ゴルフな風景

2011年1月18日 (火)

緑の遊技場   (2010年8月10日)

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緑の遊技場
緑の遊園地
緑の競技場
緑の闘技場
緑の散歩道
緑の夢舞台
緑の散策路
緑の...

前夜の眠れない興奮と
自信と不安
肯定と否定
ティーグラウンドでの高揚
グリーンを降りる時の落胆

無謀な挑戦と根拠のない楽観
悲しみの失望と自己嫌悪の後悔

ああ、暫定球なら
みんなナイスショットなのに!


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「大叩き男さん、
この記事を読まなければ良かった・・・
明日のコンペの為なら月曜日の記事だけ読めばよかった
Posted by:おっちゃん at 2010年08月12日(木) 03:04

おっちゃんさん、こんにちは。
...あらあ、なんて申し訳ないことを(笑)。
でも、大丈夫です。
最初のショットから、「これは暫定球だ」と思えばいいんです。
Posted by:大叩き男 at 2010年08月12日(木) 09:20 」

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もう、やめる...  (2010年7月25日)

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ゴルフっていうのは、1割の喜びと9割の悲しみを味わうゲームだ...最近、そんな風に感じる。

毎週一回ラウンドしたって、そのうち喜びで終わるラウンドなんて年に5回も無いだろう。
月に一回しかゴルフに行けない人にとっては、喜びのラウンドなんて年に一度あればいい方だ。

本を読み、練習して、道具を換え、悪いイメージを消し去って望む久しぶりのラウンド。
前夜は興奮してあまり眠れず、寝不足のまま向かうゴルフ場。
「今日はやれる」との予感と、なんとなく湧いてくる希望と自信。
丹念にストレッチし、練習場で打ち、パティンググリーンで状態を確かめ、朝日に輝くスタートホールのティグランドに立つ。
興奮と緊張でアドレナリンは体中を駆け巡り、気合いと集中力を極限まで高めて、自分の全てを乗せたドライバーの一振り...

...風呂から見るコースの景色は、まるで自分とは縁のない世界に見える。
朝感じたあの高揚感は、一体なんだったんだろう。

...俺には才能が無いんだ。
ゴルフをやるセンスも閃きもないし、俺には向いてないんだ。
学生時代の勉強なんかより、ゴルフの方がよっぽど勉強し研究し練習しているっていうのに...
考えてみれば、俺の人生で一番真面目に取り組んでいるものだっていうのに...
もうやめよう。
俺には才能が無い。

「ただいま」...家のドアを開けると、妻は「あら、またダメだったの」と言う。
俺がどう演技しようと、妻には結果は一目瞭然らしい。
「もう、ゴルフはやめるよ」
「あら、そう」
「今度は二人で温泉でも行こう」
「...」
「どうした?」
「ゴルフやめるの7回目ね。 温泉に行こうは3回目だけど。」
「いや、今度はもうやめた、本当にやめた。」


ゴルフをやめるとなれば...こんなに悩むこともなくなって、眠れない夜もなくなって、クラブを買い替えるために金を使うこともなくなって...あのドライバー、高かったのに...練習場では良かったのに...
なんでコースではあんなに曲がるんだ?
...あれは、ちょっとボールを中に入れ過ぎていたのか?
...それにちょっと右を向いていたか?
...だから引っぱり込んで...もっとボールを左に置けば...フェースも左を向いていた気がする...あれは...?
...そうか!

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灼熱地獄のような日が続きますね~
こんな天候ならゴルフも命懸けになっちゃいますね
もう8回目の「やめる」に1歩踏み出した様子ですね
大叩き男サンは中毒患者のお手本ですね
Posted by:Shu at 2010年07月25日(日) 11:15

Shuさん、こんにちは。
暑いですねえ..。
いや、これは私の話ではありません。
沢山沢山いらっしゃる、可哀想で幸せなゴルファー達のお話です。
(私は既に10回以上、ゴルフやめたことがあります(笑)から)
Posted by:大叩き男 at 2010年07月25日(日) 11:47

はじめまして。
すばらしいの、一言です。
Posted by:ライズ at 2010年07月25日(日) 14:26

本日もトンでもない暑さでした。 
ご一緒下さったスーパーシニア様に凍らせたオシボリを用意して、
頃合をみて渡すと喜んで下さいました。
このシニア様も、「あのマウントを越えなくなったらゴルフはやめる」
と、公言されていたそうです。
「あのマウントですか?」と聞くと、
「あのな、やめれる訳無いやろ」って逆切れしてます。 
ずっと元気でいて下さい 
Posted by:joshua at 2010年07月25日(日) 19:25

