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2016年10月 6日 (木)

ヤ ムスターファ (その2)   (2015年8月29日)

Bu150829「ヤ ムスターファ」というのはトルコの民族音楽(あるいは流行歌?)...日本では坂本九が「悲しき60歳」という名でヒットさせた。
この中では60歳と言うのが、「既に十分年老いてしまってもう何もかも手遅れだ」と言うような意味で使われている。
実際に私も若い頃は60歳なんて、もうすっかり年老いて枯れてしまった隠居老人で、何の夢も無くなった死を待つだけの余生を生きている人」みたいなイメージを持っていた。
...だから現実に自分がそんな年になったことを、何時まで経っても実感出来ないんだけれど。



ゴルフ界に「2020年問題」と言われているものがある。

今はまだ元気にゴルフをやっている所謂「団塊の世代」の過半数が、2020年頃に70歳を越える。
その結果、今のゴルフ場の来場者の多くを占めるその世代が体力的にも金銭的にも限界が来てゴルフから引退して行く....予想ではゴルフ場への来場者は現在の半分以下となり、結果ゴルフ場の半数は潰れ、ゴルフ関連のあらゆる媒体も皆一緒に衰退して行く、と言うのだ。
確かに平日にやっているオープンコンペなどに参加しても、殆ど全員が60代以上....一番若い人でも50歳前後と言うことが多い。
20代30代の人が有給を取って参加しているなんてのは最近出会ったことがない。

私自身もこの問題は避けることは出来ない、と思っていたのが...先日のオープンコンペであった一人のゴルファーのおかげで少し光明が見えたような気がした。

その人はSさんという。
一見60代の様に見えて、動きも軽やかでプレー振りも速い。
飛距離こそでないが全てのショットを全く同じタイミングで振り抜き、驚いたことにミートのミスが殆ど無い。
特に150ヤードを超える距離をユーティリティーやショートウッドで打ち分けるのだけど、そのボールはまずグリーンを外さない。
アプローチとパットに弱点があるようだけど、400ヤード近いホールを全てパーパットを打ってボギーにして行く。
私の様にいくつかはバーディチャンスにはつくことがあっても、トンデモミスのおかげで必死にボギーパットを打つなんて事はない。

そのSさん、会話の中で「私は昭和一桁です」と言ったのには驚いた。
多く見ても75〜6歳と思っていたもんだから、聞き返した...「昭和のヒトケタですか!?」
「今年81歳ですよ」だって!!
今までにも何度か80代の人と一緒になったことはあったが、そんな人達は一見で背中が丸まっていたり動きがニブかったり、スイングも当てるだけであったり、いかにも「自分は年寄りだ」という雰囲気が溢れ出ていた。
しかし、Sさんはスイングも姿勢も態度も全く「年寄り臭さ」を感じさせない。

Sさんは60で自分の店を息子に譲り、あとはその息子の仕事を手伝ったり、地域の行事の世話をしたりしながら、週一回のゴルフを続けているそうだ。
身体で困っているのは耳が遠くなったので補聴器をつけていることくらい...「もっともっと飛ばしたいのに...飛距離が出ないのが悩みです」

このコンペの会場の結構長いコースを、私と同じ速いプレーで平気でまわって両方とも45のボギーペースを切るスコアで上がってしまった。
それでいて特にハンデが良い分けじゃあないし、競技ゴルフを一生懸命にやったこともない、と。
そしてどんなショットでも笑い飛ばし、たまにチャンスにつくと全身でそれを味わって喜んでいるし、6インチプレースありでもボールを触らない,,,もう一人の若い(と言っても50前後だが)人がきっちり置き直しているのに。

結局90を切る程度のスコアだったが、「いつもこんなもんですね」とニコニコしている。
疲れた様子も無く、気負いも愚痴も無く「今日のゴルフは楽しかった」と礼を言う。


....あと15年ゴルフをやれる訳だ。
団塊の世代がSさんのように80過ぎまでゴルフを普通に楽しめれば。
もし大部分の団塊ゴルファーがそんな風に生き延びれば、とりあえずゴルフの2020年問題は2030年まで猶予期間が出来る。
その間に、もう一度ゴルフ界全体を見直し、問題点を抜本的に改正し、若い人達の参入の道を広げることが出来れば...日本にも金持ちの上流階級だけの遊びとしてではなく、ゴルフの良さを知った「普通の人達」の「ゴルフ」が根付くことになる。
今の人達の年齢は、昔の同じ年齢の人達よりも十年以上実質的に若いと言われている。
書類上は80歳であっても、現実の体力知力は70歳以前のものだとしたら、「団塊ゴルファー達が皆80を過ぎてもピンピンとしていて、週一回はゴルフ場に出かけている」と言うのも、現実味のある話じゃないか?

Sさんのゴルフは、そんな思いを起こさせる程若く見事なプレー振りだった。
今のままなら、90になっても老人ぽく無いゴルフを笑いながら確実に続けて行けるだろう。



しかし、そういう我が身を考えてみると...70までゴルフが出来るかな?
と言うのも現実なんだけど。

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