トーナメント

2017年4月10日 (月)

2017年マスターズ  4日目

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眠いのに、結局4時半から見てしまった。

アウトのうちに早々と期待していたお腹の出たオッサン達はボギーを叩いて落ちて行き、アメリカの期待を集めた若者二人も伸び悩んでいるうちにボギーが先行して、ズルズルと落ちて行く。

早めのスタート組のあちこちで、バーディーを量産して頭を出して来るのもいるけど、「へえ」と思っているうちにボギーを打って頭を引っ込める。
調子が良くて伸びて来ても、それをそのまま行かせない所がマスターズのオーガスタの素晴らしい所なんだろう。

インに入る頃には、優勝争いは最終組の二人ローズとガルシアにほぼ決まって来た。
この二人はつまらないボギーを打たずに、少しずつスコアを伸ばして行く。
しかし、この二人を見ているとショットはガルシア、パットはローズと得意分野が別れて、それぞれの強みを生かしてスコアを伸ばして行く。

ガルシアのショット、特にアイアンの切れは凄い。
しかし、それでワンピン前後のチャンスに次々とつけて行くけど、それが悲しい程に入らない...ともかく肝心な時に「打てない」。

試合は13番でガルシアが左の木の中に打ち込み、アンプレヤブルにした所で決まったように見えた。
ガルシアはやっと4オン、それに対してローズは楽々2オン...が、これを二人ともパーで終えた事でガルシアは命拾い。
15番の2打目の凄さ...ピン直撃のアイアンの精度と、普段だったら絶対に入らないイーグルパットを入れた(これは多分見ていた誰もが、この日が誕生日だったあのセベ・バレステロスが「入れてくれた」と思っただろう)時、優勝する姿が見えた気がした。

ところがそのまま行けないのがガルシア。
16番では、短いバーディパットを手が動かずにただのパー。
もう73回もメジャーに挑戦しながら、一度も勝てないのはそのパットの酷さ...このレベルでは「イップス」と言ってもよいだろう。
それを観客も皆知っているから、この頃から1m以内のパットでさえ入れれば観客から大声援...クールでパットの上手いローズが、まるで「判官びいき」の観客達にとってすっかり敵役のようになってしまったのはちょっと可哀想だった。

そのパット名手のミスパットで同スコアになっての18番、「やっぱりのガルシア」は短いバーディーパットを外して結局プレーオフ。
あの短いパットを外した事で、もし今年勝てなかったらゴルフを引退するくらいの傷になるだろうと心配迄する始末。
プレーオフは、先にローズのティーショットミスで1打のハンデがついたけど、ローズがパーパットを入れれば、やっぱり今度もガルシアはパットを外すはず...それが入らずに、やっとガルシアのバーディパットが(バレステロスのおかげで)入って、ガルシアの優勝。

ローズは近い将来グリーンジャケットを着れると思うけど、ガルシアは今日の勝利をモノにしなければもう二度とチャンスは来ない...自分はそんな風に感じていたけど、多分観客の人達もそう感じていたから、8〜9割の人がガルシアの応援になってしまったんだろう。

長い時間の観戦だったけど、今年は納得の行く良い結末になった様な気がする。



そうそう、スピースが最終日の12番でまた池に入れたのは、彼の精神に大きな傷になって残るのではないかと心配している。
パワー全盛の現代ゴルフだけど、ゴルフって言うのはやっぱり「心と気持ちに影響されるゲーム」だと言う事だ。

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2017年4月 9日 (日)

2017年マスターズ  3日目

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花の無い「花のマスターズ」3日目。
風も弱くなり、絶好のムービングデイ。
結果は最終日が面白い組み合わせとなった。

最終組は今絶好調でメジャー1勝の英国のローズと、まだ70何戦かメジャー未勝利のスペインのガルシア。
その前の組が勢いの有るバリバリの若手、地元アメリカのファウラーとスピース。
観客は当然この組に一番注目するだろう。
そして面白いのが(自分が一番気に入っている)、後から3組目のお腹ポッコリ中年男のムーアとホフマン組。
最近は背が高く腹の出ていない、アスリート体型のゴルファーが優勝争いをする事が多いけれど、この二人にマスターズ初出場と言うW・マガートを足した3人の、ずんぐりむっくりお腹ポコ出体型のゴルファーが上位を脅かすの実に面白い。
それにその体型の為か、3人3様の独特のスイングもまた見ていて面白い。

それにしても、あらためてこうした大きなゲームで上位に来る為にはパットが上手くなければダメだという事がよく判る。
結局最後のワンピン前後のパットが入らなければ、スコアは崩れる一方になる。
あれだけの名手が居ても、殆どのショットは1m以内にはつかないのだから。
だから逆に、ガルシアがあれだけ短いパットを外してトップにいるのは奇跡のようだ。
彼にジョーダン・スピースのパットがあれば、メジャーにいったい何勝していた事か...

