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2016年10月 7日 (金)

 ゴルフ倶楽部と言うものは...(ウェントワースGC問題を見て)   (2016年5月12日)

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「ゴルフ倶楽部」...プレー以外のゴルフの優雅な魅力、つまり名門クラブのメンバーライフというもの。

それは私がゴルフイラストを描き始めた時(30年以上前)から、ゴルフ雑誌に繰り返し「憧れのクラブライフ」とか「メンバーライフの優雅さ」なんて形で紹介されて来た、代表的な「テーマ」だった。
そのゆとりや贅沢さや、クラブの支配人や他のメンバーとの落ち着いた交流のあり方は、当時我々が行ける範囲のゴルフ場には絶対に無い世界だった。
当時はゴルフブームがどんどん加熱して来ていて、手の届く範囲の料金で行けるコースは100キロ以上離れた遠方にあり、やっとついても駐車場は一杯、フロントは行列、スタートは30分以上遅れ、一打毎に渋滞し、ハーフ3時間かかるのが当たり前、おまけに昼食時間が1時間半以上、そのレストランは満員で席も無く、やっと午後のスタート時間になってもそのティーには3組以上待っている...なんてのをみんなが経験していた。
だから、雑誌ののんびりとして充実した時間が流れていそうな「名門コースの会員ライフ」に憧れた。
....そう言う善良なゴルファー達が、結局インチキ金貸し野郎達が作った「名設計家の創った新設名門コース」の売り文句に夢を見させられて騙されて、高額会員権の借金に潰されて酷い目にあって消えて行ってしまった訳だけど

最近ニュースで見た英国の名門コース「ウェントワースゴルフクラブ」が中国に買われてからの話が、そんな我々の思いが身の程知らずだった事を明らかにしてくれた。
まあ、なぜ有名なウェントワースゴルフクラブが中国に身売りしたのかよくわからないが、身売りしてしまった以上買った人間がシステムを変えるのは当然の事だろうから、その問題に興味は無い。

ただ、この問題で本場英国の「名門コース」と言うものがどんなものなのか、その数字が明らかになっている所に興味を持った。
まずメンバーが地元の名士を中心に、4500人もいた事....正直「そんなに多かったのかよ!」と驚いた。
名門コースなんてのは、メンバー数は多くてもせいぜい数百人だろうと思い込んでいた。
そして、その年会費が約150万円!...だった事(ポンド・円のレートにより多少上下するけど)。
入会金は240万円程なので、(入会条件はわからないけど)入会しようと思えば誰でも入れるといえるだろう。
だが、しかし!
年会費150万円を払い続けられる人は、どれだけいるか?
4500人が150万円払うと、年会費だけでクラブの収入は67億5千万円?
ホントかよ...これで十分クラブ経営は成り立つんじゃないか?
実際にどんな風に経費がかかってどれだけ黒字・赤字になるかは知らないが、日本でも以前から「健全な会員ライフを楽しみたいのなら、会員は年会費に数百万円を払わなくてはいけない」とは言われていた。
会員の年会費でコースが経営して行けるなら、メンバーは好きな時間に極安いプレーフィーでプレー出来るし、友人を何時でも連れて行けるし、プレーをせずとも何時でもクラブで自由でゆったりとした時間を過ごせる...と。

それに対して、現状の我々はどうだ?
普通2万5千円から5万円くらい迄の年会費を嫌々納め、年会費が10万になったりしたら猛烈な反対運動が起きるだろう。
だから我々レベルの貧乏人...つまりプレーフィーが1万円を超えると「高い」と思い、車は燃費が気になり、クラブも中古クラブやオクで探し、割引券なんてものを必ず使う...そんな我々には「クラブライフ」や「メンバーライフ」なんてものを求める資格はないのだ。
有り難い事に、今の日本にはそんな我々でもメンバーになっていれば、色々と我が侭を聞いてくれるコースはかなり沢山ある。
それを更に上の「名門コースみたいなメンバーの待遇」を求めるなんて、「そりゃあ、無理ってもんだ!」し「2万5千円の年会費でどうしろと?」って事だ...イギリスのこの名門コースの有り様を見ると、そんな事を思わざるを得ない。

私も自分のメンバーになっているコースで、安い年会費なのに「メンバーらしい」優遇や我が侭をかなり聞いてもらった。
もちろん、会員権で損もした。
でも概して日本のコースは、我々貧乏人相手に良くやっている。


更に上の本当に優雅なメンバーライフを求めるなら、懸命に努力して「金と名声」を得る事だ。
巨額の年会費を軽く払える身分になる事だ。
そんなものがない我々は、メンバーライフの夢なんか見ていないでゴルフ自体を楽しむ事だ。
我々はラッキーなのだ。
だって、我々のような人間達がゴルフを楽しめる時代は、我々が退場すれば間も無く終わってしまうのだから。



現状では、ゴルフをやらない若者が新たにゴルフを始める事は......まず無いだろう。
(我々は内心、その事を確信しているはず)。

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