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2016年10月 8日 (土)

糸巻きボールの寿命...2   (2016年9月16日)

Bu160916

続編を書くつもりは無かったんだけど...こんなブログを見て、「古い糸巻きボールを使ってみようか?」なんて思ったりする変人がいたりすると、問題があるかもしれないので。

古い糸巻きボールでも、ソリッド(個体)センターの糸巻きボールは、単にゴムの劣化なんかが影響して飛距離が落ちたり止まらなくなったりするだけなんだけど、リキッド(液体)センターの糸巻きボールの場合は少し違う注意も必要なのだ。

ちょっと経験の長いゴルファーならば、糸巻きボール時代末期の「ロイヤルマックスフライ」や「タイトリストツアーバラタ」や「J`sバラタ」や「TML50」なんて高級な「リキッドセンターバラタボール」を競技で使ったりした記憶があるだろう。
そうした人達は、これらが糸巻きボール時代末期の高級ボールなので、「リキッドセンター」と言うのは新しい技術の高級ボールと思いがちだが、実は1930年代にはもう発売されているのだ。
飛距離とコントロール...つまり液体をセンターに使う事によって、慣性モーメントでスピンのかかり過ぎを防ぎ飛行を安定させると言う事は早くから考えられ、実際に作られていたという訳だ。
そしてその当時、今程安全性への関心は高くなかった為か、一部のリキッドセンターボールのリキッドの成分には性能向上を第一に考えて、有毒な物質も(猛毒ではない)使われていたらしい。
その成分は当時一般に公開されていなかった為に、事故も起きていたと言う話が伝わる。

また成分が有毒でなくても、ゴルフボールはこの中心部のリキッドは凍らせた後、糸ゴムによって何重にも巻かれて行って最後にバラタカバー(要するに天然ゴム)を被せて作られる。
その為に結果として内部の液体には非常に高圧の力がかかっている。
この為にゴルフボールの分解や破裂に寄って、かなりの数の失明事故が発生したとも言われている。
子供なんかが興味本位でゴルフボールにナイフを入れ、中の糸ゴムが切れて跳ねて目に当たったとか、内部の液体がもの凄い力で噴出して来て目に当たったとか....

また以前はバラタカバーと言うとなんだか高級ゴルフボールの証みたいに思われていたけど、単に感触打感が素晴らしいと言うだけで、要するに傷みやすい天然ゴム...つまり、安い合成樹脂よりも絶対に劣化の速いゴムと言う事。
これは個人の経験だけど、タイトのツアーバラタやロイヤルマックスフライなんかは同じ時代の合成カバー(今ならサーリンやアイオノマー)に比べて、もの凄く衝撃に弱くなっている。
ミスヒットが無くても使っているうちに、あっという間にボロボロになって行く。
ラウンド後半には、まずもう寿命だと思える様な状態になる。
他のマックスフライやレクスターは、あまり変わらないのに。

もっと製造年代の古いリキッドセンターバラタカバーのボールの場合はそれが極端に酷い。
アプローチの練習をしただけで、もうコースで使う気にならない程ボロボロになる...

実際にコースで使うと、ミスが無いのに何ショットかで凹んでヒビ迄入っている。
これはこのまま使うと、フルショットなんかしようものなら破裂しそうだ。
バンカーでトップしたって同じだ。
そうした時に、内部のリキッドが飛び散って飛散した場合、それが有毒なものだったら健康被害も心配されるし、目に入ったら失明の恐れもあるかもしれない。

現実に、残っている古いリキッドセンター糸巻きボールは少ないかもしれないが、手元には古いウィルソンのブルーリッジなんて言うボールもある。
作られた当時はこうしたボールは最先端のボールだったかもしれないが、今ではリキッドセンターバラタカバーのボールはソリッドセンター合成樹脂カバーのものよりずっと劣化していると思った方が良い。



好きな遊びで無用の怪我はしないように...くれぐれも、気をつけて。

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