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2016年10月 7日 (金)

百円の幸せ   (2016年2月25日)

Bu160225c少し前迄は、晩酌の酒には凝っていた。

フリーと言う仕事では、〆切迄に仕上げなければ仕事にならないのが大原則。
そのため若い頃から忙しくなると深夜遅く迄(酷い時には朝迄)...つまり、その仕事が一段落するか目処がつく迄は寝る事は出来なかった。
しかし、やっと目処がついて寝ようと思っても、それ迄テンパってイラストを描いていた神経はすぐに眠る事など許してくれない。
身体は疲れて眠いのは確かなのに、頭は緊張したまんまでちっともリラックスしてくれない...こんなままで布団に入ってもただ寝返りを繰り返して時間が過ぎて行き、起きる時間が来ても頭はスッキリしないでただ疲れが溜まって行く。
それを避けるには、仕事後に一杯飲んでリラックスする時間,,,つまり「晩酌」の時間が絶対に必要だった。

若い頃からその「晩酌」の時間は、実はとても幸せに感じる時間だったので、その晩酌の酒には良いものを飲もうとずっと思っていた。
ウィスキー、ワイン、焼酎と一応は飲んでみたが、結局有名なものではなくても自分にとっては「純米酒の辛口」がベストとなって長い時間を過ごして来た。
,,,それが最近はすっかり変わってしまった。

一番の原因は、旨い純米酒の晩酌は旨いが故に飲み過ぎてしまうのだ。
一升瓶で買ってある純米酒を、一晩に「今日はコップ1杯」とか「コップ2杯」、あるいは徳利一本とか二本と決めて飲み始めても、...結局それじゃ済まないのだ。
旨いが故に、オレ自身が意地汚い故に、意志が弱い故に...「あともう少し」・「もう一杯だけ」・「あと半分」...酒飲みはそんな簡単には終わらないのだ。
で結局、体重増加と中性脂肪増加と尿酸値増加...これじゃいかんでしょう(笑)。


で、色々な遍歴のあとで見つけたのが「宝の缶チューハイ」...「TAKARA焼酎ハイボール」の「ドライ」....これなのだ。
以前ゴルフ前の車中泊前夜祭の「マイブーム」でも書いた事だけど、これが旨いのだ。
ここに行き着く迄に、色々な缶チューハイを飲み比べてみた。
殆どが甘すぎてジュースの様だったり、旨いとは感じられないものだった...(宝の缶チューハイもレモンはまだ許せるが、ドライ以外は他のとおんなじ)。
この缶チューハイの売りが「プリン体0」「糖質0」「甘味料0」...まずは此処に魅かれたんだけど。
そして値段が350ml、一本100円前後!
安売りの時には100円を切る。
普通の缶ビール一本で、これが3本買える。

そしてなによりなにより、これなら一人の晩酌だと350mlの缶チューハイ2本が丁度いい。
飲んでも、もう一本...止まらなくなる純米酒一升瓶の晩酌よりも、「今日はこれだけ」と決め易い。


一本百円の缶チューハイ。
寳の焼酎ハイボール、「ドライ」。
オレのちっぽけな人生になんて似合いの酒だろう。

一本百円の缶チューハイに、
百円分の喜びと、
百円分の悲しみと、
百円分の幸せと、
百円分の怒りまで、
みんな混ぜて飲み込んで。

オレの夜更けの一人の宴、誰に乾杯するで無し。
一本飲んだら百円分、二本飲んだら、二百円分。
三本飲んでも三百円分の、オレの心の何かが融けて行く。
それだけで、寝る為には十分に十分に...のホロホロ酔い。

さてさて、今夜も同じ晩酌二本。
肴は、思い出と小アジの干物と柿の種。

時の彼方の懐かしい人よ、
あなたは今夜、幸せかい?

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