルフと言うものは若者のゲームではない。30歳を過ぎてから成熟し最強のゴルファーとなる」と言われていたのだが、今や世界のツアーの主力は全て20代。
タイガーの登場以来、ゴルフツアーはパワー主体の若者のゲームになってしまった....30を過ぎたらベテランと言われ、40になるともう勝つ事は難しくなる。
道具やボールが進化して誰もが異常に飛ばすようになり、コースがそれに対抗してどんどん距離を長くして行くと、もう飛ばなくなったベテラン達は消えて行くしか無くなる...ゴルフがどんどんシンプルになり、深みの無い飛ばしっこと穴入れのゲームでしかなくなる。
今や「ゴルフが人生に似ている」なんて言う言葉は、プロの試合では全く無意味な言葉になってしまった...現在のプロの試合はただの賞金獲りのパワーゲームなのだ。

最近アメリカでもヨーロッパでも日本でも、ゴルフツアーの試合を見なくなったのは、こういった若者達同士の力づくの金の奪い合いゲームに愛想が尽きた為の様な気がする。
何の物語も無く、パワーと勢いで争う若いゴルファーには何の共感も出来ない。
そんなモノを見るより、100を叩く自分たちの悪戦苦闘ゴルフの方がよっぽど切ない喜びに満ちているし、遥かに遥かに面白い(そこにはまだ「ゴルフは人生に似ている、人生はゴルフに似ている」なんて言葉が生きているから)。

荒涼とした若者向けのツアーで戦うベテランオヤジプロ達よ、どこかでそんな若者達を蹴散らして一花咲かせてくれないか。
モノクロームの殺伐とした賞金強奪ゲームに見えるツアーのゴルフも、あんた達が参入して活躍すると何となく人生の色がついて見えて、深みが出て来る様な気がする。
そうしないと、ゴルフツアーなんてやがて誰も見なくなる。

...寝不足から解放されて、そんな事を考えている。

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2014年マスターズ 4日目

Bu140414結局こうなるのかあ...一番当たり前の結果だったなあ。
B・ワトソンは応援していたからいいんだけれど、マスターズのサンデーバックナインにはもっと心躍るドラマがあると思っていたのに。
スピースが4番でバンカーから直接放り込んだ時には、「これは最終ホールまでもつれる」と思った。
前を行くM・クーチャーもスコアを伸ばしていたし、カプルスも1番2番で連続バーディーと来たし、ワトソンはショットが曲がっていたし。

しかしサンデーバックナインに入ってからは、例年の様な地響きがする程の歓声が起きる事は殆ど無かった...やっぱり彼等「新興勢力」のゴルファーは、まだ「スーパースター」ではなかったなあ。
ミケルソンやタイガー、ニクラスやT・ワトソンやバレステロスなんかが勝つ時には、必ずサンデーバックナインで信じられない様なスーパーショットが飛び出し、コース中に響き渡る驚きの喚声が上がったものだった。
「そんな所からじゃ絶対に寄らない」なんて場所からカップに放り込んだり、「このピンの位置で止めるのは無理」なんて場所からピンそばに打ってきたり、「ここに打ったら2オンは絶対無理」なんて場所からボールをひん曲げて2オンして来たり...
あるいは2パットだって難しいなんて距離の難しいラインを読み切ってきっちり入れたり、とんでもない林の奥から本当に狭い空間をついてグリーンに乗せて来たり...言わば我々から見れば「神業」とも言えるテクニックを見せてくれるのが、「マスターズに勝つスーパースター」だったはず。

しかし今日のバックナインの彼等は、「難しい所に外せば」寄らないし、「難しいショット」はそれなりにうまく行かないし、「難しいパット」は普通に入らない。
それじゃあ普通の上手なゴルファーのゴルフと同じだろ。
見ていてため息しか出ない。

なのでサンデーバックナインの見所は、B・ワトソンの大砲の飛距離だけになってしまった。
まあ...引っ叩いた時の飛距離はさすがにツアーナンバーワン!
特に13番ロングの残りが160ヤード?
それで2打目がウェッジ?
で、イーグルじゃなくてバーディー?