わかりますねぇ。
金銭的な事情も絡んだジブンは、情熱が冷めたのもあって、クラブを置きました・・・
1年経つとムズムズしてきてますけどね(笑)
Posted by:こーぢ at 2010年07月25日(日) 21:04

ライズさん、こんばんは。
どうもありがとうございます。
Posted by:大叩き男 at 2010年07月25日(日) 21:36

joshuaさん、こんばんは。
75歳過ぎて普通に競技やっているってこと、凄いものですよねえ...
世間じゃ、「ボケ」だの「病気」だの「寝たきり」だのと言われている人が多い年代なのに...ゴルフを出来るだけでも大変なのに、若い人相手に「競う」ゴルフをつづけているってこと、大したもんです。
お元気で、と言うしか...
Posted by:大叩き男 at 2010年07月25日(日) 21:42

こーぢさん、こんばんは。
金銭的な事情は辛いですね...
いいと思います、休んでもやめても。
また事情が変わったら、また改めて楽しめますから。
ゴルフを楽しむ方法もどんどん変わって良いと思いますし。
一休みしたら...
Posted by:大叩き男 at 2010年07月25日(日) 21:45

私しも何度と無くつぶやいた言葉・・・
最終ホールで「お疲れ様~」の言葉の後で・・・
でも、ゴルフに行ける元気が有れば頑張ろうと思って居ます。
Posted by:おっちゃん at 2010年07月26日(月) 05:55

おっちゃんさん、こんにちは。
ゴルフ場を出るゴルファーのほとんどは絶望した悲しそうな顔をしていると言います。
...でも、一週間、一ヶ月もすれば、早朝希望に満ちた顔でまたやってくるもんです。
我々もまた..。(笑)。
Posted by:大叩き男 at 2010年07月26日(月) 10:33 」

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挑戦   (2010年7月24日)

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夏の燃え盛る太陽の下でプレーするゴルフには、他の季節には無い「挑戦」の味がする。

「挑戦」...天上で狂気のように高笑いする太陽に対して、滴り落ちる汗にまみれて息の上がる自分の体力に対して、「なんでこんなことやってるんだ、俺は」なんて愚痴がこぼれて投げやりになる自分の弱い気持ちに対して...
「挑戦」...理想とはかけ離れた自分のスイング、イメージと関係無い飛び方をするボール、ミスして初めて気がつく浅はかな戦略に...
「挑戦」...この前のラウンドで反省したことが、全く同じ反省として出てくる学習能力の欠落に...

汗にまみれた体と気持ちで、次のティーショットを打つ。
結局これが実力、これが自分。
自分がやって来た以上のことは、夏の太陽の下では出るもんじゃない。
夏の太陽の下で「出来たこと」だけが実力だ。

だから挑戦する。
自分が出来ることを信じて、自分が出来たことを信じて。
挑戦する。
自分のゴルフに、楽しみに、ついでに人生に...

他の季節じゃ、こんなに本気で挑戦出来ない。
倒れるかもしれない夏だからこそ、命がけになったつもりで挑戦出来る。
まるで凶暴な火炎に包まれた夏ゴルフ。

挑戦だ。
挑戦だ。
...本気で倒れちゃ、洒落にならないけどね。


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「こんにちは
先日のコンペで同伴した方は、前回のラウンドは暑さでリタイヤしたとのこと
悔しそうでした
当日も「いつリタイヤかな?」
なんて言ってましたが、無事18H完遂!ホールアウトした時に「今日は回れた!」
その言葉にゴルフをする様々な意味を感じずにいられませんでした
Posted by:myひげおやじ at 2010年07月24日(土) 17:52

myひげおやじさん、こんばんは。
...冗談ではなく「命がけ」になっちゃいますねえ。
ゴルフをそんな時にやっちゃあいけませんよねえ...と言いながらも、「畳の上よりグリーンの上で死にたい」ってゴルファー、けっこう多いんですよねえ。
本人はいいけれど、一緒に回っているゴルファーはたまらないと思うんですが...
Posted by:大叩き男 at 2010年07月24日(土) 22:56 」

