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2016年10月 6日 (木)

夏真っ盛り   (2015年8月3日)

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ギラギラと殺気満杯で燃え上がる太陽。
嫌ンなるほど真っ青な空に、目に痛い程真っ白...と言うより銀色に光る入道雲。
緑の野草は炎のように地面から伸び上がって、命の勢いを見せびらかす。

そして夏の花の王の向日葵は、凡百の野草を睥睨しつつ頭上の太陽に顔を向ける。
夏休みの少年は、そんな自分より遥かに高い向日葵に憧れつつも恐れを抱く。


...そんな時代もあったな、と夏の日の老人は日影から夏を見る。
かっては栄光の舞台に見えた夏の日向は、年老いた身にはまるで有罪を宣告される審判の場に見える...俗物を自覚する我が身は、きっと日に当たるとバンパイアと同じく灰になって燃え尽きると何時の頃からか確信するようになった。
それを防ぐには唯一の魔法の薬...「旨い麦酒」を飲み続け、秋が来る迄ひたすら日影を歩けばいい、ということを誰からか教わった。
ここ数年はその教えを忠実に守り、謙虚に缶ビールや缶酎ハイを飲みながら魔の八月を大人しくやり過ごして来た。

しかし、なんと言う事か...今年はこの狂気の八月に日向に出て、球を転がして野原を踊り歩かなくてはならない行事に参加する事になってしまった。
ちょっと変わった考え方の信者達が、棒切れ二本で踊り続けながら九つの氏神様を順番にお参りして歩くというのだ。
これはきっと、未だに悟り切れず・迷い続け・心落ち着かない逸れ者の俗物達の煩悩を鎮める為の修行のようなものなんだろう。
世の中の真っ当な生き方をして来たものが、こんな狂気のお祭りに参加するはずはないのだ。
きっと出鱈目な生き方をして来た者は修行の途中で天罰に遭うんだろう...でも、それを耐え抜いて九つの氏神様が許してくれれば、俗物は俗物なりに生きる事を認めてくれるんだろう。




そんな修行の途中でも....昔、夏休みの野っ原で高々と咲いた向日葵の後ろに見えた、目にしみるような青空が見えたらいいんだけどなあ。

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