この飛距離で狂わされたのか、スピースは13番も15番もただのパーと言うのが試合をつまらなくした。
実際にティーショットの飛距離が100ヤード近く違えば、プロとして力が入ってしまうのは仕方が無い事か...追いかける方でスコアを伸ばしたのが1アンダーのブリクストとヒメネスだけなんだから、B・ワトソンにとってはプレッシャーも殆どかからず楽な展開だったろう。
おかげで昨日出かかったパットの不安も無くなり、殆ど危なげないバックナインのゴルフ・・見ている方にはつまらないバックナインになってしまった。
(最終日ヒメネス1アンダー、ランガー3アンダー、マキロイ3アンダー、ウォーカー2アンダー、なんてあたりが1日早く頑張ってくれてたらもっと試合はもつれたはずなのになあ)。

B・ワトソンはツアー随一の飛距離を持ちながら、そのスイングは全くの自己流で近代流行のスイングとは全く違い、まっすぐな球は始めから考えずに全てのショットを曲げて攻める。
また飛ばしだけではなく、天性の柔らかいタッチの小技が上手い...個性的魅力は十分にあり、本来ならもっと早く時代を背負うスーパースターになっておかしくないゴルファーだ。

しかし今回は勝つには勝ったが、三日目に見せた様などこかひ弱な仕草から、どうも彼には「ガラスの王者」的なイメージが消し去れない。
もうメジャー2勝目なんだから、今年中にメジャーをあと一つ二つ獲って圧倒的な世界ナンバーワンになってもらいたい...メジャー獲る度にいちいち泣いてるなんて、あほらしくて出来ないくらいに。

(それと...関係ないけど、優勝後に抱き合った奥さん...ワトソンより大きかった...
ワトソン192センチあるんだけど....奥さん、どんだけ?)

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2014年マスターズ 3日目

Bu140413やっぱりなあ...と。
誰が勝つかなんて全くわからない混戦になってしまった。

もう30年メジャーの試合を見続けて来て、確信を持って言える事がある。
メジャーに勝つ為の「絶対に必要な条件」と言うヤツだ。
それは「最終日」に難しいパット、チャンスのパットが入る事、だ。

メジャーに出る様なゴルファーは、ショットが良いのは当たり前。
我々レベルから言えば「神」とも言える名手ばかり...練習場でなら150ヤード先の1メートルの直径の円の中に、100球打てば100球入れられる様なレベルのはず。
ただしそれは平らな場所から打つ練習場での場合であって、同じ距離であってもコースに出てライの条件が違い、風があり、気温が違い、グリーンの難しさが加わると、もっと短い距離であっても実際の試合の中でベタピンにつく場合はそう多くない。
どんないいショットであっても、コースではワンピンから4〜5メートルにつけば「チャンス」となる。
これが入る選手が上位に行き、外す選手が落ちて行く。
面白い事に、試合の4日間ずっとこれが入りまくる選手なんていない。
誰かが5〜10メートルが一日だけ入りまくり、上位に飛び出すなんて事はあっても、それはまず二日は続かない。
今回も1日目にハースが5〜10メートルが入りまくって飛び出したが、2日目にワンピンが全く入らずに落ちて行った。

B・ワトソンは誰よりも飛ぶ為に、セカンドは短いアイアンで打て、ロングは全てツーオンできるのでワンピン以内のチャンスのパットを打つ機会が非常に多い。
だからワトソンはティーショットのミスさえ無ければ(普通のパットの状態なら)、優勝候補の筆頭であるのは間違いない。
元々下部ツアーの時から飛ばすし小技もうまいので評判のゴルファーだったが、PGAツアーに出始めた頃はプレッシャーがかかると目がおどおどして宙を泳ぐようになり、ミスが多発して自滅するパターンが多かった。
しかし、何勝かするうちに落ち着きが出て、2年前にマスターズに勝った事でもうそんな自滅は無いと思っていたのに...今日になって、目が宙を泳いで落ち着きが無くなる様な顔を見せた。
そしてチャンスのパットを殆どショートし、3パットまで繰り返す...まだ3日目だと言うのに。

試合は面白くなって来た。
個性的なメンツが揃い、誰が勝っても「いいお話」が出来そうな雰囲気だ。
B・ワトソンは一度勝っているから除いて、個人的に応援したいのはヒメネス。
このまだそんなに年ではないのに、いかにもスペインの田舎の成金オヤジの様な貫禄と落ち着きがいい。
M・クーチャーも、「彼の表情には『笑っている顔』と、『もっと笑っている顔』しか無い」と言われる、まるでノーマン・ロックウェルの描く「良きアメリカ人」のイメージの様なキャラクターがいい。
そしてJ・スピースなら、最年少優勝の記録やタイガーの後の時代を担うヒーローの登場と言う意味で、歴史を作る優勝となる。
また、L・ウェウストウッドなら、63回目の挑戦でのメジャー優勝という「苦労話」つきの歴史的優勝となるし、K・スタドラーなら「親子同時出場での初めての優勝」になる。
まあ、4日目にはもうすっかりガス欠になっているだろうけど、あのニクラスの時の様な「カプルス イズ バック!」の声も聞いてみたい。