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焼き尽くされて... (2010年7月23日)

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他の季節なら大歓迎の快晴の天気に、「雲の一つでも居てくれよ」なんて。
スタートして、2~3ホールで「まずいよ、この暑さ...」
心の声が音になって口から漏れる。
逆光だと眩しくて目を開けていられない。
打ち出したボールは、すぐに太陽に焼き殺されてどこに消えてしまったのか行方不明になる。
白砂のバンカーなんかに入った日には、座頭一ばりの目瞑りショットをやるしか無い(この方が成功率が高かったりするんだが)。
3+4だとか、5+4打とかの足し算が上手く出来なくなって9ホール。

水を飲み、ビールを飲み、水を飲み、グショグショのシャツを着替え、頭を冷やしてまた外に...

グリーン上は巨大な風呂と化して、膝から下はまるで50度くらいの熱湯の中に浸かっているようで。
木陰一つないフェアウェイセンターは、ゴビ砂漠の廃墟の跡に立ち尽くしているようで。
まるで他人の体の自分の体が、いうことをきいたりきかなかったりで。

気力を振り絞ってグリーンにたどり着き、必死でパットを打つ頃にはそろそろ記憶も薄れて行って、何時まで経ってもカップに落ちないボールを見つめて、来し方の人生を思い出し、思い出し。
自分はどうしてここに居る?
自分は一体誰なんだ??
...此処はどこ???

気がつくとソファに横になっていたり、気がつくと冷たいシャワーを浴びていたり。

「あれ? 今日はどうしたんだっけ?」
気がつくと自宅でビールを飲んでいて。
「あなた、大丈夫?」
「ボーっとして帰って来てから、ちょっと変よ。」

ああ、今日は本当に暑い一日だったっけ。
ゴルフに行って来たんだよな、確か。

覚えているのは、カップに入らずに濃い影を落としていた、白いボールの姿だけなんだけど。


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「こんにちは、
コチラ関西もとてつもない暑さです。
そんな今週は競技が有ります 
そして、同組にはHDCP5 で、御歳 75才 の
スーパーベテランの方がいらっしゃいます。
前回はフルバックからグロスで負けた・・・。
この暑さ大丈夫なんだろうか・・・?
Posted by:joshua at 2010年07月23日(金) 18:09

oshuaさん、こんばんは。
もう十年近く前、一緒に回っていた70歳の人が後半のハーフの2ホール目で、「なんだか目がよく見えない」と言い出しました。
「白っぽく見えて、まるで色がついてないように見える」と言うのです。
すぐにプレーをやめてもらって、カートで迎えに来てもらいました。
後で聞いた話では、もう少し遅かったら熱中症で死んでいたかもしれないとのことでした。
高齢の人には、36度以上なんて猛暑の時は、本当に危険だと思います。
気をつけてあげて下さい。
Posted by:大叩き男 at 2010年07月23日(金) 23:16

昨日は38度、バンカーは灼熱地獄でした・・・
流石に無飲酒を守りきりました(ぽっくりは問題なんで ^^;)
Posted by:みずお at 2010年07月24日(土) 06:25

みずおさん、こんにちは。
気温40度に近づく日に、ゴルフは自殺行為です。
ましてや、アルコールを途中でとるなんて!
子供達を残して、ぽっくりは無いでしょう。
ご用心!
Posted by:大叩き男 at 2010年07月24日(土) 12:36 」

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2011年1月17日 (月)

オーティー・クリスマン

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かなり前に、中古クラブ屋で見つけて手に入れた、ヒッコリーシャフトのマレットタイプパター。

ネットで調べても良く判らなかったが、こういうタイプのパターを作っている会社の製品であるらしい。
別にクラシッククラブということではないようだ。
もの凄く柔らかい素材の(アルミ?)のヘッドは、すぐに他のクラブとぶつかって小さな当たり傷が付いてしまう代物だが、ボールを打った感触はタッチが柔らかくて気持ちがよい。
グリップは皮が巻いてあり、シャフトの中間とグリップの下の部分は黒い細いひもで巻いてある。

ヘッドの後部に「Otey Crisman」と刻印されていて、フェースには逆「C」のマークが付いている。
手に入れたときはフェースも小さな当たり傷が一杯ついていて、なんとなくでこぼこしているように感じたので、近所のクラブ屋でグラインダーを軽く当てて表面を平らにしてもらった。