言いたくないけど、松山のパットのモゾモゾと始動までの時間が長いのは、見ていて気持ちが悪くなる。
時間がかかる程入る様な雰囲気が無くなって行く...元々プレーは遅かったが、前はあれほどじゃあ無かったと思うけど。
...誰かが変な事教えたのかねえ。

さて、もう一日。
明日は4時起きか。

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2017年4月 8日 (土)

2017年マスターズ  2日目

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2日目。

予選カットされた中に、昨年優勝のD・ウィレットがいる。
本当に昨年は「運が良過ぎ」と言う感覚が強かったので、「やっぱりね」という思いが強い。
かってのノーマンのように、世界ランク1位の時代にどうしてもこのマスターズに勝ちたくてしょうがなかったのに、1度ならずも2度3度とゴルフの神様の「悪意」さえ感じる仕打ちで、実力は皆に認められながらとうとう勝つ事が出来なかったゴルファーがいれば、反対にたった一度のラッキーで勝ってしまって歴史に名を残すゴルファーもいる。

ステンソンやB・ワトソン、Sh・ローリー、Z・ジョンソン、P・リード、そして個人的に応援していたカブレラも予選落ち。

ガルシアやファウラーが一応トップにいるけど、優勝争いが見えて来るのは明日の3日目が終わってからだろう。
個人的にはメジャーに数え切れないくらい挑戦しながら、一度もとれていないガルシアやウェストウッドに獲らせてやりたいし、ファウラーにも松山にも獲って欲しいけど...本当にオーガスタに住んでいるゴルフの神様は意地悪だからなあ。

まあ、飛距離と番手の情報が全く我々の参考にはならなくなって久しいから、所詮「ゴルフサーカス」の舞台を見ているようで、「自分も」なんて気には全くならないのが寂しい話。
これもゴルフの人気が下がりつつある一つの理由だと思うんだけど、判ってないんだろうねPGAもR&Aも。

さて、後二日、サーカスゴルフを見物するか...

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2017年4月 7日 (金)

2017年マスターズ 1日目

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天気は晴れ、強風が吹くゴルフ日和のオーガスタ。
今年のオナラブルスターターは、二人しかいない。
ゲーリー・プレーヤーとジャック・ニクラス。
アーノルド・パーマーは、昨年9月87歳で世を去った。

残ったプレーヤーも81歳、ニクラスも77歳...生きているゴルフ史のレジェンドがボールを打つ姿を見る事ももう多くはないだろう。
なんて、他人の心配するより自分の心配をしなくては行けない年になった事を自覚しなくちゃな。

風に吹かれる木々の音のするオーガスタ、なんかいつもと違うと思ったら...殆ど花が咲いてない!
放送に寄ると今年は花が咲くのが早くて、みんな咲き終わってしまったんだと。
まあ、いつもテレビ用に作り過ぎの感があるオーガスタ、緑一色のフェアウェイやグリーンはかえって落ち着いた感があって心地よい。

1日目でどんなスコアだろうと優勝が誰かなんて神のみぞ知る世界、2日目迄は普段見る事のないゴルファー達の顔見せを楽しめばいい...かってマスターズで勝った事の有る面々の元気な姿を見る事は、まるで同窓会のようでその変わり具合を見比べるのが面白い。
...そんな中にバレステロスの姿が無いのが寂しいけれど。

それにしても、階段から落ちて腰を怪我して棄権だと言うD・ジョンソン...
なんだかねえ。

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2016年12月 4日 (日)

松山が...

