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2017年4月14日 (金)

双眼鏡趣味の転換の契機となった双眼鏡

Bu170414


かって、その「見える事」の素晴らしさに魅かれて集めだした双眼鏡は60台以上あった。
はじめは皆が持っている様な、手頃で性能の評判のいいものからオクで落とし始めた。
(絵を描くという仕事柄か、「見る」ことにはこだわりがあった。)
それが集まるにつれ、高級双眼鏡と呼ばれるものの見え味が段違いに良い事がわかり、国内外の「名器」と呼ばれるモノを片っ端から集めるようになって行った。
そういうものは中古品であるオクでも安くて5万、いいものだと10万円を超えるものはざらだった。
ただ、有り難い事にそういう「いいもの」は、手に入れてから色々と持ち歩いて使ってみて自分の好みに合わないものはオクで売りに出す事が出来た。
例えば10万で落としたものは、自分が使った分を考えて8万くらいで売りに出せば、例外無く9万5千円から10万1千円くらいで落としてもらえた。
ちゃんと世間で高く評価されているもの程、殆どプラスマイナスゼロでこうした名器を取り引き出来るので、特別に大きな金がかかる訳ではなかった。

そしてやはり世間の評価の通り、スワロフスキーやニコン、ライカ、ツアイスの高級機はいずれも明るく解像度も凄く、それぞれのメーカーの味もあり、見る事も持ち歩いての満足感も大きかった。

それが、ちょっとした好奇心で手に入れたこの一台で変わってしまった。
キャノンの8x25is...防振双眼鏡というものに興味はあったのだが、双眼鏡マニアの間ではあまり評価が高くなく(解像度が劣る、色合いにキレがない、レンズ性能そのものが低い、等々)、一番安くて小さかったこれを落としてみた。
落札価格は新品同様で2万円台半ばだった。

正直驚いた。
確かに普通に見ると、スワロフスキーやニコンの高級機と比べてみると解像度も明るさも色合いも、とても敵わないと感じられる。
が、実際にほぼ同じ口径・倍率のスワロフスキーとニコン2台とこれを持って行き、アオバズクの巣を見に行った時...「よく見えるように感じる」のと「よく見える」のは違うという事が判った。
ニコンのHGやSE、スワロフスキーなどで覗くと、実に明るく雛の産毛迄がシャープに際立って見える...様な気がする。
対してこの8x25isで覗いてみると、防振スイッチを入れる前はそんな風なシャープで切れる様な印象は無い...それが防振スイッチを押した途端に、その雛の産毛や細かな模様や小さな動き迄が「見える」!

これを表現するのは難しいが、敢えて自分なりの表現で書いてみる。
ただし、これはあくまで私個人の感覚なので、「絶対に正しい」訳ではない。
一般の高級双眼鏡の明るくシャープで豊潤な色彩の見え方というのは、一枚一枚が「そう見えている様な気がする」奇麗な一枚の絵の積み重ねなのだ。
何か(一脚や立ち木など)に腕を固定せずに持ってみていると、どうしても(絶対に)見える像は動き続けていて、じっくり見定めるという事は出来ていない。
常にカクカクと動くパラパラ漫画を見ている様な感じと言って良い。
それに比べると、防振機能を使って像の揺れが止まってみると(あくまで手持ちに比べてだが)、その像はスローモーションの動画で続いて行くアップ画像なのだ。
「見る」のではなく「見つめる」事が出来るという訳。
あの産毛が風になびいてその下の地肌が見える、とか瞬きをするとカワイイ顔になるとか、あの色の隣はこういう色なのか、模様の形はこうだったのか、とかの「発見」が凄い。
「おかしいな、高い方の双眼鏡ではっきり見えていたはずなのに」という気持ちになる。
(もちろん高級双眼鏡を三脚に取り付けて固定してみれば、数段凄い見え方をする!
でも、それならばフィールドスコープでいいという事にもなる...双眼鏡というのは手持ちで簡単に見えると言う事が大事な存在意義であるんだから。)

一番安い小型の防振双眼鏡でこれなら、もっと性能のいい防振装置の双眼鏡なら、もっともの凄い発見が有るんじゃないか...意識が変わってしまった。

それから、長い時間をかけて集めた高級双眼鏡は、殆ど全てネットで売り払ってしまった。
全然儲けはしなかったが、殆ど損もせずに防湿庫は2台だけ残してほぼ空っぽになった。
今残っているのは、僅かに6台。
2台を除いて、それから集めた防振双眼鏡が4台。
(この後から集めた防振双眼鏡の話は後程)
散歩のおりも、鳥見や風景見、花見や星見など、見たいものが有る時には必ず防振双眼鏡を持って行く。

前回書いたニコンの8x20は、持っている中で一番小さいので、あくまで万が一の為に入れておくだけ。

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