まだ、ロングシャフトのパターを使う前のこと、なんだか感触が気に入ったので試合で使う事にした。
マッチプレーなどで、このパターを見て対戦相手が「ギョッ」とした顔をするのが面白くて、暫くエースパターとなった。
結構良く入り、このパターで破った相手は結構な数になる。
ただ、シャフトが短くて、これを使うと前傾が深くなり過ぎ、ちょっと練習するだけで腰が痛くなった。
傷つきやすいヘッドには、下の娘が一つくらいの時に履いていた赤い小さな靴下を被せて、パターカバーの代わりにしていたが、これはキャディーさんに受けた。
大事なパットの時には、その娘の靴下がなんだか「守り神」の様に感じてミスが少なかったような気もするし。

...他に使った色々なパターは、みんな売るか他人にあげるかしてしまったけれど、このパターはなんだか手放せなくて、今でも古いキャディーバッグに埃を被って挿してある。
別にクラブとしては人気も価値も無いものらしい。

...思い出したのは、このパター...娘の小さな赤い靴下をヘッドカバーにつけているときには良く入るパターだったけど、やがて娘の靴下が擦り切れてボロボロになり、ヘッドカバーとして使えなくなってからは全く入らなくなってしまったんだってこと。

今にして思えば、あの小さな赤い靴下と、セットでこそ俺のエースパターだったのかも知れないなあ...

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霜の朝 (2009年1月24日)

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良く冷え込んだコースに、物好きな人間達が「寒い、寒い」と文句を言いながらも、わざわざ暖かい寝床を朝早くから離れて、車を飛ばしてやってくる。

空は晴れて天気は良いけれど、吐く息は真っ白で、悴んだ手じゃあティーペッグもちゃんと持てやしないのに。
まだ太陽が低いうちは、フェアウェイもラフも霜で真っ白で、打ったボールなんか霜にくるまれて、すぐに行方不明になっちまう。
グリーンもパンパンに凍っているし、へたすりゃラフの芝だって凍っていて、うっかり打ち込みなんぞするものなら、手首を捻挫する危険だってある。

だが、2-3ホール、ぶつぶつ(こんな季節にコースに来る自分が悪いのに)文句を言いながら回っているうちに、やっと太陽が上がってきて、フェアウェイにも徐々に日が差してくる。
陽の当たったところはあっという間に霜が溶け出し、枯れた芝の色が蘇ってくる。
もちろん身体だって陽に光の当たれば、そこから温かいエネルギーが湧き上がってきて、文句を言う言葉も少なくなってくる。

コースにも半分ほど日が差すようになってくると、光を浴びた枯れ芝のフェアウェイと、まだ日陰の霜の降りたままの真っ白なフェアウェイの対比が、まるで抽象絵画を見ているようで面白い。
ただし、霜の無くなったところはいつものようなゴルフが出来るけれど、霜で白い所は凍っていたりロストになる危険があったりで、まるで天国と地獄が共存しているような状態。

特にグリーンは(今は殆どがベントグリーンになっているので)日陰の白い部分に打ったら、まずアウト。
狭い日向の霜の溶けた部分に打たなくてはスコアにならない。

とはいえ、こんな季節にゴルフをやるって事がクレイジー。
それはそれで、家にいたら見られない、綺麗な風景ではあるんだけれど...今こんな所でゴルフやる人は、みんな一緒のクレイジー。

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そんなにしてまで..  (2009年1月13日)

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今の季節のゴルフ場のスタートホールでの光景。

スタートハウスがある所では、必ずストーブがガンガン焚いてある。
そこでは、練習を終えた、あるいはストレッチを終わって、「さあ、これから」なんてゴルファーが集まってきて、それぞれにストーブに手をかざして暖をとっている。
すぐ後ろの窓からは、これからスタートする組の人達のティーショットが見える。
気合いを入れてアドレスしては、それぞれにショットを打っていく...はずの姿。

これから打つ人を除いた同じ組の人達は、みんなポケットに手を突っ込み、肩をすくめて寒さをこらえて待っている。
手に息を吹きかけて、かじかんだ手で必死にグリップしようとする人。
ティーグランドが凍っているので、穴明け器具で必死にティーをさす穴を掘っている人。
望んだ高さにならずに、もたもたとあちこちで穴を掘るゴルファーも。