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いつもなら、この時期の試合なんてあまり興味は無いんだけれど。

タイガー・ウッズがホストの「ヒーローワールドチャレンジ」の三日目に、松山が7打差の首位に立ったと言うニュースを見た。
正規のツアーではなくチャリティーの試合みたいなもんだけど、参加しているメンバーが凄いもんだから「大したもんだ」と言う感想になる。

7打差の2位にダスティン・ジョンソンとヘンリク・ステンソン、その後にファウラーやらスネデカーやら...スピースもB・ワトソンもいるし、復活を目指すタイガーもいる、主に米ツアーのそうそうたるメンバー相手なんだから大したもの。

松山が、これをブッチギリで勝てば何かが変わるかもしれない。
所謂「化ける」ってヤツ。
もし化けて、こうした優勝争いが当たり前の状態になると、今年のメジャーは楽しみになるけど...でもまあ、そんな甘いものじゃない様な気はしている。
今はまだメインのプロ達は調整途中で、仕上げて行く目標はみな4月のマスターズだから、3月に入って調子を上げて行って、4月の前半に最高のパフォーマンスが出来るように持って行くはずだ。

松山はこうしたメジャーの試合に対しても、緊張し過ぎたり神経質にならずに入って行ける類い稀な感性を持っているから、この調子を更に上げて行けば十分勝つチャンスがあると思うんだけど...どうなるかなあ。

もしこの状態が、ある程度極めたプロゴルファーにみられる「ゾーンに入った」と言うヤツだったら、ちょっと今の時期では早すぎる。
やろうとしている事がほぼ全て自分の思ったように出来る「ゾーンに入った」なんて時期は、せいぜい3ヶ月くらいしか続かないと、以前のプロ達を見て感じている...だとするとマスターズ迄、ギリギリだ。

勝つのはほぼ間違いないだろうけど、その後の状態がどうなるか...そっちの心配をしてしまう。

世界を相手に戦っている松山は、やっぱり応援してしまうよなあ。
あのアドレスが長いのと、プレーが遅いのが嫌いだけど。




(追記12月5日)

結局優勝したけど。
なんだよ「73」て。

まだ、化けられてないな...

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2016年10月 8日 (土)

アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー   (2016年8月8日)

Bu160808オリンピック狂想曲に乗る気にもなれない、ひねくれ者の目にとまったのは意外だった。
「ポール・ローリーマッチプレー」...世界マッチプレーとも違う、欧州ツアーのマッチプレーらしい。
ポール・ローリーと言えば、あの「カーヌスティーの悲劇」の主人公ジャン・バンデベルデのゴルフ史のドラマの勝利者...結果的にその試合に勝っただけなんだけど、世界的には負けたバンデベルデばかりが有名になってしまって、ローリーの知名度は低い。
そんな彼がホストとなっている欧州ツアーのマッチプレーがこの試合。
マキロイやガルシア、ウェストウッド達は出ていない。

まあ、地味な試合だが...勝ったアンソニー・ウォールと言う、41歳、世界ランク234位、16年前に1勝したきりの188センチ推定100kg以上の巨漢のゴルフが気に入ってしまった。
平均飛距離150位、平均ストローク165位、Fwキープ121位、パーオン率177位....
まあ、どう見ても欧州ツアーの普通の「その他」のメンバーだろう。

しかし、彼のスイングをみて驚いた...インパクトが実に柔らかい。
巨体の割に飛ばないのは、ドライバーもアイアンもアプローチも殆ど同じイメージで柔らかく振っているからだろう。
絶対に「引っ叩く」と言うイメージではない。

極私的な考え方だが、私はゴルファーには二通りのスイングをする者があると思う。
一つはタイガーやノーマン、ワトソン、マキロイ、デイなんかの様に、インパクトの強い、ボールをぶっ叩くスイング。
一つは、エルスやファルド、ペイビン、スピース、グレースなんかの様に、インパクトの柔らかい、ボールを運び操るスイング。

距離はもちろんインパクトの強い叩くスイングの方が圧倒的に出るけど、オレが見ていて好きなのはインパクトの柔らかいゴルファー。
このウォールは、どのショットのインパクトも柔らかくてオレ好み。
ただ、彼の成績を見る限り、トーナメントでは結果は残せていない...しかし長い間ヨーロッパツアーのレギュラーとして残っていると言う事は、数字に出ない強さはあると言う事。