...ワトソンがパットを打てなくなった為に、最終日には沢山のおとぎ話が出番を持っている様な状況になった。

勝つのは絶対に、最終日に一番パットが入ったゴルファー。
そして、オーガスタの女神に一番好かれたゴルファー。

それを目撃出来るのが、本当に楽しみ、楽しみ。

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2014年マスターズ 2日目

Bu140412予選カットの二日目。

B・ワトソンが7アンダーと突っ走ったのはちょっとねえ...
おかげでカットの条件の「首位から10打以内」が無意味になり、「50位以内」の条件でカットラインが決まった。
その為に予選を通ったのは「たった」51人となり、P・ミケルソン、S・ガルシア、L・ドナルド、W・シンプソン、E・エルス、C・シュワルツェルと言った実力者が1打差での予選落ちとなってしまった。
この人達は当たりさえ出れば、この位置からでも残り二日間で優勝を狙える所までスコアを伸ばせる実力があっただけにちょっと残念。
(ただ、予選を通った51人の中にカプルスを筆頭にマイズ、ランガー、シン、ライル、オラサバルなんて言うベテラン達が残っているのは楽しみ。)

二日間見ていて感じるのは「新しい勢力」が力をつけて来ている、と言う感じ。
この「新しい勢力」というのは、ただ「若い連中」というだけの意味でなく、J・ウォーカーのように35歳の遅咲きでブレイクした人も含めた「新興勢力」という意味だ。
今年3勝したP・リードは予選落ちしてしまったが、同じく3勝したJ・ウォーカーや今年勝ったセンデン、ブリクストが10位以内に食い込み、最近調子の良いスピースやスコットは安定してスコアを伸ばす。

ただ若手の実力者と言われているJ・デイは指の負傷から低迷しているし、マキロイはアンラッキーも重なってやっとぎりぎりでの予選通過だし、去年プレーオフまで行ったA・カブレラは何故か予選落ち...

今日見たかぎりでは優勝の行方はB・ワトソンの調子次第...調子に乗ったワトソンが突っ走れば誰も追いつけない。
ただ、ワトソンのティーショットが曲がり出したら混戦になり、ティーショットの飛距離で負けないJ・ウォーカーに一番のチャンスあり、と思う。

出来れば、カプルスに最年長優勝の記録でも作ってもらいたいけれど...カプルスはショートパット次第だからなあ。
キャラとして面白いK・スタドラーにも光の下に出て欲しいし、一度もメジャーで勝てないウェストウッドにもご褒美があっていいとも思うし、スネデカーにメジャーの勲章があっても良いとも思う。

あと二日、早起きは辛いけどこの優勝争いは面白い。
...残り二日間が、想像もしなかった驚きのドラマになればいいなあ。

(ああ、だんだんと自分でもゴルフがやりたくなってくる)

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2014年マスターズ1日目

Bu1404112今年はタイガーが不参加、松山も早いスタートであった為に映像が偏らないマスターズをゆっくり楽しむ事が出来た。

と言っても、一日目なので優勝の行方なんてモノは全くわからず、今のツアーの有望選手のまるで顔見せのようだったけど。

一日目が終わって感じるのは、大きく分けて三つのグループの優勝争いに見える事。
まずは、ランガーやカプルスなどのシニア勢。
トム・ワトソンが上位にいないのが寂しいが、ランガーやカプルスが上位についた。
しかし、このグループは予選を通ったとしてもとても4日目の優勝争いまでは勢いが続かず、応援する方にとっては「奇跡」が起こるのを待つしかない気持ち。

もう一つのグループは一時代を作ったベテラン勢。
主役のタイガーがいない中、ミケルソンやエルス、ガルシアやヒメネス、そして63回目のメジャー挑戦のウェストウッド...
勝たせたい人が多いけれど、スコアは伸びきれずに勢いは今ひとつ。

そして残る一つが最近売り出し中の若手や、世界ランクのトップ10に名前を連ねる人達。
特に最近のマスターズで勝ったA・スコットやB・ワトソン、若いスピースやマナッセロ、勢いのあるJ・ウォーカーやP・リード、実力者のマキロイ、スネデカー...このグループの誰が勝ってもおかしいとは感じない。