そしてまず例外なく、ショットは不満足そのものという顔をしてティーグラウンドを降りてくる。
全員がティーショットを打ち終わると、次の組がストーブの前の特等席から、「あーあ」とか「しょうがない、行くか」なんて顔をして離れて、ドアを開け外に出て行く。
みんな一度はブルッと、身体を震わせてカートの所に歩いて行く。

もちろん、ストーブの前の暖かい特等席には、その次の組が腰を下ろして、いかにもホッとした顔をしてため息をつく。

なんだかこのストーブの前の席を動きたくない気持ちになってくるんだけれど、今日の朝早く家を出て、はるばるとやってきたんだから...と、一応やる気モードのテンションを上げようとする。
でも、窓から見えるのは、なんだか遠い世界の出来事のような気がしてくる。

やれやれ、みんな打ち終わったか...次はうちの組だよな...

天気はいい。
冬にしては穏やかな日だろう。
...だけど、寒い...グリーンもみんな凍っているんだろうなあ。
うちにいれば暖かかったのに。

何で俺は、こんな寒い日にゴルフしてるんだろう。
みんな何で、そんなにしてまでゴルフするんだ?

とか言っても、ティーグランドに立てば、なんだか浮き浮きしてスタートして行くんだけど。

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ベン・ホーガン・デケイド (2009年1月8日)

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高いコンクリートの堤防の内側、遊歩道として整備されているここら辺は、上を首都高の高架が通っていて屋根のようになっている。
風が吹けば雨も吹き込むだろうけど、なにもないよりはずっと良い雨よけになるだろう。

ブルーのシートを掛けた、段ボールやベニヤ板で作った掘っ立て小屋が数十戸並んでいる。
なかには、立派なドアや窓まで付いたものさえある。

仕事の帰りに「歩いてみようか」なんて思ったときに、この川縁の道を歩くことが多い。
ホームレスの人々の手作りの家の前を通るのは、こんな時代に「いつかは自分も」なんて事を感じて、少し気が重くなるんだけれど。
住んでいる人々は、本箱に本を多数並べている人がいたり、キャンプ用品で炊事している人がいたり、釣り道具が置いてある人がいたり、で全く普通の人のように身なりが汚れていない人も多い。
むしろ、色々な「知的な仕事に就いていた人では?」なんて事を感じさせる人さえ少なからず居る。

そんな中で、壊れかけた折り畳みイスの後ろの壁に、アイアンが一本立てかけてあるのを見かけた。
思わず近づいてそのアイアンを見てみると、それはベン・ホーガンのデケイド(ディケイド)。
さすがに勝手にクラブを手に取ってみるわけにはいかなかったので、番手は判らなかったけど6-7番くらいだろうか...

なぜすぐ判ったかというと、ゴルフに熱中しだした頃、ある5下のシングルさんから「上手くなるなら、アイアンはベン・ホーガンのデケイドを使いなよ」なんて言われて、それをローンで買ったから。
初めて手にしたときには、その綺麗さに年柄年中撫で回していたくらい感動したアイアン。
やがて、ピン アイ2に変えるまで、3年くらい使っただろうか。

そのアイアンの持ち主は、横のブルーシートの家の主なんだろうけど、これをどうしているんだろう。
グリップはかなりすり減っているけれど、彼がスイングしてしてるからなのか?
それとも単に落ちていたから拾ってきただけなのか?
あるいは単なる「用心棒」として置いてあるだけ?
あれば便利だろうという、ただの「棒」代わり?

何とも場違いなところで見つけた、ベン・ホーガン。
今、遙かなグリーンの夢を見ているのは、クラブなのか、持ち主なのか...