それがこのマッチプレーを見ているとよくわかった。
大抵のホールで彼は相手より20〜50ヤード飛んでいない。
しかもグリーンへのショットでも、相手を圧倒する様なキレのあるショットを打つ訳ではない。
グリーンを外したり、バンカーに入れたり...しかし、それをことごとく寄せて来る。
相手が目の前にいるマッチプレーでは、これが強い。
バーディーを取るしかアップ出来ず、しかもパー5では相手がが2オンしていても、3打目で確実にバーディーを取れるアプローチをして来る。
これは3打目がピッタリ寄ると言うより、寄せやすい入れやすい場所に確実に打って来ているから。
ミスしてもミスする場所がいいのだ。

それを続けていると、どうしても相手は無理攻めをして来て自滅する。
おまけに彼が易しい所につけた長いパットを入れて来ると、短いが難しいラインにつけたパットにはよりプレッシャーがかかって、相手は消耗して行く...
そして柔らかいインパクトのスイングはリードしても変わらないから、相手はその自滅を待つ事を諦めざるを得ず、自分が無理攻めをする事しか勝機を見いだせなくなる。

スコアを積み重ねる普通のトーナメントでは、彼の強さは発揮されないだろう。
スピース程のパッティングの上手さがあれば別だけど(スピース・平均パット数1位(アメリカツアー)、ウォール・平均パット数73位(欧州ツアー))。
アンダーを増やすしか上位に行けないストローク戦の試合では、どうしてもバーディーを取る為にウォール自身が無理攻めを重ねて来たんだろう。
マッチプレーは、こうしたゴルファーが発見出来るから面白い。
なんたって、ゴルフってのはマッチプレーから始まったモノなんだから、これが「本来のゴルフ」という事。
ストローク数の競争が当たり前になると、スコア乞食になる人間が多くなって、ゴルフが卑しくなりやすいけど...マッチプレーなら、ほんの少し「嫌なヤツ」になる者が出るくらいで、よっぽど爽やかなゴルフになると思う。



それにしても、あの柔らかいインパクト...真似したいもんだなあ。

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2016年10月 7日 (金)

2016年全英シニアオープン   (2016年7月25日)

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あの17年前の「カーヌスティーの悲劇」の主人公バンデベルデの初めてのシニア全英オープン出場と、二日目に井戸木が首位に立ったというニュースで試合を見ていた。

バンデベルデは、因縁のカーヌスティーで初日に大きく崩れて予選通過はならなかった。
井戸木は3日目4日目と連続5オーバーを続けて、結局3オーバーの30位で終わった。
試合はP・ブロードハーストとM・A・ヒメネスが最終18番迄争って、ブロードハーストの優勝。

気持ちとしては二日目のジャン・バンデベルデのカットで、今年の全英シニアへの大きな興味は消えてしまった。
井戸木の健闘はあったが、試合全体としては自分の知っているほぼ同年代のプロ達が上位に絡む事は無く、3日目4日目は50歳を超えたばかりのシニアのルーキー達が優勝争いを繰り広げている状態。
ああ...つまらない。

アメリカのチャンピオンズツアーもそうだが、我々は結局シニアの試合には「懐かしいレジェンドゴルファー」の活躍を期待してしまうのだ。
我々の同じ世代の仲間にもいた、「若い時代にゴルフを始めれらなかったから、シニアでプロになって一花咲かそう」なんて者達は、シニアツアーではむしろはた迷惑な存在なんだと言う事が残酷だけど現実だ。
プロのシニアの試合に興味を持つ人々は、かって自分がゴルフに熱中していた時代に活躍した「憧れの有名プロ」のゴルフをする姿が見たいのであって、名も知れないオッサンが優勝争いをしたって誰も喜んだり熱中したり共感なんてしやしない。
むしろ懐かしい有名プロの優勝を「小汚いどこかの親父」が邪魔をした、なんて風に見られてしまう。

シニアのツアーが興行として成功するには「名の知れた有名プロの活躍」が必須の条件なんだと思う。
自分が若かった頃への郷愁と、一緒に同じ時代を過ごして来たヒーローへの共感....懐かしいヒーローが勝てば、「自分も、もう一度」と言う気持ちになったり、「まだまだ自分も」と元気づけられたりする。

しかし、私の時代のそう言ったプロ達は、もう既にシニアでも勝てないどころか、上位に入る事も難しくなっているのが現実。
シニアでも勝てるのは50代。
60を越えると優勝争いに顔を出す事が極端に少なくなって来る。
今回優勝争いをしていたのは、レギュラーツアーでも優勝争いをしているヒメネスと、50代になったばかりの二人...