松山は故障の所為か、明日の予選を通るのはほぼ不可能なスコア。
昨年の藤田と同じく、メジャーの前に故障をしては....活躍を期待するのは無理だろう。
それは、期待していたJ・デイもそうだけど。

天気は4日間とも良さそうだから、これからスコアは順調に伸びて行くはず(風が吹けば別)。
明日のカットを経て、3日目のダッシュ...最終日の優勝争いは最終ホールまでもつれると思う。
そうやって、これから3日間マスターズを見続けると、自分の中でも今年のゴルフがスタートする。

その三日間で、今年の自分のゴルフをどうするか、どんな風に楽しむか、いつ頃をピークに持って行くかを決めるつもり。
特に出たい試合もなし、出したいスコアもなし...ただ、胸躍るコースに出会ってそこを攻略する球筋をこれからどんな風に磨き上げて行こうか、だけ。
今の所はB・ワトソンみたいに、「曲げて楽しむゴルフかな」なんてのにしようと思っているけれど。

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柚の冒険

Bu140410とい言っても、いつもこんな感じ。

まず、カーテンの陰にしっかりと隠れる...
柚にとっては「完全に」隠れたつもりなんだろうけど、大概身体のどこかが見えている。
それでからかうと可哀想なので、大抵の場合「もう見えないよ」と見えていても見えない振りをしてやる事に...

なかなか戯れない猫だけど、辛抱強く相手してやっているとやがて獲物を狙って動き出す。
カーテンの陰から、そっと顔を出してもそもそと動き出しながら飛びかかる構え...

これからが今まで飼っていた猫と違って、なかなか飛びかかる決断をしない。
頭を小刻みに動かしながら、しっかり隠れた(つもりの)場所から確実な襲撃体勢をとろうと身構えて...何時までたっても飛びかからない(笑)。

そのうちに、ふと、この体勢からどうするか見守っているこちらの視線に気づく。
「あれ? ひょっとして見てた?」
なんて顔をして、視線が合う。

もうこの時点で柚の緊張感が全く無くなってしまう。
照れているんだか、気が散ってしまったんだか....獲物の事はすっかり忘れている。

で、この体勢のまま、ごろんと身体を伸ばしてリラックスしてしまい、.戯れさせようと色々と仕掛けていたうちの奥さんの努力は(いつものように)徒労に終わる。
柚には闘争本能というか、野生の血と言うか、肉食獣の緊張感とか言うものが根本的に欠けているようだ。

やはり柚は人と一緒にしか生きられなかった猫なんだろう...それはそれで凄く可愛い存在なんだけど。

つい、「猫だろ? お前」とちょっと心配になって言ってしまう。
柚は返事をしないけど。

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いよいよシーズン・インだよねえ

Bu140409

春の「大人の遠足」は楽しかった。

自分が一番年長だと言うのが気に入らないが、本当にゴルフを楽しみ、酒を楽しみ、会話を楽しむ人達が揃ったこういう集まりは素晴らしい。
同年代だとか、学生時代の知り合いだとか、仕事関係だとか、出身地区だとかのそれぞれの環境でのグループと言うのは普通に出来るし、みんないくつか所属しているだろう。
しかし、仕事が違い年齢が違い出身地域がバラバラな人達が、こうして泊まりがけでゴルフを楽しみ,かつ飲み食らい語るのを楽しむ様な事が出来るのは非常に貴重だと思う。
これが出来たのもブログで知り合った事がきっかけだが、ネット上では誤解・偏見・思い込みの強い人間や隠された悪意を持った人間など、現実の世界でなら絶対に信用しないような人物に出会う危険があるのに(実際に自分にもファンだと言って近寄って来た人物に非常に不愉快な思いをさせられた事がある)、こうしたメンバーが揃った事をラッキーだと思う。

そんな「大人の遠足・春の巻」で今年のゴルフのウォーミングアップは出来た気がする。
そして気がつけば、明日10日の夜から春のゴルフの祭典「花のマスターズ」が始まる。
もう10年以上前から、自分のゴルフは春4月のマスターズから、7月終わりの全英オープンまでがハイシーズン。
8月から9月前半の酷暑を避けての夏休みを経て、10月から12月までの旅ゴルフへと続く。

マスターズを見てから徐々に調整して行き、5月6月にはまた月例にでも挑戦して自分の今のレベルを計り,自分のゴルフスタイルを再考する。
このハイシーズンは少しずつスコアをつけるゴルフのレベルを上げて行きたい。
そして旅ゴルフのシーズンは、遠くてもまだプレーしていない「憧れのコース」を一つでも多く楽しんで廻れたら良いと言うゴルフ(この憧れのコースというのは名門コースの事ではなく、個性的で面白いと言う評判のコースの事)。

