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2016年10月 7日 (金)

春爛漫   (2016年4月4日)

Bu160404近所の桜は満開に近くなって来た。
ただ、まだ若い花の力は強くて、少々の風では花びらは散って行かない。

夕方なのに奇妙な明るさを感じる、ほぼ満開の桜の花。
川縁のもう十分に古くなった桜の木々の下、沢山の人が桜の時間に浸っている。

中に高校生らしき少女が数名、大きめのお揃いのウィンドブレーカーを羽織って一列に座っている。
クラブ活動帰りの為か、下に何かのユニフォームを着ているようだ。

川面には傾き始めた夕陽がその光を反射していて、上からは花を沢山つけた長い枝が伸びている。
ほぼシルエットになった少女達の姿は、まるで「これぞ青春」といった光景。
我々の時代だったら、それぞれが夢や悩みや学校生活や恋愛話なんかを語り合い、結論なんて出るはずも無いそんな時間が、多分一生忘れられない「青春の思い出の一場面」になって行ったはず。
...が、この時代、少女達は全員左手にスマホを持ち、何も語らずに同じように指を動かしている。
せっかくの桜の花の下、花も川面の夕陽も見ずにひたすらスマホを見続ける。
お互いに話をする事も無く、時折言葉に出すのはスマホを指差して隣の娘に何かを見せたときだけ。

桜の花は、スマホの映像を通して眺めている。
話はスマホのメールでやり取りしている。
そんなに近くに並んで座っているのに、繋がっているのはスマホだけ。

時は春、満開の桜の花の下、彼女らは人生の時代の春を生きる。
スマホで繋がり、スマホで見て、スマホで感じる、それを当たり前として。

おいおい、スマホから目を上げて、君等の回りの空気を自分の目で見てみろよ。
香りを嗅ぎ、風に触れ、その指に現実を感じろよ。
スマホの中の映像なんて、ホントは全部嘘なんだぞ...なんて言いたい自分は、既に時代から取り残された存在なのかもなあ。
でも、おせっかいで出しゃばりで迷惑だろうが、言っておく。
こんな虚像配信・噂創造・いじめ増進・自己醜態発表装置に、生きる事を委ねちゃいけないよ。
これは人に便利を与えるものだけど、人を幸せには絶対にしないものなんだ。


...桜の花が散る時には、目を上げてその身で散る花びらを感じて欲しい。

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