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手作りの道具  (2008年12月26日)

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ゴルフを始めた30代半ばの頃、時代はまだ「ウッドはパーシモン」だった。
間もなく「マルマン ダンガン」なんかが出てきて、「メタルヘッド」の時代へと移っていくのだけれど、その当時はそんな物を使うのは邪道という雰囲気が普通にあった。

初めて買ったゴルフセットはディスカウントショップの安物だったけど、本気になると気になるのは「本物」のパーシモンのドライバーとフェアウェイウッド。
ゴルフに興味を持ち、ある程度知識がついてくると、その頃人気だった「クラシックパーシモン」の名器、トミー・アーマーの693とか、ターニーのM85だとかがいかに凄い名器なのかを知るようになるが、そんな物は当時で何十万円もしてとても買える物じゃなかった。

そこで、ミズノやら、マグレガーやらの現行モデルをローンで買うことになるのだが、そのやっと手に入れた安物のパーシモンドライバーでも、「道具」としての美しさには惚れ惚れとした。

それには、経験を重ねた職人が、その熟練した技をつぎ込んで作り上げる、ある種の芸術品と言う匂いがあった。
クラウンに現れる木目の美しさ、人の手で削り上げる造形美と機能美を重ね合わせた形の美しさ、一分の隙もなくはめ込まれるペーパーファイバーのインサートの美しさ....
自分の買える範囲のパーシモンドライバーは、決して高級品ではなかったけれど、それでも一本一本違う全体の形や木目の入り方、オイルの色の微妙な違いなんかを見比べて、気に入った「一本」を見つけるのには、相当時間をかけた。
そして、いつかは「名器」と呼ばれるクラシックパーシモンのドライバーを手に入れる、というのが夢だった。

当時売っていたドライバーでも、最高級品はクラシックドライバーと同じように、ミシシッピ川流域にほんの少し残っているという樹齢200年を超える伝説の老パーシモンを使っている、というのが売りだった。
それを何年も何年も寝かせて自然乾燥させ、それをオイルに浸して..という時間と手のかかった素材を、熟練した職人が勘と経験を元に一本一本削り上げる..,これは道具というより、工芸品を作るのと同じだろう。

実際に、コースでクラシックのパーシモンドライバーを使っている人は憧れの的だった。
その人達もそんなドライバーを宝物のように大事に扱っていた。

その後、一流のクラシックドライバーを手に入れることは出来なかったけれど、絵に描いたような美しいフェアウェイウッドを道具としてではなく、手にして見ることを楽しむために手に入れた。
もちろん有名で高価な物ではなく、造形が綺麗と言うだけの物で、手に入れた値段は二束三文と言うところ...「部屋飾りにでもすれば?」と中古クラブ屋が処分品にしていた中古品。

左が「スーパーターニー M65 oilhardened」4W、右が「トミー・アーマー AT2W 」の3W。
実用は出来ない(と思う)のだけれど、色も形も美しい。

今の金属ヘッドのクラブは「工業製品」だけど、ここには手で作った「工芸品」の魅力がある。
性能は確かに「工業製品」の方が圧倒的に良いけれど、代わりに我々はゴルフの「豊かさ」の何かを失ったような気がするのだけれど...


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「クラシカルなクラブのハーフセットで神戸GCをラウンド、これが今の一番の夢っていうか目標にしてます。
気に入った一本を探しながら、いつの日か来るであろうその日を楽しみに過ごす、そんな日々の思いも楽しんでおります^^
Posted by:みずお at 2008年12月27日(土) 00:44

最近再びパーシモンのドライバーにがついてきた
...という話をBSかなんかで聞きました
それにしても
パーシモンの「絵」本物よりアジが出てる
Posted by:Shu at 2008年12月27日(土) 02:13

みずおさん、こんにちは。
いいですねえ、そういう夢は。
使えそうなクラシッククラブを安く手に入れるのは、今が最後の時間かも知れませんね。
プレミアのついたクラブは高いけど、それ以外の実用品なら意外と中古クラブ屋に、千円単位の値段で出ていたりします。
ただ、パーシモンのドライバーは元が「木」ですから、乾燥やら湿気やらでインサートやネックが緩んでいることが多く、本当に使うにはやはり整備してもらわないと危険ですが...
Posted by:大叩き男 at 2008年12月27日(土) 10:39

Shuさん、こんにちは。
パーシモンの人気、わかりますねえ。
絶対的な飛距離は、今のクラブに負けると思いますが、優雅さが魅力ですよねえ。
打感も独特の感触で、売ったことがない人には是非一度経験してもらいたいものです。
が、注意するのは下の「みずお」さんのところに書いた、パーシモンヘッドの状態と、ボールです。
やはりパーシモンを使うなら、ボールは「糸巻きボール」です。
もう生産中止になっているので、手に入れるのは非常に難しい。
でも、パーシモンヘッドのドライバーで、堅い2ピースボールをを打ったりすると、インサートが破壊されたり、下手すればヘッドが割れます。
私は糸巻きボールを持ってないのでパーシモンを使わないわけですが、パーシモンファンの人には、何ダースも糸巻きボールを集めて使っている人もいます(その人はゴルフショップを回って、糸巻きの在庫があるかどうか聞いて回って集めているそうです)
Posted by:大叩き男 at 2008年12月27日(土) 10:48 」