今週は早朝からのマスターズ中継に張り付くけれど、それが終わったらこの大人の遠足ではっきりした「問題」と「楽しめる技術」を調整し高めて行くつもり。
まず問題はティーショットのドライバー...新しく探すか,自分の技術をどうするか。
そして溝規制適合のサンドウェッジを見つける事...これはすぐに。
アイアンでのティーショットのダフリ...考えるに,これは普通の芝の上からのショットは悪くないのに(2番・3番までも)、ティーアップしたミドルアイアンやロングアイアンをダフる理由はただ一つ。
つまり、わずか5ミリもティーアップしていないのに「ティーグランドを削るのに気が引けて、ボールだけを打とうとして逆にすくいあげる軌道になってしまって結果的にダフっている」んだと思う。
ダウンブロー気味に打つことで、奇麗なティーグランドにディボット跡をつけるのが申し訳なくてスイングが違って来てしまう....その結果、ダフってもっと酷く傷を付けているアホな俺、というわけだ。
対策は、芝の上に直接ボールを置いて打つか、ティーを1センチくらい高くして本当にボールだけ打つイメージをより強くさせる・・・どっちが良いかは次のラウンドで実験してみる。

まだ次のラウンドの予定は全く無いが、マスターズを見終わる頃にはきっとラウンドしたくてウズウズしているはずだ。

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「大人の遠足」春の巻

Bu1404071Bu1404072   昨年のボナリ高原での「秋の大人の遠足」に続いて、「春の大人の遠足」に行って来た。
本来は酒の席で出た「行きたかったコースへの遠征ゴルフ」だったのが、あぶらげさんの巨漢の亭主「おいちゃん」が色々と計画とプログラムを作ってくれて、こんな楽しい行事となってしまったもの。

今回は、昨年の「紅葉」に続いて、「春の海」を楽しむと言う事でまず小名浜オーシャンH&Gで遊び、その後あぶらげさんご夫婦がメンバーのサットンヒルズのホテルで宴会とロッジでの宿泊、そして二日目をサットンヒルズでゴルフ、と言う酒とゴルフお腹いっぱいコースの予定だった。

で、終わってみて今回の遠足を言うなら、「波瀾万丈・驚天動地・終わりよければ全てよし」とでも言う感じでした(笑)。

私は例によって前日車中泊の為に、4日の午後に家を出てのんびり小名浜を目指すつもりだった。
ところが家を出たとたんに、晴れていた空の片隅から真っ黒な雲が表れて頭上に広がって行く。
それは本当に真っ黒な雲で、雷が光り雷鳴が轟き、雹まで振ってくる...まるで去年の竜巻の時のように...
ちょうど北上する自分と同じ方向に雲が流れて行くので、まだ日が高いはずなのに前が見えない程の大粒の雨の中ライトをつけて走る事になった。
途中雨の切れ間で上のイラストに載せた写真のように、二重のはっきりとした虹まで出た...あの虹のバックの雲を見て欲しい、本当に真っ黒だったから。

車中泊をした小浜漁港入り口のパーキングでは、夜通し吹いた強風で車が揺れ続け、隣に駐車したトラックのエンジン音とであまりよく眠れなかった...が翌日は朝から快晴!
風は冷たいが、みんな元気で集合...あぶらげさん夫婦にメイプルさん、風太さん、ホワイトタイガー54さん、助っ人のA巻さんの7人。

ゴルフはいつもの小名浜と変わらず、都合20個持って行ったロストボールが二日間持つかと言うのだけが心配。
黒トップのアイアンショットは良かった。
が、2番のティーショットはミスが多かった...フックと決めて打つ3番4番アイアンがうまく決まっていたが、2番ではミスが多かったのは今後の課題。
ドライバーに使ったFTツアーはまったくダメ...打ち方が悪いのか合わないのか球が軽すぎて3Wのティーショットの方がずっと飛んだし曲がらない...3Wのティーショットは合格。

スコアは連続バーディーありの12だの9だのありの、お祭りゴルフ...これは同伴のあぶらげさん夫婦も楽しんでくれたので、文句無し。

お二人もスコアはともかく、インコースの海沿いゴルフプレーは楽しんでくれたようだったので、「楽しかったからいい!」と断言出来る。
ただ、前の組の風太さん、メイプルさん、WT54さん、A巻さん達があまりにも静かにラウンドしているので3人で心配していたが...