バンデベルデとカーヌスティーの話の後は、日に日に興味は薄れて行った。
...これで、自分の今年のトーナメント観戦は終わった。


秋のゴルフシーズンは、プロも他人も関係なく自分の好きなゴルフを楽しみたい。

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2016年全英オープン4日目    (2016年7月18日)

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面白い試合だった。
3位以下を10打以上離しての「別世界二人旅」だったから、一方が崩れる事無くお互いに伸ばし合う試合は見ていて面白い。
多くの場合はどこかで一方が大きなミスをして、勝負の流れが決まってしまうものだけど...こうしたメジャーの試合では、かってのパーマー対ニクラス、ニクラス対ワトソンの「帝王交代」の名試合や、ニクラスに迫った青木の試合等と並ぶ、ゴルフ史に残る様な名勝負だったと思う。

なにしろ2位に終わったミケルソンのスコアは、1イーグル4バーディーでボギー無しの65!
何度かあったトラブルを驚異的なアプローチとパットで切り抜け、ノーボギーでのラウンドは迫力があった。
そのミケルソンに競り勝ったステンソンは、10バーディー2ボギーの63!
たった二つのボギーがいずれも3パット....しかし,奇跡的な長いバーディーパットを何度も入れての10バーディー。
パットで崩れてパットで浮かび上がったラウンドだった。
特に二人の「マッチプレー」となった流れの中で、二人の順位を動かしたのは「ピン近くにつけたミケルソンより長いパットを先に入れる」という、マッチプレーの勝ちの方程式を成功させる勝負強さ。
この結果、より近いパットをミケルソンが入れられずに順位が動いた。

初のメジャー勝利に緊張するかと思ったステンソンには運も味方した。
最終ホール2打差で迎えたティーショット...3wで届くはずが無いと言う310yのバンカーに,アドレナリンが出てしまったステンソンのボールは転がって行く。
ここに入れればダボもあると言うバンカーの僅か手前でボールは止まった...多分ここであの性悪な女神はステンソンに味方したんだと思う。
見事なラウンドだった。

多くの有力なゴルファーに、予選の二日間で優勝争いに参加もさせられない様な「不公平」を与えた女神は、好運に助けられた二人のゴルファーにこういう落ち着いた名勝負をさせたかったのかもしれない。
結局、3日目からこの二人以外は誰一人この勝負に参加出来ず、優勝争いと違う世界でゴルフをしているしかなかった。

D・ジョンソンに続いて、また一人大化けしそうなゴルファーが覚醒した。
少し前迄、スピース・デイ・マキロイが現代のビッグ3なんて言われていたが、今やそれにD・ジョンソンやこのステルソン、それにB・ワトソンらが加わって,まだまだ戦国時代が続く様相になって来た。
もちろん「死んだ振り」してたミケルソンがこんなゴルフをするんだし、1回当たれば大きくジャンプアップしそうな「老若の無名」もゴロゴロいるのが見える。
来年のマスターズ迄に,プロゴルフの世界はどんな風に変わって行くのやら。



全米プロやライダーカップには興味が無いので、今年のトーナメント観戦は来週の全英シニアで終わり。
(舞台があのカーヌスティーなので見る気になった)。

そして、早く足首を治して自分のゴルフを楽しもう。
やっぱり、ゴルフってのは観戦するより、自分がやるドタバタゴルフの方が「絶対に楽しい」からな。

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2016年全英オープン3日目    (2016年7月17日)

Bu160717いかにも全英オープンらしい天気の3日目。

優勝争いは、やはり2日目迄の運不運がそのままハンデとなってしまって、ミケルソンとステンソンに誰も近づけない。
二人が同じ組で競り合って調子を上げている為に、最終日に二人とも崩れる様な雰囲気は無く、大して波乱の無い最終日になってしまいそうだ。

二日間のアンラッキー組で生き残った強豪達も、3日目になんとか大きくスコアを伸ばそうとして無理攻めになり、結局コースの罠にはまってしまう。
D・ジョンソン、R・マキロイ.J・デイ達は、スコアを伸ばしかけるとOBを打ったり、バンカーにハマったり、ラフに打ち込んだり...
3打差くらいで3日目に入る状況だったら、彼等はきっと優勝争いに絡んで来たろうに...