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光と影  (2008年12月24日)

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光と影  (2008年12月24日)「ゴルフ場が一番美しい時間は、何時なんだろう?」
そんな話題を、あるプロカメラマンと話したことがある。

晴れた日、風の日、雨の降った日...春、夏、秋、冬...海の側、山の中、林間コース、リンクスのコース...
それぞれにコースは美しいのだけれど、意見が一致したのは...「プレーヤーのいない時間」。

ゴルフコースは季節にもよるけれど、朝は7時過ぎから、夕方はだいたい4時頃までがゴルファーがプレーしている時間(もちろん、ナイター営業なんて特別なものは除いて)。
それなのに、コースが一番美しい姿を現すのがそれ以外の時間、というのはなんて皮肉な話だろう。

カメラマンの彼が一番狙うのは(好きなのは)、コースがまだ目覚める前のようなやっと日が上がりかけた時間だという。
薄く靄が立ちこめる中で、徐々に姿を現してくる自然の中に作られたコースの造形...そんな時間が一番好きでシャッターを切るんだと。
確かに彼の写真には、そんな時間からプレーヤーがスタートする前までの、スタッフの色々な作業の姿や風景が美しく捉えられている。

「プレーヤーのいない時間」が美しいという意見に賛成した俺が好きなのは、プレーヤーがラウンドを終えて誰もいなくなったコースに、沈む太陽が長く影を落としているひっそりとした時間。
朝のプレーヤーがスタートする前の時間が、徐々に光を増す風景の中で、眠りから目覚めてこれからの華やかさを予感させる「動」のイメージなのに対して、誰もいなくなった夕方は、落ちて行く太陽が木々の影をコースに刻んで、戦い終わってこれから眠りにつく前の一瞬の輝きを見せる「静」の時間のイメージ。

悠久の自然の時間の移ろいと、ほんのわずかな時間に人工的に作られたゴルフコースの姿が、一瞬、遙かな昔からそこに存在してきたもののように「時間を超えた」光と影の世界を作る。
その「時」が好きだ。

とてもゴルフのプレーは出来ない時間だけど、その光景はゴルフコースでしか見られない。
葉の落ちた冬の木立の季節が、特に美しい。

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「こんにちは。
今日のイラストも素敵ですねえ
ボクも朝、夕のゴルフ場の景色が好きです。朝はワクワク、夕はちょっと儚い気分になります・・・
Posted by:やっし~ at 2008年12月24日(水) 12:02

こんにちは。
私はカメラマン氏と同じで、朝ぼらけの時が好きです。
時間と気候と地域が具合良くマッチングした時でないと
美しい景色は見られないので難しいのですけど・・・
夕陽とゴルフコース
その時間にコースに居る事が少ないってのもあるんでしょうけど
感動したほどの景色に遭遇したかな?っと、記憶を探ってみました・・・
思いついたのは、朝靄の景色に感激したのと同じコースでした。
そこには、コースを見下ろす場所に露天風呂があって、
そこからのロケーションは最高に綺麗でした。
Posted by:koba at 2008年12月24日(水) 13:17

やっし~さん、こんにちは。
光が横から射しているときの風景が綺麗なんでしょうねえ。
特に太陽が低い位置にあるときの風景は、あまり見慣れていないものでそう感じるのかも知れませんが。
まあ、真上からの日射しは遠慮がありませんから(笑)、若い人向けです。
Posted by:大叩き男 at 2008年12月24日(水) 13:27

kobaさん,こんにちは。
そうなんです、問題はそんな時間にコースにいることが難しいって事です。
幸いなことに私は、小さなキャンピングカーでコースに行くので、前の晩からコースの駐車場に止まったり、あまり普通のゴルファーが見られない時間のコースを見ることができるので、こんな事感じるのかも知れません。
ロッジに泊まったりして、露天風呂から日が沈むコースの風景を見る、なんて一度経験してみたいですね。
Posted by:大叩き男 at 2008年12月24日(水) 13:32 」

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