ラウンドが終わると、サットンヒルズまで戻ってロッジに荷物を置いて...お楽しみの宴会。
楽しさは写真をごらんの通り。
ただ、寒さで体調を壊した人が数名いてカラオケは中止に。

そして、ロッジでの朝...「おはよう」と起きた時には小雨がしとしと。
朝のお茶を飲んでいるうちに窓を見た人が「あれ〜?」...「雪?」。
と見ているうちにどんどん雪は激しくなり、朝食をとる為にロッジからハウスに向かう時には、前が見えない程の降り。

ハウスに全員揃って朝食をとっている時には窓の外は完全な吹雪...それも横殴りの風に、景色は真っ白になって全然見えない。
ただ、地面は暖かい所為か白く積もる程ではない。
しかし、その降り方を見ていればこの日のプレーが可能とはまったく思えない...が、朝食をとるメンバーの口から「やめよう」とか「帰ろう」なんて言葉は一言も出ない(本当にGBばかりだと(笑))。

ハウスに来た人達も「積もる前に帰る」とか言う人が多く、レストランにいるのは我々の他は一組だけ。

それが、何と9時を過ぎて雪が降り止んだ途端に真っ青な青空!
あっという間に素晴らしい青空になったので、すぐにスタート・・・雪はどこにも積もっておらず,芝がグショグショな事以外プレーに差し障りは無い。

結局快調にこの日もプレーを楽しめた・・・ただし,自分の体調はロッジの小さなベッドは狭くて足がはみ出し(187センチのおいちゃんはどうやって寝てる?),柔らかいスプリングで腰が痛み、寝返りを打った時に太ももがつってしまった・・・つくづく運動不足での体力低下が悔やまれる。
そしてやはり二日目の疲れは残っていて、満足なショットが少なかったのが無念(言い訳です!)...後半風太さんとマッチプレーをやったけど2番から5連続ダウンで完敗...風太さんの実力の上昇に驚くと共に自分の不甲斐なさも実感。
自分のゴルフの問題点は,ドライバーの不安定さ...3Wの方がずっと安定していて結果として距離も出る。
それと芝の上からのアイアンショットはほぼ満足なレベルなのに,ショートホールでティーアップしたショットが全部ダフったのは技術的な問題なのか精神的な問題か?..今後の課題。
初めて使ったウィルソンのスチールファットシャフトのサンドは,シャンク4発...これはダメなので、ジープで溝規制適合サンドを探す。

今でも全身筋肉痛だけど、本当に天気に恵まれて楽しかった。
なにより、一緒に廻った人達が笑い転げてくれれば,自分のゴルフは大成功。

スコアは・・・記憶に残っていませんな(笑)。
(まず百叩きは確実なスコアです。)


そうそう、20個持って行ったロストボール、残ったのは3個だけでした(笑)。

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いざ、春の遠足へ

Bu140404週間天気予報が、雨まじりの曇り予報から近づくに連れて良い方向に変わって行く。
金曜日大荒れの予報が木曜日の雨にかわり、ずっと曇りだった5日の天気は雲がどんどん晴れて行く。
そして、ついに明日の遠足は快晴の予報へ!

「海の側で遊ぶ」というのが一番の売りの小名浜オーシャンであるから、晴れて「海の青」が見られなければ楽しみの8割が無くなってしまう心配があった。
本州では一番海に近いコースなので、コースそのものより海の眺めや匂いや音が何より楽しみなのだ。
風は海の側なんだからあって当たり前、しかし曇れば海は鉛色になって輝きを失い、雨が降れば海は見えなくなり横殴りの雨は何もかもをただの苦行にしてしまう。
...本当に天気が良くなって良かった。

昨年秋の「雨」の予報だったボナリも晴れ間さえ見える天気となり、今回の小名浜も素晴らしい天気に変えてしまう...メンバーに魔力さえ持つ様な「晴れ女」か「晴れ男」がいるみたいだ。