そんな中で、優勝争い迄は届かないだろうけれど地味に健闘しているユニークなキャラクターのゴルファー達が魅力的だ。

デンマークのS・ケルドセンは、北欧人なのに(何か北欧人ってみんな背が高いイメージがあるんだよなあ)170センチと日本人と変わらない身長で、飛距離も出ないのに40歳を過ぎてどんどん強くなっているくせ者ゴルファー。
プレー振りも歯切れがよく魅力がある。

そして、どこへ行っても「ビーフ!」と言う歓声に包まれるイングランドの人気者A・ジョンストン。
まだ27歳ながら、まるでイスラムの聖職者のように伸ばしたあごひげと、多分100キロを軽く超える様な巨漢のプレーは,意外と小技も上手くて面白い。
「ビーフ!」とのあだ名は,子どもの頃に付けられて以来変わらないんだとか。

そして,圧倒的な飛距離を誇るサモアの怪物、T・フィナウ。
現在26歳で、下部ツアーの時代から「400y飛ばした」とか,「パー4を1オンした」なんて事が常について回ったんだとか。
ラグビーや格闘技の世界でその驚異的な体力が知られている、フィジーやサモアの血を持つ怪物(実際彼の兄弟はそっちの方向で活躍しているんだとか)が,ゴルフでどんな風に化けて行くのかが楽しみだ。

優勝の行方は二人に限られてしまったが,そんな傍役達の「大化け」を期待したい明日の最終日。
もう1日、寝不足が続く。

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2016年全英オープン2日目    (2016年7月16日)

Bu160716みんな身に覚えがあると思うけど...

ゴルフってヤツは、本当に「不公平な」ゲームなんだよなあ。
まあ、体力や体格に差があったって、それで体重別や飛距離別クラスに分けられていない...言わば柔道等の無差別級みたいなものと言う所もあるけれど、それプラス今度の全英オープンの状況だ。

2日目は、「これぞ全英オープン」と言う、「風」プラス「雨」プラス「低温」のスコットランドらしい天気。
昨日ゴルファーも観客も全員半袖だったのに、今日は半袖でプレーしている人が話題になる程の「全員長袖・セーター・レインウェア」の冬衣装!
強い風が吹き、ピンフラッグがしなり、横殴りの雨が降る...と言っても、この酷い状況でラウンドしているのは今日の後半午後スタートのゴルファー達。
「ゴルフの不公平」の最たる物...天気の当たり外れが、今回の全英オープンではあからさまに出てしまった。

1日目にスコアを伸ばしたのは、晴れてはいても風が止んだ午後スタートの組が多かった。
そして2日目は昨日の好天の影響が残る、風が吹きはしても穏やかだった午前スタートの組...つまり昨日好天でスコアを伸ばした組が、2日目も好天に恵まれてスコアを伸ばし、昨日午前中に風に悩まされた組は今日は更に酷い悪天候の中でスコアを崩す事になった。
1日目ラッキーだった組は2日目もラッキーな条件となり、1日目アンラッキーだった組は2日目更なるアンラッキーに見舞われた事になったのだ。
実際に見ていて、後半ラウンドしていた組はどんなゴルファーだって「絶対に」ミケルソンのように10アンダーなんて出せる訳ない...どんなに凄いゴルファーでもパープレーがやっとだろうと言う天気の中でのプレーだった。
でも、これがゴルフと言う事だ。
こういう「不公平」は、今迄の全英オープンでも他のメジャーでも何度も見て来た。

ゴルフの女神って言うのは、本当に性悪な悪戯好きの悪女なのだ。

それでもB・ワトソンやJ・スピースは、悪天候の中、悪いなりに耐えて予選は通過した。
耐え切れずに落ちて行った松山は、やはり地力が彼等の域迄達していないと言う事だ。
全米ではD・ジョンソンとガルシア、全英ではマキロイとB・ワトソン...それぞれ一流どころと同じ組になり、自分だけ遥かに及ばずに予選落ちと言う所・・・彼等とはまだ格が違うと言う事で、日本でチヤホヤされているのは勘違いに過ぎないと思って、精進して欲しい。
(潜在能力はまだまだあると思っているけど、あのスイングを疑問に思っているのはオレだけか?)

明日から三日目、トップグループとギリギリ通過グループがラウンドした条件が違い過ぎたので、3日目からのゴルフで条件が同じになってどうスコアが動くか...そこが楽しみだ。


さて、明日はどんな天気だ?
もし今日の午後みたいな天気になったら、トップグループのスコアが一編に落ちて来るはず。
その戦いを見てみたい。

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