そんな「春の遠足」の為に、二日前練習に行って来た。
目的はロングアイアンの練習。
黒トップの2番からガンガン使う為に、低く抑えたティーショットや右曲がり左曲がりの打ち込み。
パンチショットやかち上げショットの練習も。
コースが狭いのはわかっているし、風が吹く事もわかっているので殆どは高さを抑えたアイアンショットの練習...がしかし、本気で使うと黒トップはショットの成功失敗がはっきりしていて、なかなか手強い。
1WはFTツアー、3wがテーラーメイド、2〜サンドが黒トップ。
しかし、56〜58度のサンドウェッジが問題...結局使っていたものは全て溝規制に引っかかっていて、規制品のリストに出ていないウィルソンのサンドを使ってみるがどうなる事か。
明日明後日は幸いな事に晴れる予報だが、気温は高くなく寒さ対策が必要のようだ。
まあ、今まであのコースでは平均10個くらいはボールを無くしているから、ロストボールは10個以上買い込んである。

花粉症用の目薬と鼻薬、それに花粉症予防サングラスと鼻マスク、それにボイスナビと双眼鏡。
子供の頃のようにおやつを詰め込む事は無いけれど、本当に遠足のようにお遊び対策の準備して。
楽しいゴルフが出来ればいくつ叩いても悔いは無い(凹むけどね)。
百叩きになるか70台になるかはゴルフの神様次第だな(笑)。

...さて、今日のうちに現地近くまで行って、一人宴会でゴルフ前夜祭を楽しむとしようか。

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よくある話...

Bu140402それは、まだゴルフを始めて間もない頃、ウッドはパーシモン、スチールシャフト以外のシャフトはカーボンシャフトと言われていた頃の話。


車を運転していて、偶然「ゴルフクラブ 売ります 買います」という看板を見かけた。
当時はゴルフの中古クラブなんて言うのは大手の「古道具屋」か、「セコハンショップ」の片隅に置かれていただけで、大抵大昔の錆び付いたアイアンとひびの入ったパーシモンヘッドのウッドばかりで素振り用に買うくらいしかなかった...値段も数百円の投げ売りで。
ただ、新品のクラブはとても高価なものばかりで(安いのは初心者用のハーフセットだけ)、評判の良いものは数十回のローンで手に入れるしかなかった。
そんな時代にゴルフクラブの中古というのは興味があった。
店は小さかったが、入ってみると箱に入れた中古のアイアンセットやウッドセットが所狭しと並べられている。
そのクラブは嬉しい事にまだまだ十分使える程度の良さで、大体が2〜3年から5〜6年前のモデルで値段もなんとか無理すれば現金で買えるくらいの値段だった。
例えば、当時の新製品のアイアンセットは12万くらいから25万くらいしていたが、ここの2〜3年落ちは6〜7万円、5年落ちなら3万くらいから買えた。
当時の自分のクラブは、初心者用から近くのディスカウントショップの「中・上級者用」に買い替えてはいたが、ゴルフの仕事をするにつれそのアイアンが一流メーカーの物では無い事がわかって来て恥ずかしい思いをしていた(仕事がダイジェストの仕事だったので編集者と一緒にゴルフをする度に「何これ?どこのクラブ?」なんて笑われていた)。

その店の店主は40歳前後のいかにもゴルフ好きと言う感じの人で、自分の趣味から思いついた商売だと言っていた。
何度も店に行って話をするようになると、値札より安くしてくれると言うので、まず安くても名の知れたもの...ベン・ホーガンやマグレガーやスポルディングの古いものを買うことになった。
買って打ってみて合わない時には、また売りに行くとちょうど今の中古ショップの保証期間の返品制度のように少し高いクラブなら差額で売ってくれた。
なので、まず安いアイアンを買ってから、合わないとも追ったら少し高いのに変えて行く...と言う形で沢山のアイアンを使ってみる事が出来た。
まず2万円台のいい感じのベン・ホーガンのアイアンから。
その後、ダイワのプロ7000にしたり、ピンアイ2にしたり...

しかし、結構客が来ているように見えたこの店も、商売としては苦しかったようだった。
喫茶店のようにコーヒーの飲める店にしたり、店の場所を変えたりしてはいたが。

店主との面白おかしいゴルフの話の間に
「娘の為の貯金も下ろしたんだ...」
「生命保険を解約したよ。」
「もう、金を借りられないんだ..」
なんて言葉が出て来るようになった。

その後も町内でのゴルフコンペを開催したり、試打会を開いたりはしていたが...
仕事が忙しくて1ヶ月程遊びに行く事が出来なかった後、店を訪ねてみると...店の看板は外され、中は空っぽになっていた。

ゴルフの色々なプレーの面白さ、クラブを見る目の確かさ、これからはこう言う店が必要なんだという考え方...それはどれも、今でも彼が正しいと思っているが...彼は負けてしまった。

その店が無くなった後、御徒町で洒落た初老のゴルファーがやっていた店「フェスティバルゴルフ」に行くようになった。
そこはまだ小さな店で、自分が行くとその主人はいつもコーヒーを出してくれてゴルフ談義に花が咲いた...そしてあるとき、その主人に「店をもっと知ってもらいたいのだけど、いい方法が無いかな?」と相談を受けた。
そこで、ダイジェストに話をして当時の用品用具の雑誌「チョイス」に取材してもらった。
潰れた店の主人だった男と同じ考えの「フェスティバルゴルフ」は、その後急速に名前が知られて行った...その主人も喜んでくれて、ますます頻繁に遊びに行くようになった..が。
ある日、遊びに行くと店では見知らぬ若い男が「社長」と呼ばれていた。
事情を聞くと「父は亡くなりました。」
...それ以来、その店にはたまに客として行くだけになった。

あの彼の店に遊びに行っていた頃にもう少しダイジェストに顔が利いていたら、彼はうまく困難を乗り切ってこの御徒町の店のように大きく発展させられたかも知れない...でも、当時の自分には何も出来なかった...それが苦い悔いとなって残った。

世間には、よくある話なんだろうけれど。

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失われて行くもの

Bu140401_2もう今日から4月。
来週にはマスターズが始まり、いよいよゴルフシーズン真っ盛りとなる。
まだ芝やコースのまわりが緑になり、ふかふかとした緑の絨毯の上でのプレーには早いけれど、もう凍える様な寒さの中でのプレーはしなくて済む(多分)。

この前ほぼ十年振りくらいにディアレイクをラウンドしたが、以前と違ってしまって残念に思う事があった。それは、途中にいくつかあったリフトや人が乗るコンベアのたぐいが一つも無くなっていた事。
プレーとは直接関係ないのだが、例えばグリーンを終わった後、今のプレーを反芻しながら(反省しながらの方が多かったが)リフトに乗り込んだりコンベアに乗り込んで、そのままじっと乗っている間に目に映る景色の変化を楽しむのは好きな時間だった。
わずか数十秒の時間であっても、勝手に動いて行く乗り物から見るコースの景色や、まわりに咲く野の花や、緑濃い木々の色や空を飛ぶトンビの姿を見るのが好きだった。
これは、個人的な「密やかな、ゴルフに関係ない楽しみの一つ」だった。

今は全て乗用カートで済ませてしまう...以前は無かった乗用カート用の道を造って、そういった施設が無くてもどこでも行けるようになっている。

この辺の事情に詳しい人の話を聞いたが、結局そういった施設が老朽化した時にメンテナンスをする場合、酷く高い費用がかかるらしい。
塗装だけでも数十万から数百万、機械の更新やメンテだとすぐに数千万の金がかかるとか。
ならば、新しい道路を造ってもカートだけで済ますようにした方が圧倒的に安く済むのだとか...

こういった施設で一番自分が気に入っていて、「その為だけにでもゴルフに行っていい」とまで思っていたニューセントアンドリュースゴルフクラブのニューコースとオールドコースを結ぶモノレールも、もう既に運行を中止している。
このモノレールは小さな鉄道と言っていいくらい立派な施設で、2キロくらいの距離を結構な早さで4分近くの時間をかけて走っていた。
田んぼの上から樹木の間を走るそのモノレールからは、「日本の四季の移り変わり」を感じさせてくれる美しい風景を楽しむ事が出来た。
これほど立派な「小さな鉄道」は、その軌道のメンテナンスにもその車体のメンテナンスにも莫大な資金が必要になるのは想像出来る...おそらくもう二度とこのモノレールがあの軌道の上を颯爽と走る時は来ないだろう。

ゴルフ人口が増えて来てバブルが始まる頃に造られたコースは、そういったメンテナンスの費用の事など考えていなかった施設が多い....しかし機械も施設も時間が経てば必ず劣化して行く....そういった施設は結局、こういった時代には金をかける事が出来ずに静かに朽ちいくしかないんだろう...残念だけど。

最近、鉄道の廃線跡とか廃工場の跡とか、炭坑や炭住の廃墟を訪ね歩く事がブームになっているらしいが、自分にもそういったものへの思い入れはかなり強くある。
いろいろなコースをラウンドしている時に、そういった朽ちて錆びるに任せたリフトや車体を見る度に、栄枯盛衰の時の移ろいを思い、変わらざるを得ない全ての事ごとを思う。

それがまた、次の自分の一期一会のゴルフ・一期一会のショットを深くさせるのかも知れない。

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